自分の感情を冷静に見つめなおしてみましょう。

心理カウンセラー（うつ・人間関係・労働・教育） 渡辺 裕子

こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。

お友達があなたに相談せずに旅行を決めてしまったことに、とても腹が立ってしまったのですね。
そして、そんな気持ちになってしまった自分に罪悪感を感じてしまっているのですね。
友達にもいろいろ事情があるのかも知れないのに、わかっていても、怒りで眠れないほどになってしまい、自分でもどうしたらよいのかわからないのですね。

こういう場合は、ご自分の感情を冷静に見つめていく作業をするのが一番よい方法です。

本当は、心理カウンセリングでお気持ちを伺いながら、気持ちの奥底に触れていくのが一番よいのですが、まずはご自分でできるところまでやってみましょう。

まず、あなたは、友達が旅行に行くことを自分に言わなかったことをとても憤慨していますが、その裏にはどんな気持ちが隠されているのか考えてみましょう。

例えば、それが、自分の家族だったり、恋人だったりが同じことをしたとすれば、多くの人が、「わかるわかる。怒って当然だよね」という反応をされると思います。
そうでなくても、親しい友人が黙って旅行に行くことに、程度の差はあれ、同じような感情を抱く人もいると思います。
ちなみに、私も結構いい年になってから親しい友人に、一瞬でも同じような感情を抱いたことは結構あります。

ということは、もしかしたら、あなたにとってはそのお友達は、とても大事な人だと思っているのかな。と思います。
でも、そのあなたの思いと同じだけの思いを友人はあなたに対して持っていなかったことがイヤだったのかもしれませんね。

そう考えていくと、本当に、あなたは怒っているのかな？と思うのですが・・・
あなたの本当の感情は、友達に言ってもらえなくて、自分を思ってもらえなくて、悲しかったんじゃないかなと。

人はしばしば本当の感情にうそをついて、ニセの感情を変わりにすることがあります。これを交流分析という心理学の用語では「ラケット感情」といいます。

ラケット感情の説明は少々複雑なので、ここでは省略しますが、とにかく、ニセの感情にとらわれていると、本当の感情ではないので、いつまでもいやーな気分が残ってしまうのです。

もし、思い当たることがあれば、あなたの抱いた「怒り」という感情は、ニセの感情なので、できるだけ早く手放し、その感情にとらわれないことが大事です。

ではどうしたらよいか？
まずは、そういう感情がやってきたときは、冷静に見つめなおしましょう。
そして、自分の奥底にある本当の感情なのかどうかを見つめ、外に取り出すように客観的に取り出し、「ああこれはニセの感情だから、早く手放そう」とつぶやくだけでも、結構すんなりおさまってくれます。

大事なのは、その感情を否定したりしないで、これも自分の感情を一つなんだと、眺めて、そっと、自分の中にしまってあげればいいのです。

もし、本当の感情が「悲しい」だったら、泣いてすっきりするのも一つの手ですが、それだけお友達のことを思っているのならば、よい関係を続けられるために、あなたができることは何かを考えるほうが建設的なのではないでしょうか。

あなたにはあなたの生活があり、人生がある。
そしてお友達にはお友達の生活や人生があることを認め、その中のひと時を大事なお友達と楽しく過ごすことを考えれば、もっと人生が楽しくなりますよ。

そして、あなたもたくさん友達を作って、他の友達とも旅行に行けるような仲になればお友達が他の人と旅行に行ってもさほど気にならなくなると思います。

もし、ご自分でうまく気持ちの処理ができないときは、電話カウンセリングも行っておりますので（有料になりますが）お気軽に私のＨＰ上のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

たくさんステキな友人を作って、楽しく豊かな人生を送られますよに。心より応援しております。

このプロに有料相談

回答日時：2010年8月25日(水) 23:33 JST

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。

心理カウンセラー（うつ・人間関係・労働・教育）

渡辺 裕子相談件数：216件

プロフィールこれまでの回答

このプロにすぐ相談 このプロに有料相談