そのグループの中でのポジション

谷口 晋一

湯野さんこんにちは。ご相談ありがとうございます。

学校、そしてクラスという閉鎖的な空間の中で目に見えない疎外感を味わっている。
これはなんとも言えないつらさがありますね。
そんな中、勇気をもって相談いただきありがとうございます。


さて、いろいろな状況を整理してみますと
あなた自身の悩みとして
・一人は寂しい
・話をするのは苦手で、うまく話せない


グループなど周囲の状況（あなたが感じているなど）
・体育とかの時に、先に行く
・グループで盛り上がったときなどは、私には何も言わない
・目が会ったときもなんとなく、冷たい感じがする
・温度差というか壁を感じる

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僕はそのグループを客観的に見ていないので推測の域をでていないのですが、目が合ったときの冷たさ、体育のときの移動、温度差など
あなただけでなく、みなそれぞれ敏感に感じ取っているのかもしれませんね。


そしてそれぞれに苦しんでいる…。
なぜなら、１０代という人格形成時には、自らの居心地の良いポジション（リーダー、盛り上げ役、２番手、３番手など）が見つけられない人
のほうが圧倒的に多いからです。


少なくとも湯野さんは“そのグループの中でのポジション”では、“盛り上げ役”ではない様ですね。

ただ、実はご相談の中で一つすばらしい“そのグループの中でのポジション”をあなた自身が伝えてくださっています。それは


『私は、そのなかで盛り上がっている話を聞くくらいです。』というフレーズ。


実はこの能力。老若男女全国を見わたしても、コミュニケーションの中で一番必要なスキルです。

あなたの『話を聞く』というスタンス。

決して話が上手くなくても、盛り上げ役でなくてもまずはその話題の中にいたのであれば、誠実さと相手への興味と少しの？ノリで話を聞く。

お友だちであることを維持する為にみな神経を注力するのが10代だとしたなら、そのすり減らした神経を補修できる役であるあなたのスタンスはとても価値があると思いますがいかがでしょうか。


決して話が上手くなくてもいいのです。


で、最後に一人の寂しさについて。ちなみに私、４０歳で妻も子供も友人もいますが…常に感じていますよ（笑）


人は一人の寂しさと常に隣りあわせで生きています。

その中で自分を必要としてくれると感じた瞬間瞬間があるからこそ、その人を守ろうと思うのです。


必ずあなたを必要とする人はいます。

その人たちを見つけていく作業は実は「人の話を聞く」という行為が一番大切ですから。

回答日時：2010年9月24日(金) 12:26 JSTお礼のコメントを書く

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