離婚は少々ずるいくらいの方が有利です。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

そraさん、この内容を読み進む内、最初はそraさんの受けるDV相談かな？と考えていましたが、ある程度の所まで来ると，アラっ？と思いました。それは下記です。
【離婚を申し出たところ寝耳に水状態で相談した相手に私の事を調べようと言われたらしくいろいろと調べられ私の付き合ってる人の事を調べ上げ私の会社の人なので会社にばらすとここ半年くらい脅迫されてました。相手に迷惑はかけられないので何とか阻止しようとしてきましたが精神的も限界です。】
そraさん、当たり前のようにサラッと書いてありますが「私の付き合っている人」はおかしいです。
長年の苦しみの結果、ご主人から気持ちが離れた為、他の男性に心を移した・・・こういうことはあります。
私は裁判官でもありませんので、そraさんの不貞を罰したりするつもりはありません。
しかし、現実に離婚に対して、これまでの長年の苦労と言うのは、離婚理由にはあまり関係せず、
離婚をする現時点で、何が起きているかで、どちらに非があるかないかも決まる為、ここを当たり前そうに
サラッと書かれたら、開き直りのような誤解を受けます。
せめて、ご主人との不仲の暮らしの中で、「好きな人が出来てしまいました」という前振り説明くらいは欲しいですね。
私はそraさんの気持ちは解らなくはないです。意外と男気性というか、あまりいい訳しない性格のようですし、黙って苦労も受け止めて来られました。
だからと言って、好きな男性が居る事をあまりあっさり認めた書き方は小さな問題と捉えているように思われ、結局、そraさんの損となります。
また、あまり言い逃れしない、この潔いという感覚が恐らくご主人に、ばれる事となったのではないでしょうか？
ところで、そraさんは、これほど長い間、ご主人に気持ちがなかったという事はご主人にとっても自業自得とは言え、
夫婦としての心も身体も交流がなかったのではありませんか？
または、もしくはセックスがあっても、単にご主人の要求に応えるという、義務的なものであったかと思います。
そういう中で、ご主人にとっても、妻の心が夫にない事は、解っていても好きな男性の出現と言うのは、意外とご主人からもわかり易く、不貞の知る事となっていたのではないでしょうか？
さて、ここで私がアドバイスしたい事は、ちょっと心理学的な話になるのですが、よくお読み下さい。

ご主人が、ご自身の知人にこの事を相談して、妻の事を調べようと言われたと言うのは、違うかもしれません。
昔の人はよく言ったもので「色に出にけり、この恋は・・・」です。
恐らく、妻の心の変化はご主人自身が感じ取って、解るものなのです。
しかし、元々夫婦仲がそんなによくない場合は、妻が夫には冷たいはずですから、特に冷たくなったとは感じないはずなのですが、それを感じたという事は、ご主人が敏感だったというより、別の事が考えられます。

それはご主人にも好きな人がいるかもしれない、という事です。
しかも、それは意外と長い間という場合がよくあります。
何故、そんなことを言うかというと、自分の連れ合いに冷たくしたりする心理は好きな人が居るという事に起因する事があり、ご主人こそが、身を持って知っているからなのです。

例えば、ご主人が妻に対して、暴力を振るうタイプに、その時から他に女性が在るタイプあります。
これはキレやすいと言うのも暴力の理由でしょうけれど、その前に、夫には好きな人が居る場合が往々にしてあります。
つまり、自分に好きな人がいる場合は一層、常に女性と逢っていたいのに、家庭があればそのデートを阻む物は家庭だという気持ちになり、妻へは、八つ当たり的な憎らしさが生れます。
これが暴力あったりするケースが多いのです。
ではその反対に、妻が浮気をした場合はどうでしょうか？
それは夫へのセックス拒否になったりします。
もちろん、夫にも同じ現象が起きて、外に好きな女性が居ると、妻とはセックスする気持ちがなくなります。
セックスレスと言うのは、医学的な言葉に感じますが、実はこうした不貞が原因がある場合も多いのです。、

またニワトリが先か卵が先かの理論になりますが、別に夫に女性の影がなくても、結婚したのに、長年、妻としっくり行かないという事は、セックスレス気味であると考えられます。
それは若い性欲も盛んな「男」というにとっては、拷問のような物です。
夫の傲慢さに対する妻のストライキでセックスを拒否されたとしても、自業自得とは言え、夫は自分のせいとは考えません。

そんな時に、女性の存在があると、なおさら妻には冷たくなる物なのです。
やはり妻に対する気持ちが違ってきてしまうのです。
それをご主人が身を持って知っているのです。
だから、妻が浮気をしている事は、ワザワザ人に相談して判ったというより、ご主人自身が気付いた事だと想像出来ます。

ここはそraさんにとって、もはや愛情を感じないご主人には、女性の存在があろうがなかろうが関係のない話だと思うでしょうけれど、実はここが今後の離婚に対し、大きな影響があるのですので、もう少しこの想像（予想？）にお付き合い下さい。

そraさんこそ、ご主人の女性の影は、過去の話と思われているかもしれませんが、実は女性との浮気の前科？があるご主人は、恐らく繰り返します。
付き合いの度合いは、ともかくとし、何やかやと女性の存在がちょろちょろ在る事が多いのです。
つまり自分も浮気をするから人の（妻の）浮気にも敏感なのです。

