相談&回答 |
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回答プロ: 太田 慈子
ご相談者:40代/女性
6歳上の姉についてご相談いたします。
家族構成は、両親ともに死別、兄と姉と姉の娘(姪)と私です。
姉は境界性人格障害、ACと診断され(医者には自分で通い始めました)投薬治療されています。
今年の3月と6月に向精神薬を大量に飲み、自殺未遂をしました。
6月の騒ぎのときに私と姪に暴力をふるい、警察を呼ぶ騒ぎになりました。
その時は警察の説得で落ち着き、姉と同居していた姪は家を出て
彼氏と同居を始めました。
その時、姉の飼っていた猫を精神的に不安定な姉に任せるのは不安でしたので
私が引き取りました。
かなり高齢な猫で健康状態ももともと悪かったのですが、環境の変化等で
持病を悪くし、危ない状態になっています。
悩んでいるのは、姉にこの事をどう告げたらいいのかです。
以前から姪に猫を連れて出て行けと言っていたそうなのですが、可愛がっていたのも
事実です。(その所が良く理解できない病理なのですが)
恐らく猫の病状を告げたら、猫に会いたいと言ってくるのだと思いますが
その時姉がどんな状態になるか予測不能です。
恐らく取り乱して私の飼い方が悪いと逆切れすると思います。
エサ代、通院代、投薬代等は私が払っていますが、そんなことは姉の性格上頭から抜け落ちて
いると思います。
かといって猫が死んだあと告げるのもそれはそれで大荒れになると思います。
姉が猫を見たがったとき、うちにあげるのも怖いのです。
また暴れて暴力をふるったり、家財を壊したりするのではないかと案じています。
(6月に暴れた時は、姉の自宅の襖を全部破り、タンスを倒したり大暴れしました)
第三者に一緒にきてもらうのがいいのかとおもいますが、都合のいい方がいらっしゃいません。
一人で会うのはとても不安ですし、姪に来てもらっても暴れるときは暴れると思います。
こういう時はどう対処すればいいのでしょうか・・・
ちなみに地区の保険婦さんに6月の騒ぎ以来相談に乗ってもらっているのですが、専門ではないらしく
あまり有効なアドバイスを頂けません。
私自身も最近うつ状態になり、クリニックに通い始めました。
難しい問題かと思いますが、何かよいアドバイスがありましたらお教えくださいません。
よろしくお願いいたします。
40代/女性 | 日付:2010年9月22日(水) 00:16 JST | 閲覧件数: 7,724
るうぞうさん
御相談ありがとうございます。相談文を読ませて頂きました。
大変悩まれたお立場に居るようで、ご心労お察しいたします。
★早速ですが回答させて頂きます。
正直、非常にどう答えたら良い物か迷いました。御姉さまは境界性人格障害ACと診断されているとの事。境界性人格性障害は認知のゆがみからきている障害ですので、薬物治療等を受けているからと言ってもすぐに改善するというものでもないと思います。(認知のゆがみを徐々に修繕し、一般的な思考に近づけるという改善はできると言われています)
ただ3月・6月と割と近い時期に衝動的な行動を起こしている事から考えて、近日御姉さまと落ち着いてネコちゃんの話をする事に不安が生じるという事も止むをえないでしょう。
あくまでも相談文を読ませて頂いただけの私の推測ではありますが、病気の特色から考えても「ネコちゃんを連れて行って出て行け」と言った発言があったとしても、ネコちゃんに御姉さまは愛情を感じていると思います。本来なら6月に騒動があり、現在9月という事を考えますと、今はそっとしておく時期かとも思いますが、そういったネコちゃんの状態を考えると、ネコちゃんの死後御姉さまに伝えるよりは、今伝えた方がいいのではと思います。
もしネコちゃんの死後、お姉さんの愛情の対象の死を自分を阻害した所で処理された、という風に取られた場合認知の歪みが極度に表面化する恐れを感じるからです。
★さて、どう伝えるかなのですが、私はやはりるうぞうさんが御一人で伝えるというのはもし衝動的な行動に御姉さまが出られた場合を想定した時、相談文に書かれた状況から察すると危険を感じます。話す内容も猫ちゃんが病気である、というけして明るくはない内容ですので、御姉さまの認知の歪みを悪化させる恐れもあります。
できれば第3者(境界性人格障害の認知の歪みについて理解・対応が上手な専門家の方等)で、御姉さまの病状を理解している方、もしくは信頼関係を繋いでいる方と一緒が望ましいと想います。
ですが、相談文を拝見する限り、もしそういう方がいらっしゃるのならもう少し困り加減も和らいでいるでしょうから、さて次に取るべきはどういう方法か、という所です。
★とりあえず姪御さんとは関係が出来ているようなので、まずは1人で話されるよりは姪御さんと一緒に猫の事をお話される事ではないでしょうか。これはけしてベストでもベターな方法としてでも書いている訳ではありませんが、ネコちゃんの寿命に期限が見えてきている現在、生きている間に伝える事は優先される事項だと想うからです。
★それと、今後の事ですが、境界性人格障害の患者さんは対応するのに周囲も本人もとても苦しまれる病気です。特に衝動的な行動、自傷・他傷も含めた破壊的な行動が症状として表れている場合はなおさらです。ただ、一方で境界瀬人格障害は更に認知や理解が難しい障害でもあります。ですが、それを家族や親族で抱え込む事には限界があります。なかなか相性が会う方に出会う事は難しいかもしれませんが、地元医療機関や相談機関等で、何か会った時御姉さまとご家族に寄り添う形で相談にのってくれる精神科領域の専門の方をお探しになる事をお勧めいたします。
★最後になりましたが、るうぞうさんご自身もうつ状態との事。心落ち着かない時間も多いかとは想いますが、無事に御姉さまにネコちゃんの事をお知らせできる事、なによりネコちゃんが御姉さまの為にもるうぞうさんの為にもねこちゃん自身の為にも元気を取り戻す事があればと願っております。
少し複雑な相談内容でしたので、不備や至らぬことはあるかもしれませんがこれで回答を終わらせて頂きます。もし何かありましたら、悩み辞典では一度きりの回答が原則となっておりますが、電話相談やメール相談サービスもやっておりますので「悩み辞典」と言って頂ければスムーズにお返事させて頂きます。
この度は御相談ありがとうございました。
回答日時:2010年9月22日(水) 13:02 JST
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丁寧かつ的確なご回答、ありがとうございました。
ご回答いただいた後、猫の様態が悪くなってきたので
姪に一緒にいてもらい、玄関先でという条件で姉を猫に会わせました。
もともと体が弱かったので、こういう事態になることは予測していたと
比較的冷静に対面し、帰って行きました。
ちょっとほっとしたのですが、亡くなるまで毎日見に来たいと言っていたこと
また、姉がそのあと姪い宛てたメールの内容が軽い混乱状態に陥っていたこと
などを考えると、やはり油断できないように思います。
せめてなんとか猫を静かに看取ってあげたいのですが・・・
今後の事も含め、専門家を探していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
| 40代/女性 | コメント投稿日:2010-09-23 |