時間をかけてすこしづつ解決していきましょう。

心理カウンセラー（うつ・人間関係・労働・教育） 渡辺 裕子

こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。

まずは、文章をほめていただいて、ありがとうございます。本当にうれしく思います。

さて、お悩みは大きく分けて２つありますね。
一つは、ご主人との関係をよりよいものにしたいということと、もう1つはお姑さんとの過去のことを持ち出されるのがいやだということ。
そして、ご主人との関係が悪化したのはお姑さんとの関係が原因であると思っているのですね。

もう少し詳しく見ていくと、二人目のお子さんが欲しいのに、ご主人が「うん」といってくれないことに対する不満や、欲しいけれど、妊娠中や子育てのとき、自分の気持ちが不安定になるのでは・・・そのときご主人に助けてもらいたい・・・という気持ちもおありなのですね。

自己啓発もされ、あなたは過去のことを気にしないように努めてきたこと、とてもすばらしいと思います。
しかし、いまだ、いろいろなことがとりとめもなくあなたの中にあふれてしまって、まとまらなくなってしまったお気持ち、とてもよく伝わってきました。

そして、どうしたらよいか考えて行きましょう。


最初に、あなたに知って欲しいのは、これらは別々の悩みのように思われますが、根っこにある原因はたった1つです。

あなたとご主人がけんかのとき、お姑さんとのことが原因で・・・ということですが、詳しい会話の内容はわかりませんが、つまり、いまだにお姑さんはあなたにいやみを言ってくるため、それをご主人に話されると、けんかになるということでしょうか？そして、けんかをすると、過去のことが思い出されて、昔の話になるということでしょうか？

そして、その会話はどちらからされるのでしょうか？
あなたから？それともご主人から？

実は、けんかをするというのは意味があります。
いつもいつも同じことが繰り返され、そのたびにいやな結末になるやり取りのことを、
交流分析という心理学では「ゲーム」といいます。

ゲームは仕掛け人がいて、仕掛けに乗る人がいて初めて始まりますが、
もしあなたがお姑さんの話をすることで、けんかが始まるのであれば、あなたが仕掛け人、ご主人が乗る人です。逆の場合もあるかと思います。

では、人はなぜ、こんな嫌な気分になるやり取りを何度となく繰り返してしまうのでしょうか？
ゲームをやる理由はいくつかあるのですが、あなた方の場合は、ストローク不足が原因であると思います。

ストロークとは、自分がここにいるという存在を認めてもらう事で、「人間はストロークをもらうために生きている。」といわれるほどのものなのです。
それは、ほめる、ねぎらう、頭をなでる、抱擁する・・・などのよいストロークをもらうのが、一番いいのですが、人間はよいストロークがもらえないと、無視されるより、悪いストロークでもよいから集めようとします。その一つがゲーム・・・いわゆる夫婦喧嘩もゲームの一つです。
ゲームをすることで、悪いストロークでも濃密なストローク交換が出来るわけなので、嫌な結末になっても、何度も繰り返し行ってしまいます。

思い当たることはありませんか？
きっとあなたは、ご主人に自分の存在を認めてもらいたい、かまってもらいたい、愛してもらいたいと思っていらっしゃいますよね。

どちらが仕掛けるにしても、このゲームをやめること。そして、ゲームではない親密なストローク交換を行うことが、夫婦関係の修復の一番のカギとなります。

まずは、あなたと、ご主人のけんかになったときの会話を思い出してください。
どちらが仕掛けていますか？

もし、あなたが仕掛けているときは、そのとき、どんな口調で、どんな気持ちでご主人にお話をされているか考えてください。
ゲームになるやり取りの場合は、必ず相手のことを悪いと思って非難していたり、見下していたり、といった・・・あなたはOKではない・・・という気持ちがあるはずです。
そして、そのメッセージは必ず相手に伝わります。
そうであれば、ご主人がキレる、あなたの意見を聞かないという反応はそんなに驚くものではなく、多くの男性は、同じような会話を妻からされたら同じ反応をします。

人間って、いろんな反応をするような高度な生き物のように思われていますが、
実は、妻から非難されたり、悪いところを指摘されると、夫は黙るか怒るか、２パターンしかないのです。

もし思い当たることがあれば、会話の方法を変えましょう。
どうすればよいか？
あなたがご主人の悪いところを指摘して、変えてもらいたいという時は、まずは、よいところをほめてから、悪いところを言いましょう。そして、必ず『私は』という「Ⅰメッセージ」を入れましょう。
「あなたのここのところはいいけど、ここを変えれてくれればもっと良くなると私は思うな。」
など、ご主人は、基本的にOKだよ。というメッセージを必ず入れてください。

また、ご主人に対する感謝の言葉、ねぎらいの言葉をかけること。
これはあなたのほうが言って欲しいと思っているでしょうが、言って欲しければ、あなたの方から先に言うことです。先に種巻くものは必ず実になって帰ってきます。

反対に、ご主人からゲームを仕掛けてきたら、「あっ、これはゲームを仕掛けてきたな。乗らないでおこう」と冷静に判断してください。

ゲームに乗らない方法はいくつかありますが、感情的にならないで、相手の気持ちをそのまま受け止め、「ふーん、あなたはそう思ってるんだね」と受け答えをしたり、話をそらしたり、黙ったり・・・いろいろですが、とにかく、かっとならず、大人の対応をしましょう。

そして、ご主人もあなたもOK・OKの関係になれば、親密、親交という関係を築くことができ、自然にけんかも減り、過去のことも持ち出されず、そして、二人目を作ろうという気持ちにお互いになれると思いますし、そうであれば、ご主人も子育てに協力してくれるはずです。
今の状態で、飲み会を減らしても、ゆっくりした時間を持ったとしても、お互いに顔を付き合わせる時間が多いほど、けんかは増えますよ。

お互いに、良いコミュニケーションができるように努力してみてください。
とはいえ、軽いゲームは交流分析士である私でもやってしまうことはあるので、絶対にやってはいけないと思うのではなく、最後に嫌な思いをしないように、嫌な思いをしたら早く気持ちの切り替えをすることを心がけてください。

あなたは自己啓発など、勉強も良くなさっていますので、もし興味があれば、交流分析を学んでみるのも良いかと思います。

いずれにしても、少し時間はかかります。あせらず、自分がうまく出来たときはほめてあげ、うまくいかなくても、「まあいつも思ったようになるわけないよね。次がんばればいいや。」くらいの気楽な気持ちで、取り組んでくださいね。

あなたとご主人が愛情に満ちたすてきな家庭を築かれますように。
心より応援しております。

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回答日時：2010年7月17日(土) 01:36 JST

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