じゃ、反対の事も言えますよね。
そraさんも浮気をしていたらご主人の浮気には気付かないという事と矛盾する話ですが
これが女性と男性の違う点だと思うのです。

女性は好きな人が出来ると、その人の事しか見えなくなります。ご主人に対して気持ちがないので、ご主人の行動にも
関心がないというより、どうでも良くなるのです。そして女性はある程度、離婚へと気持ちが決れば、前しか見えなくなるので
ご主人の過去や、今現在の様子は見えなくなってしまうのです。
しかし男性は、万一離婚になると、父親としての金銭的な責任は妻よりも多くなるので、自分の尻尾を消す事は
妻以上に神経質になるという事は立場の違いだと解釈して下さい。

ご主人はそれなりに法律のことなども詳しいのではありませんか？
何故かと申しますと、浮気をしている妻に「お前が調停を申し立てろ」と言う点です。
普通は、何があっても妻に調停を申したてられるという事は避けたいものなのに、あえてそれを言うという事は
「有責者から離婚は申し立てられない」という事を知っているからです。
つまり、妻にそんなことをさせて、あえてこの有責度を盾にとって、調停を自分に有利に運びたいからと考えられます。
妻に申し立てさせ、夫に養育費などを要求するが、実は妻の不貞をご主人が言って、調停をひっくり返す・・・
そのことにおいて、妻の信用丸つぶれになりますし、ここで一気に夫が被害者になります。
その為に、ワザワザ妻を悪者に仕立て上げたい・・・・こんなストーリーが浮びますが、これは推理小説の読みすぎでしょうか？
実際、こうした悪知恵が働くご主人が、多いのです。
普通は調停を申し立てると、ここで夫の暴力などを言われそうですが、この暴力に身に覚えのあるご主人は、
このDVに対抗して妻の不貞を出す気持ちでいると想定できます。

これはひとえにご主人は自分を守る為です。
こうしてご主人はそraさんを悪者にして養育費も慰藉料などを請求する気持ちでいます。
また、協議で離婚を望むのは養育費も払わないと言うのを、そraさんとその男性の不貞には拘らない代わりに、
養育費を無しにしようという目論見が見えますが、養育費はご主人が父親であることには変わりがないので
離婚理由如何に関わらず、払わないといけません。
これを調停になると、当たり前のように決ってしまうため、協議で丸め込もうという感じがします。

ご主人の言動には、ここまでの計画性を感じてなりません。
ここを注目して欲しいというのは、もし、離婚をする場合、そraさんだけが悪者にならない為の予防のためです。

恐らく、ご主人にも今、女性の存在があるのではないかな？と考えても不思議ではありません。
単身赴任というのは、そういう事が起こりやすいものです。
いやむしろ、在ってくれたら、離婚はもっとスムーズに行きますし、そraさんだけが悪者にならなくて済むのです。

財産分与という住宅ローンなどの分配率を心配する前に、もっと自分達夫婦に起きている問題やご主人の性格。
これをもっと深く観察する意欲を持たないといけません。

「夫には、愛情がもう無いので、女性の存在なんて関係ありません」という妻がいますが、私は今更、女性の存在に
焼きもちを焼いてくれと言っているのではないのです。

むしろご主人には浮気くらいしていて欲しいと願うくらいです。
ここを武器として持つくらいの準備が必要です。それはそraさんの離婚を有利に運ぶ為です。
ご主人の言葉にも一杯、嘘がありそうですから、ここを鵜呑みにするのも、これから離婚をしようというそraさんには
早く結婚生活に幕を降ろしたい気持ちは判りますが、ご主人の事を知らなさすぎると感じてなりません。
ご主人は計画的に、そして自分の不利なことは隠して順調に進めています。
これは、暴力の事でも何でも良いので、診断書が取れないからと諦めるのではなく、
もう少し、そraさんは自分を守る計画を立てないとこのご主人の計画性には勝てないですよ。

こんな風に書けば酷い話のようですが、ご主人の長年の冷たさに、苦労してきたそraさんの苦労は判ります。
そのそraさんに何か味方になれないかという知恵を搾り出そうという事です。
現にご主人の方にこそ、浮気の可能性を強く感じるからですが、これはこれまでの私の経験則としか言いようがありません。
離婚とは勝負です。負ければ金銭的な負担は負けたほうが払うのです。
離婚とは、ここまで、小ずるい事を考えてもいいものなのです。

色んな想定は私の想像ではありますが、ご主人のタイプはかなり言い当てていると思います。
これまでの人生はご主人の事に愛想を尽かし、自立する為にご主人から気持ちを離して行った人生かもしれません。
でもこれからは、ご主人から目を離してはいけないのです。
今更、ご主人の事を観察する気にもならないでしょうけれど、それは愛ある目で見つめる事ではありません。
疑ってみてこそ、そraさんが有利になる材料が見つかるかもしれないのです。
そraさんにとって有利に運ぶ作戦を練るにはオープンなメール相談では少し不自由です。
是非、非公開相談に切り替えて、直接ご連絡下さいませ。

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回答日時：2010年9月 5日(日) 03:53 JST

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