今は焦らず、温かく見守ってあげて下さい。

野崎 るみ花

はじめまして、心理カウンセラーの野崎るみ花です。
ご相談下さり、ありがとうございます。

今春、高校を卒業された娘さんがほとんど一日中、自室にひきこもっておられるとのこと、将来のことを考えると不安でたまらないお父様のお気持が、大変よく伝わってきました。　親としては少しでも外に出てほしいし、何かしてほしい、このままこの状態がずっと続いてしまうのではないか、とすごく不安で心配になってしまうかと思います。

ですが娘さんはいじめが原因で普通高校から通信制の高校へ転校されたとのこと、恐らく人間関係にとても傷ついて、不信感や恐怖感を抱いたり、自信を失ってしまっているのではないかと考えられます。いじめによる心のダメージはその後も長く続くものです。そのような中、なんとか通信制高校を卒業し、しかもアルバイトもされていたということですから、娘さんは本当によく頑張ったのではないでしょうか。

まずは娘さんがいじめによって傷つきながらも、アルバイトをしながらきちんと勉強を続け、高校を卒業したことをしっかりと認めて褒めてあげることが大切なのではないでしょうか。

それだけ頑張った娘さんですから、今は少し休んでいたいのかもしれませんし、親御さんがありのままの娘さんを受け入れてあげることで安心され、家事を手伝ったり、一緒に少しづつ外出できるようになるかもしれません。

お父様としては焦ってしまうと思いますが、「いつまでそんなことしているのか?」「いいかげんにしなさい。」、「アルバイトでもしなさい。」などと言うと、いっそう追いつめてしまうことになるかと思います。　今は焦らずゆっくり、温かく見守る気持ちで接してあげて下さい。

ただひきこもった状態があまりにも長く続くことになると、親御さんも本人も辛いですから、その際は下記の相談機関などを活用されるとよいかと思います。こういった相談機関もありますので、とりあえず今は本人はそっとしておいて、ご家族の方だけでも利用してみるのもよいのではないでしょうか。

・地域若者サポートステーション（通称サポステ）
　http://www.neet-support.net/

　全国に開設された15～39歳までの若者やその保護者を対象。専門のカウンセラ　　ーがこころや就業の問題などの相談にのってくれます。

・ＮＰＯ法人ニュースタート
　http://www.new-start-jp.org/

　手紙、電話、訪問などによるひきこもりの若者支援を行っている。他にも様々な若　者支援を行っています。


この回答が少しでもお役にたてれば幸いです。また何かありましたら、いつでもご相談ください。
　

回答日時：2010年7月10日(土) 15:34 JST

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