マナーはお互いに気持ちよくお付き合いするためのものです。

心理カウンセラー（うつ・人間関係・労働・教育） 渡辺 裕子

こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。

お悩み拝見しました。
確かに、あなたの友人の態度は解せませんね。

私の大親友にマナーの先生が二人いるのですが、彼女たちが常日頃言うのは、
「マナーは形ではなく、心。お互いに気持ちよくお付き合いできれば、細かいことは気にしなくてもいい。」と

マナーというのは、こうでなければいけないというものではありません。
マニュアルどおりにやっても、心がこもっていなければ何の意味もありませんし、形にこだわっても、マナーって、地域によっても、文化によっても、その国によっても形は違ってきますので、日本では常識でも海外では非常識なマナーもあります。
なので、細かいことにこだわって、あなたに嫌な思いをさせてしまうのは本末転倒ですね。

そして、その友人は、マナーのことをあなたからあれこれ言われても、聞くような感じではありませんね。
そうならば、あなたが思うように、今は少し距離を置いてあまり会わないようにするのは正解だと思います。

そのお友達が、いろいろな人に避けられていると気付いて、自分の何がいけなかったか自分で考えるようにならなければ、きっと変わらないと思います。

しかし、お友達から、何故避けているの？と聞かれたり、どうしても会わなければならないこともあるかもしれませんので、自分の意見を相手に気持ちよく表現する方法、「アサーション」を紹介したいと思います。

アサーションの基本は、私もＯＫ，あなたもＯＫという考え方です。
完全な人間などありえませんし、それぞれの意見もあれば価値観もあります。
それを、みんな違ってそれでよいと感じられるようになることを目的とします。

相手と向き合うときは、相手とより良い人間関係を作るために今向き合っているのだということを忘れないことと、話し合いは肯定的に始めていくことが大事です。


その方法はＤＥＳＣ法といいます。

①Ｄ（Ｄｅｓｃｒｉｂｅ）　相手の行動、事実を具体的・客観的に述べる
例えば、お友達に、言われたことを、「○○さんは、今私に会話の間が怖いと怒ったよね」というように、事実を述べることからはじめます。

②Ｅ（Ｅｘｐｉｒｅｓｓ）　自分の感情を表現する
必ずⅠメッセージで「私は」を主語にするのがポイントです。
例えば、私はとても嫌な気持ちがした。私は怖い思いをした。など

③Ｓ（Ｓｐｅｃｉｆｙ）　相手の行動変容を明確に依頼する。
どうして欲しいか具体的に伝えます。
例えば、いきなり怒らないで欲しい。など

④Ｃ（Ｃｈｏｏｓｅ）　結果を明確にする。報酬やペナルティーについても述べる。
例えば、怒らないでくれたらもっと楽しくお話できてうれしい。とか
怒られるとお話していても楽しくないから会いたくなくなってしまう。など


このような方法で、細かくマナーのことを言われると、とても嫌な気持ちになって会いたくなくなってしまうので、やめて欲しいと思っていることを、相手の人格を否定することなく、相手の行動に焦点を当てて、
「あなたは悪くないけど、あなたの行動が嫌な気持ちにさせるので、困っている」
ということをうまく伝えてみてください。

面と向かって言えないのならば、手紙を書くことも効果的だと思います。


この方法は、いろいろな場面で自分の主張をうまく相手に伝えたい時に使えますので、よろしければお試しください。

もしかしたら、お友達の変容の影に、何か問題が隠れているかもしれませんが、あなたがそこまで背負うのは大変です。それはカウンセリングの世界になってしまうので。

まずは、少し離れて、お互いに良い距離感をもってお付き合いをされることをお勧めします。

あなたとお友達の関係が良くなることを心よりお祈りしております。

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回答日時：2010年8月26日(木) 01:18 JST

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