失敗した時の感情を受け入れ、許してみませんか

野崎 るみ花

はじめまして、心理カウンセラーの野崎るみ花です。
ご相談いただき、ありがとうございます。

ゼミの発表で準備不足による失敗を犯し、相手の方にも迷惑をかけてしまったことから、準備をきちんとしなかったことへの後悔の念にさいなまれて、とてもお辛いのですね。後悔を反省に変えて努力したいと思っていても、周りから軽蔑されているのではないか、と思って怖くて前に進めないのでしょうか。次もこの先もずっと失敗し続けてしまうのではないか、と不安で仕方がないお気持がとても伝わってきました。

失敗というのは誰しも経験すると「ああ、やってしまった。。」という深い後悔と、ひどく落ち込んだりすることが多いかと思います。なぜそんな失敗を犯してしまったのだろうという後悔の念や、落ち込みが強いほどなかなか前へ進もうとする気力もわいてきませんし、自己嫌悪と自信喪失してしまいますよね。

そこで失敗をして自己嫌悪に陥りそうになったらまず、深呼吸をして

①失敗した事実を言葉にしてしまいましょう。
　例）「やってしまった。。」　　そして

②失敗したことによって自分はどんな気持ちになったかを感じ取り、それをそのまま　口に出し、認めてしまいます。

　例）「僕は今、すごく後悔してるし、辛い気持ちでいっぱいです。周りからも軽蔑さ　　　　れているような気がするし、この先も失敗を繰り返してしまうんじゃないかと不　　　　安です。」

　　その後に「ですがこれは自然な感情です（当たり前のことです）」

③このように失敗した時の自分の感情をしっかり受け止めて、認めてあげると自己　　嫌悪ではなく「反省」ができるようになるそうです。
　
　反省した後は謝罪や立て直しと　いったフォローを行います。そして次に同じような　場が訪れたらどのように行えばよいか、失敗せずに済むかをイメージしたり、
　言葉や態度で予行演習を行ってみると　よいようです。

自己嫌悪を反省にかえてよりよい成果を残したい、そのように努力したいと思っているあなたですから、自分の感情を認めて許してあげると、少しづつ前に進んでいけるようになるのではないでしょうか。ご自分は弱く、大学に在籍する資格もない、社会に出ることのできない人間のように思えてしまうとのことですが、大きな失敗をすればさらなる失敗を恐れて前に進めなくなってしまう方も少なくないですし、まだ2回生ですから、これからいくらでも失敗を挽回したり、新たに成功していくチャンスはたくさんあるのです。

ゼミでうまく行かなくてもクラブ活動やアルバイト、インターシップ、資格試験など、大学生活で挑戦できることは無数にあります。たとえ失敗の方が多かったとしても、そこから何かを学ぶことができれば、それは社会に出ていく上で、また人生においても大きな財産となります。

ちなみに私も正直申し上げて失敗と挫折だらけの人生でした。さらなる失敗が怖くて歩き出せない時期もありましたし、自分は何てダメなんだろう、自分は何をやってもダメなんだろうかと思ったりもしました。ですが時が経つにつれて周りの環境も変化していきますし、だんだんとそんな”ダメな自分”、“ダメだと思い込んでいる自分”を受け入れていけるようになりました。

立ち直るのに少し時間はかかるかもしれませんが、自己嫌悪に陥っている自分も素直に受け入れられていくと、少しづつ次のステップに進んでいけるようになるのではないでしょうか。

あなたが少しづつ歩いていけるようになりますように、微力ながら応援しております。また何かありましたらいつでもご相談ください。

回答日時：2010年6月16日(水) 09:48 JST

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