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回答プロ:心理カウンセラー(うつ・人間関係・労働・教育) 渡辺 裕子
ご相談者:20代/女性
現在フリーターの21歳女です。
私は中学生の時から保育士になりたいと思っていて、保育の短大を卒業し、保育園に就職しました。
しかし、就職してから、子どもとの関わりにだんだんと戸惑いや不安を感じ、苦痛になってしまい、4ヵ月という短い期間で退職してしまいました。
子どもの前に立って手遊びをしたり歌を歌ったりすることがなかなか率先してできず、上司に注意されたり、朝の登園時間の慌ただしい時間にクラスを一人で見るように任された時、クラスがとても騒がしくなり、子ども同士のトラブルで怪我が起きてしまったこと、その様子を見た登園してきた親子がクラスに入るのを躊躇していたことが、とても辛く苦痛を感じた出来事でした。
その後、一ヶ月ほど休んでいる間、やはり短期間で決断を早まりすぎたと思い、もう一度子どもと関わってみようと考え、知り合いのコネでまた保育園に今度はアルバイトとして勤め始めました。
しかし、やはりまた、子どもや保護者との関係を上手く築けなかったり、子どもの前に立つことへの緊張が強くなり、苦痛となってしまいました。でもまた同じことを繰り返してはいけないと思い、同じクラスの担任の先生に相談しましたが、苦痛は消えず、退職したいと話しました。担任の先生は親切に相談をたくさん聞いてくださっていたので、それでもいつまでも悩んでいる私に、最後の方はもううんざりといった様子で、呆れている感じでした。
その保育園を退職してからは短期アルバイトを転々として過ごしています。
私自身、とても自分にうんざりしていて、社会人として本当に無責任な行動をしたと思っています。いろいろな人に助けてもらいながらまた保育園で働いていたのに、その人たちを裏切ることをしてしまい、本当に自責の念でいっぱいです。
今、冷静に考えると、
子どもの頃からずっと保育士を夢見ていましたが、職場体験や実習などを通して、高校の終わり頃からどこか違和感を感じている自分があったように思います。
学生時代の友達は幼稚園や保育園に就職して今もずっと働いているので、なぜ自分だけ上手くいかないんだろう・・という思いがあり、辞めてしまったことを責めることしかできません。
でももう子どもと関わる仕事には就く気はありません。やりたいことも特に見つからないし、これから先仕事に就いてもまたすぐ辞めてしまうんじゃないかという思いがして、前向きに考えることができません。
何かアドバイスをお願いします。
20代/女性 | 日付:2010年9月 9日(木) 10:33 JST | 閲覧件数: 2,144
こんにちは。心理カウンセラーの渡辺です。
パソコンの調子が悪く、ご回答が遅くなって申し訳ありません。
昔から夢見ていた保育士になったのに、実際にお仕事をしてみて、子どもとの関わりがうまくいかず、結局、夢をあきらめなければならなくなってしまい、とてもつらい経験でしたね。
現実に子どもと接してみて、理想とのギャップがあったのでしょうか。
なかなか自分の思ったようにいかない経験が続き、すっかり自信を無くしてしまったのですね。
さらに、そんな自分が嫌で、未だにご自分を責めていらっしゃるのですね。
何とか気持ちが楽になり、前向きに行動できるようになりたいですね。
そんなときは、ご自分の心をよく知り、問題点を見つけ、修正していくことをお勧めします。
うさぎさんの相談を読んでいて思ったのは、あなたにはあなたの考え方、感じ方、行動のクセがあり、それが、何かの拍子、特にここではがんばらなくては!という時にひょっこり現れて、あなたの力を十分発揮できないような、手かせ、足かせになっているのではないかな?ということです。
人は誰もが、考え方や行動のクセがあり、いつも無意識のうちにそれを行なっているので、自分では気が付かないのですが、そのクセがここぞという時に自分の足を引っ張っていることがよくあります。
交流分析では、それを「ドライバー」といいます。
投稿の内容だけでは判断できないのですが、もしかしたら、うさぎさんには、
「完璧であれ」ー失敗してはいけない!ーというドライバーがあるのではないか?と推測します。
保育士になる以前から、失敗してはいけないという気持ちが強く、人前で話をしたり、何か大事なことを行う時に、緊張しすぎたり、肩に力が入ってしまって、結局うまくいかなかったという経験はありませんでしたか?
もし、思い当たることがあれば、保育士という職業が適職ではなかったというより、
「失敗してはいけない」と思うあまり、緊張しすぎて、失敗を重ね、それがまた悪い記憶として残り、また「失敗してはいけない」という緊張感を生み・・・
という悪循環を起こしてしまったのだと思います。
そうならば、うさぎさんのストッパーとなっている、ドライバーをはずして、ご自分の力を存分に発揮できるようにすることです。
「完璧であれ」を解除する言葉は、「失敗してもいいのですよ」です。
もちろん完璧にできたほうがいいに越したことはありません。
しかし、人間は神様ではないので、誰でも失敗はあります。
ましてや、お仕事を始めて間もないころは、うまくいかなくて当然なのです。
何度も失敗して、何度も経験して、ようやく一人前の人間になっていくのです。
だから、失敗を恐れてはいけません。
失敗を恐れて、何もできなくなってしまうことのほうが、あなたの人生にとっては、もっともっと怖いことなのですよ。
そして、いちばん大切なことは、失敗から学ぶことです。
いっぱい失敗して、いっぱい嫌な思いをして、初めてうまく仕事ができたり、よい人間関係を築けるようになりますよ。
しかし、詳しいことはご投稿の内容だけではわからないところがあります。
また、もう少しお話を聞かせていただければ、具体的な方法のアドバイスもできるかと思います。
もしよろしければ、電話カウンセリングも行っていますし(有料になってしまいますが)、面談してのカウンセリングであれば、各種心理テスト、カラーセラピー、アートセラピーなどで、うさぎさんの心をもっと深く知っていく方法もありますので、よろしければ、私のHPのお問合せフォームよりご連絡ください。
また、うさぎさんのお名前や、生年月日から、うさぎさんの本質、使命、この世でなしとげることなどがわかる「ネームセラピー」というものをネット販売で行っています。
もし興味がおありでしたら、詳しくはHPをご覧ください。
またご自分をよく知り、人間関係のコミュニケーションをうまく築くためには、交流分析を学ばれるのもお勧めです。
うさぎさんの心のクセをよく知り、それを改善することで、きっと今後は前向きに進めるようになりますよ。
無理はしなくてもよいですが、ご自分にできそうなところから、少しづつ行動してみてください。
そうすれば、きっとよい未来が訪れるでしょう。
回答日時:2010年9月13日(月) 21:44 JST
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悩み辞典で笑顔のきっかけを見つけて下さい。
ご回答ありがとうございました。
指摘していただいた「完璧であれ」というドライバーは、確かに私の中にあるような気がします。
思い返すと、同じような心境になって上手くいかなかったことが過去にもあります。
その過去の経験も含め、自分でもなぜこうなってしまったのか分かっていない部分があるので、カウンセリングを受けてみようと思います。
ありがとうございました。
| 20代/女性 | コメント投稿日:2010-09-15 |