ご自分の気持ちに素直になり、見つめなおしてみませんか。

心理カウンセラー（うつ・人間関係・労働・教育） 渡辺 裕子

こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。

ご回答が遅くなりまして、申し訳ありません。

長男の嫁であるあなたは、いままで親戚づきあいで大変なご苦労をされてきたのですね。そして、いろんな方に気遣いをするあまり、精神的にしんどくなってしまったのですね。今は、疎遠になったと思っていたら、叔母さんがどうしても来たいといっているため、あなたはその辛い過去を思い出してしまったのですね。

そして、一番の不満は、その思いをわかってくれないご主人に対してなのでしょう。

あなたのご相談を読んで、私は実家の母のことを思い出しました。

私の母も、あなたと同じ長男の嫁で、それも一昔前だったので、結婚したころはまだ父の兄弟も一緒に住んでいたり、兄弟が結婚したあとも、盆、正月には兄弟全員、それぞれの子どもをつれて集まっていました。
子どものころは、盆、正月にいとこが来ることがうれしくて、母の大変さなどわかりませんでした。

今では父の兄弟も自分の子どもが成人して、実家には来なくなりましたが、舅、姑が亡くなってから、母の長年鬱積していた不満、恨みが爆発して、私たち姉妹や、婿、孫などまで、その愚痴を繰り返し言うようになりました。

母は、自分がどれだけ大変だったか、舅、姑にひどいことをされたか、そして、父の兄弟に舅・姑の世話をしないのにひどいことを言われたか・・・など、盆、正月で私たちが実家に行くたびに聞かされます。

そして、月命日、彼岸、法事など、その辛い出来事が思い出されるような行事があるたび、その古傷に触れ、いつまでもその思いが消えることがないようです。

もちろん、母が本当に辛かったことや、それによって、とても深い心の傷をおってしまったことは大変だったと思いますが、それを聞かされても、私たちには何も出来ません。
もう死んでしまった舅、姑が母に謝ることも出来ませんし、過去に戻って、やり直すこともできません。
ただ聞くことしか出来ないのですが、やはり、聞かされるほうとしては、毎回毎回同じことを言われると、はっきり言ってうんざりします。
私の姉は『もう聞きたくない』といって、その話を切り出される前に逃げますし、孫にも
『いつまでもそんな話しないほうがいいよ』と言われても止めません。

そして、最近９０近くなった父が、初めて母に『これからは俺が話を聞く。』といってくれたそうです。それで、母はようやく心にあったおもりがずいぶんなくなったと言っていました。しかし、『俺が悪かった』とは未だに言ってくれないとも言ってました。

私の母は気が強いので、陰で私たちに愚痴を言うのではなく、それを父の前で言ってしまうところが他の人と違うところですが、そんなこと目の前で言われたら、父も何もいえなくなってしまうと思うのですが・・・。

私としては、今はもう両親二人きりで幸せな余生を暮らしているのだから、そんな過去のことにこだわらずに、一日も早く心から平穏で幸せになって欲しいと願ってやみません。そして、そんな悪口を言い続けて、今度は自分の娘や孫に疎んじられるようにならないか・・・と、危惧しています。

私事が長くなって申し訳ありません。

私があなたに知って欲しいのは、
「過去と他人は変えられない」
ということです。
これは心理学ではよく言われる言葉なのですが、あなたには私の母のように、老後になっても過去のことにこだわり続けて、自分の本当の心の幸せを失うようなことになって欲しくない。と私は願います。


そして、あなたの本心は、過去のことではなく、その傷の痛みをご主人にわかってもらいたい。一緒に共感してもらいたい。辛かったねと言って欲しいのではないですか？
もし、ご主人があなたの心の痛みをわかってくれたのなら、叔母さんが来るのを許してもよいと思って、ご相談されたのではないですか？

そして、あなたの本当の願いは、ご主人と信頼関係を築きたいと思っている。
しかし、それがかなわないのであれば、これ以上辛い思いをするよりも離婚したほうがまし。と思っていらっしゃるのでしょう。
今一度、ご自分の気持ちに素直になって、本当の自分を見つめなおしてみてください。

もし、私の言葉に思い当たることがあれば、答えは決まっています。
今は離婚するべきではありませんよね。

しかし、他人は変えることは出来ません。
ご主人に『悪かった』といって欲しいと思っていても、私の父のように、あと４０年くらいかかるかもしれません。

ではどうしたらよいのでしょうか？

過去を変えることは出来ませんが、今は変える事が出来ます。
他人は変えられませんが、自分を変えることは出来ます。

過去の辛い記憶を消し去ることは出来ませんが、楽しい記憶をいっぱい作って、辛い記憶を薄れさすことは出来ます。ご主人のことや、親戚のことなど、人の目を気にせず、自分の人生を楽しんで生きてみませんか。
自分だけの人生を、楽しく、前向きに、明るく生きていれば、必ず周りの人にそれは伝わります。
今と自分が変われば、必ずよい未来が来ますよ。


叔母さんの件で、私からの提案ですが、
そんなに頼むのなら叔母さんが来るのを承諾してはいかがでしょう。
ただし、あなたは一切、顔を出さず、ご主人にすべて対応してもらったらいかがでしょう。それが出来るのなら、来てもよいと。
もし、あなたが家にいるのが気まずいなら、外出してもいいし、旅行に行くのもよいと思います。
ご主人にあなたの大変さを経験していただけばよいと思いますよ。

そのほかに、あなたによい案があれば、それを実行すればよいのです。


最後に、４０代は、多くのご夫婦が離婚したいと思う時期です。それだけ精神的にも肉体的にも大変なことが重なる時期なのです。
今は、感情的にならず、冷静に自分の気持ちと今後の生活のことを考えてみてください。
５０～６０代になるとまた家族の形態も違ってきますし、また違った夫婦の形が見えてきますよ。


どうかあなたとご主人が信頼関係を築かれ、心穏やかな日々がおくれますように。
心より応援しております。

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回答日時：2010年7月26日(月) 15:36 JST

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