気付いたときから変わり始めています。なりたい自分になりましょう。

心理カウンセラー（うつ・人間関係・労働・教育） 渡辺 裕子

こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。

性格のことで、お悩みなのですね。
すぐにカッとなってしまい、冷静にお話しすることができない、不機嫌な態度がすぐに出てしまう等々、とてもよく自己分析されていると思います。

そして、心理学では、その自分に対する「気付き」が一番大切なのです。
あなたは、自分の短所に気付き、大好きな彼女とより良い関係を作るために、変わりたいと思った気持ち。それこそが大事なのですよ。

そして、「変わろう」と思った時から、人は変わり始めます。
そして、人はいつでもこうなりたいと努力すれば、なりたい自分に変わっていくことができます。

そのために、まず行うことは、「自分を良く知る」ことです。
なぜ、いけないとわかっていても、そういう感情が出て、行動が出てしまうのか？
あなたの思考、感情、行動のくせを知るところからはじめていきます。

本来ならば、カウンセリングに交流分析で使うエゴグラムや、色彩心理テスト、カラーセラピーなど各種心理テストを行うことにより、ご自分の心の奥底に隠れた無意識のパターンを知っていくのが一番良い方法です。
ですので、私があなたの心の奥底を暴くのは、本意ではありません。
もしかしたらこの回答で、あなたを不快に感じさせてしまうかもしれませんが、お許しください。


あなたは、何か自分に何かあったとき、「怒り」「不機嫌」という反応、行動を取りますよね。
彼女があなたの意に沿わない言動をしたとき、怒ってしまいますが、本当に怒っているのでしょうか？

多分、あなたは深く傷つかないように、無意識のうちに心が防御反応をしているのだと思います。これを「自己防衛本能」といいます。

ここで知っておいて欲しいのは、本当は、怒っていないのに、自己防衛のため、怒っているのです。

あなたは、彼女が大好きだから、自分のことをもっと思ってほしいから、怒ったり嫉妬するのですよね。
そうならば、本当の感情は、彼女に思ってもらえなくて「悲しい」とか彼女を失うことが怖いという「おびえ」なのではないでしょうか？

でも、「悲しい」とか「おびえ」とかを今まで素直に表現することができず、代わりに「怒り」という感情で表現してきませんでしたか？

これを交流分析では「ラケット感情」といって、本当の感情の代わりをするニセの感情です。
このニセの感情は、自分だけでなく、相手の人にも嫌な思いをさせてしまう厄介なものですので、これが出てきたときには、深呼吸して、「これはニセの感情だから早く手放そう」と思ってください。
そう思うだけでも、冷静な自分に立ち返れます。


そして、あなたが今、彼女と行っているお互いに嫌な気持ちの残るやり取りのことを、交流分析では「ゲーム」といいます。

「ゲーム」は親しい人の間で繰り返し行われます。そして、非生産的で、最後には大事な人との人間関係を壊してしまうものなのです。

ですので、ゲームはできるだけしないようにしたいものです。

ゲームがなぜ起こるのか？理由はいくつかありますが、
あなたの場合、愛情確認のため、ストローク不足を埋めるために行っているのだと思います。

人は誰もが、誰かに存在を認められたいと思っています。
その存在認知のことを「ストローク」といいます。
本来ならば、挨拶する、ほめる、頭をなでる、抱擁する・・・など肯定的なストロークをもらうのが一番いいのですが、
人はストローク不足になると、無視されるより、怒る、たたく・・・など悪いストロークでもいいので集めにかかります。
すなわち、けんかすることも悪いストロークを集めていることなのです。

ゲームをすると、悪いやり取りでも、濃密なストローク交換ができるので、無意識のうちに行ってしまうのです。

では、どうしたらゲームをやめることができるのか？

まずは、自分に怒りの感情、嫉妬の感情が現れ、彼女に対して出てしまいそうになったら、
「今、自分はゲームを仕掛けようとしている」
と気付いてください。
それだけでもゲームをとめることができます。

そして、あなたが彼女のことを怒ってしまうとき、必ず
「こんな事をする彼女はＯＫじゃない」
って思っていますよね。

例えば、他の人と親しく話をしている彼女をみて、自分のことを一番大切に思ってくれない彼女はＯＫじゃないとか。

あなたを怒らせるような行動を取る彼女のことを、あなたは愛していませんか？
そうではないでしょう。

そう思っていることに気付いたら、少し考え方を変えてみましょう。
彼女の存在すべて、いいところ、悪いところも含めてすべてを愛し、しかし、彼女はＯＫだけど、彼女の言動で、自分はとても悲しくなってしまったこと。彼女の失ってしまうのではないかとおびえていることを、本当の素直な感情を、彼女に伝える手段を覚えてください。

自分の気持ちを相手に気持ちよく伝える「アサーション」という方法があります。

過去の私の回答の中で紹介しておりますので、よろしければご覧ください。

そして、あなたも彼女もＯＫ，ＯＫの関係になれば、人間関係の中で一番よい状態
「親交・親密」な関係になり、あなたも彼女もとても愛情に満ちた、幸せな関係が築けるでしょう。

もし、ゲームを行ってしまっても、悲観することはありません。
交流分析士の私でも、ゲームをしてしまうことはあるのですから。

そのときは、気付いた時点で、できるだけ早く彼女に謝ってください。
そうすれば、やり直しはいつでもできます。

すぐにうまくいかなくて当然ですし、いつもうまく行かなくて当たり前なので、
うまくいったら自分をほめ、うまくいかなくても、「次がんばればいいや」くらいの気持ちでやってみましょう。

もっと深くご自分のことを知りたいとき、良い人間関係を創りたいときは、交流分析を学んでみるのも良いかと思います。

きっとあなたは彼女と良い関係を築けます。
あなたの愛する彼女の存在をすべて認め、お互いに愛し愛される、思いやりのある関係を創ってください。
末永くお幸せになれるよう心より応援しています。

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回答日時：2010年8月31日(火) 18:38 JST

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