細かいことにこだわらず、気楽に構えることが大事です。

心理カウンセラー（うつ・人間関係・労働・教育） 渡辺 裕子

こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。

とても詳しくいろいろなことを教えてくださり、本当にありがとうございます。

10年間、精神病にお悩みとのことで、とても辛い日々をお送りのことと思いますが、
その中で、ご自分の状態を見つめ、問題点を改善して行こうというあなたの姿勢は、とても前向きであると感じました。

私はお医者さんでもないので、診断も出来ませんし、10年間の症状の移り変わりを把握していないので、私自身の一般論と、主観的な感じでお答えするところもありますが、その点、お許しください。


まず、あなたの状態を一般論で拝見すると、病状はよい方向に向かっているのではないか。という印象を受けました。
それは、いくつかありますが、例えば今では自殺念慮などがほとんどないというところとか、睡眠に対する記述で、日によっては短い日があるなど違いはあると思いますが、午後10時～朝8時まで8時間ほど眠れることと、朝５～6時にはおきることが出来るという点などです。

頭を空にしないと眠れないというのは、どんな人でも同じで、私も考え事をして、眠れなくなってしまうことはよくあります。

あなたの中で、重要視していることは、集中力がないということでしょうか？
私の見解では、集中力というのは、たった30秒でも1分でも続けば集中力であると考えていますが、あなたの見解では、もっと長く続くようにと思われているようですね。どれくらい続けば集中力と考えているのでしょうか？

きっと、集中力というより、熱中したり、没頭できる何かが欲しいと熱望されているようにお見受けしましたがいかがでしょうか？

そのほか、自分に対する価値観の不安定さ。意味のない自信。話し相手がいるとよくしゃべる。周囲の状況や、その時に感じた気分で話をする。やるべきことをする前に他の誘惑に惑わされる。ゲーム、性的欲求、投資、・・・などなどは、一般の人でも普通にありえることだということも理解していただきたいと思います。


私が感じたことを申し上げますと、あなたは、何か、自分で自分のハードルをどんどん上げていって、どんなに努力しても自分はこうだから、まだよくなっていない。もっともっと努力が必要だと思っていらっしゃるような気がしてならないのです。
それではいつまでたっても、達成感がない状態が続き、努力していこうという気力も萎えてしまいますよね。そんな状態が続けば、余裕もなくなり、躁鬱状態にもなって、辛い生活がつづいてしまいます。
そうであれば、その考え方を少し変えてみてはいかがでしょうか。

そして、開運につながることを・・・というご相談ですが、開運になるかどうかはわかりませんが、幸せを引き寄せる、幸せに生きることが出来る考え方のコツを３つお伝えしたいと思います。


まず、本に書いてあるチェックシートのように、一般的なレベルがどこにあるのかわからないことにこだわる必要はないかと思います。
あなたの人生のレベルはあなた自身の今までの相対評価であるので、他と比べても意味がないことなのです。
すなわち、今日、これが出来なかった。と評価するより、きのうできなかったこんなことが、今日は出来るようになった。きのう知らなかったことが今日わかった。10年前にはこんな状態だったのに、今はそれに比べたらこんな風によくなったということを評価して欲しいのです。

もっと、言えば、きのうも今日も一緒でもいいのです。
今日もきのうと変わらず一日無事に暮らせたことに感謝すること。
ご飯を作ってくれる人がいた。話が出来る人がいた。買い物が出来た・・などなど何でもいいのです。
些細なことでも感謝する。これが幸せを招く１つ目のコツです。

そして、２つ目はどんな些細なことでも出来たら自分をほめること。

これも何でもいいのです。料理がおいしく出来た。今日はよく眠れた。今日も朝早く起きることが出来た。１０年前に比べてこんなところがよくなった・・・、どんな些細なことでも少しでも出来たら、自分をほめてあげることを忘れないようにしてください。

出来なかったことを嘆いてみても、幸せにななりません。
それどころか、もっともっとと望むあまり、自分が出来ないことが自信喪失につながり、自分の評価を下げ、どんどん負のスパイラルに陥っていきます。

つまり、細かいチェックや縛りにこだわらず、今日出来たことを喜び、出来なかったことは、「そんな日もあるさ。」と気にしすぎず、気楽に構えることがとても大事なのです。これが３つ目のコツです。


そして、熱中できること、没頭できることが欲しいとのお悩みについては、もし興味があれば、ご自分で簡単にできるアートセラピー、自由画法を行ってみてはいかがでしょうか？
アートセラピーは、ご自分の心を癒し、開放させることが出来ます。
そして、１枚描くごとに、１つづつ心の傷のかさぶたをはがしていき、自分の気持ちを昇華させる効果もあります。

方法はとっても簡単です。

用具：クレヨン（クレパスでもOK)、絵の具（水性、アクリルどちらでもOK)など、どれか１つでもいくつも用意してもらってもよいです。色鉛筆より、クレヨン、絵の具がおススメです。
絵の具の場合は、筆を使ってもよいのですが、指で書く、フィンガーペインティングをお勧めします。

用紙：新聞折込広告の裏面でもかまいません。お絵かき帳を買ってきてもいいし、白い紙なら何でもかまいません。

方法：まずは、クレヨン、絵の具などの中から、自分の今の気持ちにぴったり合いそうな色を選んでください。
もし、少し描いてみて、違うと思ったら、他の色に変えてもかまいません。
そして、この色だ！と思ったら、形は描かなくてもいいので、思い存分、その色で殴り書きしてください。ただ塗るだけでかまいません。

自分が十分と思うまで描いてください。
描きたくないときは、ほんの少しでもかまいませんし、
とても気分が乗ってきたら、何枚でも描き続けてください。
そして、他の色に変えたいと思ったら、変えてもOKです。

童心に帰って、五感で楽しんでください。
クレヨンや絵の具のにおい、描く感触、色を見る、など十分に感じてください。
おしゃべりしながらでも、歌を歌いながらでもいいですよ。フィンガーペインティングは、触覚も楽しめます。

最初にも書きましたが、３０秒でも集中力といいますので、少しでも描ければそれでよしです。それ以上は望まないでください。
あなたの気分、状態に合わせて今日出来ることをすればよいのですよ。

もちろん興味がなければ無理に行うことはありませんよ。

また、体力衰えに対しての焦燥感ですが、今は、無理して動かなくてもよいので、
まずは、朝一番の太陽の光を浴びることを心がけてください。
これはうつ病の治療に効果的であると科学的にも実証されています。
朝、カーテンを開けるだけでもかまいませんし、気分がよければ、ストレッチをすることもお勧めです。
ウォーキングは夕方や夜涼しくなってから、軽く散歩する程度でもかまいませんよ。


あなたの言うとおり、開運は自分の努力も必要ですが、努力しすぎないことも大事です。どんな元気な人でも、いつもいつも全力投球していたら、病気になってしまいます。
少し肩の力を抜いて、気楽に、自分のできることからやってみてくださいね。

この回答が、あなたにとってお役に立てれば幸いです。
よい方向へ進まれるよう、心より応援しております。

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回答日時：2010年8月 7日(土) 18:27 JST

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