相談&回答 |
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回答プロ: 松下 豊太郎
ご相談者:40代/女性
はじめまして。どうぞよろしくお願い致します。
1年ほど前にデパ地下で買い物をしていたときのことです。一人のおばあちゃんが横から小走りで、別の方向を向いて買い物をしていた私にぶつかってきました(私は品物を見ながらゆっくり歩きをしていました)。私側のインパクトはほとんど無かったのですが(かかとがコツンと当たっただけ)、おばあちゃんは体が飛んでいってしまい、左肩からフロアーに落下しました。相当痛がっており、私は救急車が来るまで付き添い、その後病院に運ばれ、後で聞いたら左肩を骨折されたとのことでした。翌日警察の方から連絡を受け、私は事故の状況を説明し、またその方は病院にも訪れ怪我をされたおばあちゃんから、自分から相手(私)にぶつかっていったとの話を聞き、双方の内容が合致していることを確認。おばあちゃんには、「相手側には過失が無いので民事にもなりませんよ」と言って下さったそうです。同日その息子さんという方から連絡があり、開口一番「慰謝料ではないですが、掛かった費用の負担をできればお願いしたい。今そのことについて弁護士と話している」と言われ、私は「事実に基づいて対応します」と返事をしました。その時お見舞いに伺いたいと申し出ましたが、「今気持ちが昂ぶっているので落ち着いたらこちらから連絡します」と言われましたが、その連絡は来ませんでした。
その4ヶ月後、この件はどうなっているのかと先方の家族の方から警察に連絡が入ったそうで、警察(前と同じ方)は私に連絡をして来、先方と話をしたら良いかもしれませんね、と言い、私から電話を掛けました。けがをされたおばあちゃんと30分話をしましたが、痛い、つらい、しびれる、後遺症が残るらしい、仕事ができない、下着が付けられない、治療代も自腹を切って払っていると訴え、(お見舞いに訪れる件は以前息子さんから時期が来たら連絡すると言われた旨話した上で)私がお見舞いに伺いたいと申し出たら、結構です、またしばらくしたらこちらから連絡します、と言われ電話を切られました。
そして最近、そのおばあちゃんの弁護士という方から連絡があり、今年の3月に治療が一段落したが、まだ後遺症が残っている。賠償金のことについて話がしたいとのことでした。詳しい内容を書いた書類を郵送したいので住所を教えて欲しいと言ってきましたが、今は申し上げられない、と言ったらもし教えてくれなければ警察に連絡して情報を入手することになります、と言われました。今の段階では私がその弁護士の方に連絡することになっています。
今後どう対応していけばよろしいでしょうか?私も弁護士を立てたほうが良いのでしょうか?先方に連絡してこの状況を再認識していただく様お話しする等はしないほうが良いのでしょうか(一度は警察の方に自分の非を認めていらっしゃいます)?どうか良いお知恵をお授け下さい。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
40代/女性 | 日付:2010年6月28日(月) 09:34 JST | 閲覧件数: 4,036
○事実確認(相手弁護士の立場と仕事について
1.相手弁護士が、どれだけ事実関係を把握しているか不明です。しかし、依頼主からの申し出に基づき、依頼主のために代理人として行動するのが弁護士の仕事です。
2.相手弁護士が何を根拠に、どのような要求を組み立てているのかがわからないと対策の立てようがないことになります。
○現状分析
1.本人は「うちが悪い」といっても、ご家族が「治療費もかかるし、できるなら相手に負担してもらおう」と考えても不自然ではなく、分が悪いから弁護士に依頼するという図式だろうと推測できます。
2.弁護士は、まず依頼人の申し出の「ケガをしている事実」を確認し、行動に出ようとしているのだろうと推測します。
○当面の対応方針
1.したがって、書面を郵送させるか、取りに行くかで、相手の主張をまず入手しましょう。
2.弁護士の主張内容を確認し、認める部分と反論する部分を区別し、具体的対応を練ることです。
3.相手に対し、心情的に配慮し謝罪すると、「相談者さんが非を認めた」と解釈されるという意図せぬ結果を招くという悲しい現実もあります。
○具体策
1.相手弁護士と、相談者さんの代理人として直接交渉してもらうなら、弁護士に依頼することになります。
2.相手弁護士の書面を代わりに受け取ったり、回答書の作成や郵送をしてもらうだけでよいなら行政書士でも対応可能です。
なお、当事務所でも対応可能な部分もありますが、地域的事情を考慮すると、下記データにより最寄りの専門家を探す、紹介を受けるほうが便利かもしれません。
専門家に依頼する場合、相談者さんときっちりコミュニケーションが取れる方を選ぶのことがポイントになります。
神奈川県行政書士会045-641-0739 http://www.kana-gyosei.or.jp/
横浜弁護士会 045-211-7707 http://www.yokoben.or.jp/
いずれにせよ、スムースに現状が打開できますよう願っております。
回答日時:2010年6月28日(月) 12:36 JST
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松下先生、
お世話になっております。
早速のご返事、誠にありがとうございました。自分に責任は無いとはいえ、これからどうなっていくのか本当に不安で、そんな中希望の光をともしていただいたような気持ちです。とても整理されてわかり易いご回答、本当にありがとうございました。早く終わらせるためにどんどん積極的に行動していかなくてはいけないと実感しました。
この度の貴重なアドバイス、心から感謝いたします。
| 40代/女性 | コメント投稿日:2010-06-28 |