遠くから見守り、必要な時に手を差し伸べてあげるのはいかがでしょうか。

野崎 るみ花

こんにちは、カウンセラーの野崎です。
娘さんやご家族のこと、ご実家での御様子を詳しく教えていただき、ありがとうございます。

娘さんはうつ病と診断されてから東京で一人で苦しんでおられた後、ご実家で静養されてある程度、ものごとを楽しんだり、アルバイトに行けるようになったりと、少しづつエネルギーが回復しつつあるようですね。うつ病はエネルギー枯渇病でもあり、何もする気力がなくなってしまうのですが、主治医の先生がおっしゃる通り、今は回復途上であるかと思います。　今後も波はあるかと思いますが、やれることに少しづつ取り組んでいけば、徐々によくなっていくと思います。

東京の病院に紹介状も書いて下さるとのことですし、相談できるお友達もいるようですから、お母様としては大変不安だと思いますが、一度東京に行かせて、遠くから見守られるのもよいのではないでしょうか。
ご実家ですとやはり少し窮屈な感じが致しますし、かえって自立がはばまれて、うつの回復にもマイナスになってしまうのではないかな、という気がしております。

あくまで私の推測ですので、無責任なことは申し上げられませんが、娘さんが困らないように育てたい、自立させたいのであれば、親の監視下ではない方がよいこともあるのではないでしょうか。　ご実家におられてある程度、元気になられてますし、もし東京に出て、またひどく悪化するようであれば、その時は手を差し伸べて助けてあげればよいのではないでしょうか。
遠くから見守りつつ、困った時はそっと援助をする、という方が子供さんは自立していくのではないかと思います。

お母様は子育てにも厳格なご主人と、娘さんとの板挟みになって、本当に辛いですよね。ご主人にも他の子供さんにも全力で接してあげたい、といつも一生懸命に頑張っておられるのですね。

ですが時おり、たまには肩の力を抜いて、少しいい加減なくらいに、気持ちを楽にしてみてもよいのではないでしょうか。心配なこと、不安なこと、苦しいことは山のようにありますが、一日のうちで少しだけでも、何も考えない時間を設けたり、好きなことをしてみませんか？　この先何か問題が起こっても、すべてがお母様の責任ではありません。

小さい時からお子さん達はご主人に口答えできなかったとのこと、お母様も含め、もしかしたらみな、感じたことや思ったことを心に抑え込んで、感情表現が上手くできなかったり、心にうっ積したものを抱えて暮らしてきたのではないでしょうか。そうすると大人になって、周囲の人とうまく人間関係を結べなかったり、様々な生きにくさを感じて、うつ病の発症ともかかわりがあるとも考えられております。

お母様も娘さんも今、苦しんでおられることは、もしかしたら家族関係を見直すことにつながっているのかもしれません。

回答日時：2010年8月 6日(金) 14:53 JST

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