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回答プロ: 古家 秀樹
ご相談者:50代/女性
大変基本的な相談というか、質問で恐縮ですがよろしくお願いします。
この8月に夫(16年前に死去)の実兄が亡くなりました。62歳でした。
兄は長男ですが、6人きょうだいの4番目で、上に長女、次女、三女と姉が三人います。
下は弟で、次男、三男とおり、夫は三男でした。両親は他界しています。
兄が末期がんで余命わずかと私が聞いたのは今年の4月ですが、兄は一年前からわかっていたらしく昨年の秋「母親名義の土地が30坪ほどある。名義を変えたいので書類に印鑑がほしい」といわれました。
夫は亡くなっていますが、うちには息子が二人(25歳と23歳)います。次男は学生でしたがこのために印鑑登録の手続きをし、証明をとって判をおしました。
今思えば、兄は土地や家の相続のことを考え準備をしていたのでしょう。
兄には息子さんが一人いますが、彼が6歳のときに離婚しており、その後は全く同居はしていませんでした。
籍も抜いており、学費などの養育費も払っていなかったようです。
だからなおのことすべてを残してやりたかったんだと思います。
その後兄は急激に体調が悪くなり、2月に入院、5月にはホスピスに移り、8月に亡くなりました。
申し合わせてあったらしく喪主は息子(現在32歳)がやりました。
兄が望んだとおり、相続は息子にすべて・・・ということでおちつくはずでした。
でも彼は葬儀の後「家は父の三回忌がおわるまでそのままで、ときいているので(これも直接きいたわけではなく兄が姉たちにいったのをきいたらしい)おいておきますが、そのあとはわからないし、父の法要も三回忌までしかするつもりはありません」と言い出しました。
折りしも今年はお義母さん(彼にとっては祖母)の13回忌で、夫も17回忌になるため、兄が健在なら一緒にしようという心づもりが私にもあったのですが「そんなことは知らない。仏壇とかお墓とかいわれても僕にはいらないものだし・・・」と迷惑だといわんばかり。これには次兄や姉たちも憤慨してしまいました。
家や土地を相続するということは、父親だけではなく祖父母の法要も含め今後お墓を守っていく、ということだと思っているきょうだいたちにしてみればこんな言い草は非常識以外の何ものでもないでしょう。
でも逆に彼にはそれが理解も納得もできずにこの件は49日法要まで堂々巡りでした。
そしてとうとうその日、「何もする気がないなら相続は放棄すべき」という話になり、「考える」といってた彼から
「放棄する」という連絡を受けたと先日次兄から電話がありました(かなりうれしそうに)。それでこの10日に話し合いがもたれることになっています。
その話し合いですが・・・次兄は「放棄しあと贈与という形で」といってましたが、それは可能なのでしょうか。
家も「家族所有にする」とかいいますが、贈与には贈与税がかかります。それは私たちも負担すべきものなのでしょうか。兄や姉は土地をいくらかでも自分たちのものにしたいと思っているようです。
ただ、私は他人なのでどうでもいいですが、うちの息子たちには関係ない話ではありません。
家を守る、墓を守るという大義名分のもと、税金などの負担を負うのは腑におちません。
でも相続や贈与について何の知識もないので、10日の話し合いで次兄にいいくるめられないよう少し勉強しなければと思っています。それで取り急ぎ教えてください。
私や息子たちがこの件に関してすべきこと、してはいけないことは何でしょうか。
よろしくお願いします。
50代/女性 | 日付:2010年10月 2日(土) 23:28 JST | 閲覧件数: 2,613
○はじめまして、飛鳥(あすか)行政書士法務事務所の古家(ふるいえ)と申します。
>大変基本的な相談というか、質問で恐縮ですがよろしくお願いします。
○お気軽にご相談下さい。
>この8月に夫(16年前に死去)の実兄が亡くなりました。
>62歳でした。兄は長男ですが、6人きょうだいの4番目で、
>上に長女、次女、三女と姉が三人います。下は弟で、次男、
>三男とおり、夫は三男でした。両親は他界しています。
>兄が末期がんで余命わずかと私が聞いたのは今年の4月ですが、
>兄は一年前からわかっていたらしく昨年の秋「母親名義の土地
>が30坪ほどある。
>名義を変えたいので書類に印鑑がほしい」といわれました。
>夫は亡くなっていますが、うちには息子が二人(25歳と23歳)
>います。
>次男は学生でしたがこのために印鑑登録の手続きをし、証明をと
>って判をおしました。今思えば、兄は土地や家の相続のことを考
>え準備をしていたのでしょう。
>兄には息子さんが一人いますが、彼が6歳のときに離婚しており、
>その後は全く同居はしていませんでした。
>籍も抜いており、学費などの養育費も払っていなかったようです。
>だからなおのことすべてを残してやりたかったんだと思います。
>その後兄は急激に体調が悪くなり、2月に入院、5月にはホスピ
>スに移り、8月に亡くなりました。
>申し合わせてあったらしく喪主は息子(現在32歳)がやりました。
>兄が望んだとおり、相続は息子にすべて・・・ということでおちつ
>くはずでした。
>でも彼は葬儀の後「家は父の三回忌がおわるまでそのままで、ときい
>ているので(これも直接きいたわけではなく兄が姉たちにいったのを
>きいたらしい)おいておきますが、そのあとはわからないし、父の法
>要も三回忌までしかするつもりはありません」と言い出しました。
>折りしも今年はお義母さん(彼にとっては祖母)の13回忌で、夫も
>17回忌になるため、兄が健在なら一緒にしようという心づもりが私
>にもあったのですが「そんなことは知らない。仏壇とかお墓とかいわ
>れても僕にはいらないものだし・・・」と迷惑だといわんばかり。
>これには次兄や姉たちも憤慨してしまいました。
>家や土地を相続するということは、父親だけではなく祖父母の法要も
>含め今後お墓を守っていく、ということだと思っているきょうだいた
>ちにしてみればこんな言い草は非常識以外の何ものでもないでしょう。
>でも逆に彼にはそれが理解も納得もできずにこの件は49日法要まで
>堂々巡りでした。
>そしてとうとうその日、「何もする気がないなら相続は放棄すべき」
>という話になり、「考える」といってた彼から「放棄する」という
>連絡を受けたと先日次兄から電話がありました(かなりうれしそうに)。
>それでこの10日に話し合いがもたれることになっています。
>その話し合いですが・・・次兄は「放棄しあと贈与という形で」といっ
>てましたが、それは可能なのでしょうか。
○贈与とは、誰がもらう予定ですか?
○お母様名義の土地を最終的には誰の名義にしたいとお考えですか?
○それによって異なります。
>家も「家族所有にする」とかいいますが、贈与には贈与税がかかります。
>それは私たちも負担すべきものなのでしょうか。
○家族名義とは、具体的に誰と誰ですか?
○お母様のお子様名義にするのであれば贈与税なしで名義変更できる方法も
○ございます。
>兄や姉は土地をいくらかでも自分たちのものにしたいと思っているようです。
>ただ、私は他人なのでどうでもいいですが、うちの息子たちには関係ない話
>ではありません。
>家を守る、墓を守るという大義名分のもと、税金などの負担を負うのは腑に
>おちません。
>でも相続や贈与について何の知識もないので、10日の話し合いで次兄にい
>いくるめられないよう少し勉強しなければと思っています。
>それで取り急ぎ教えてください。
>私や息子たちがこの件に関してすべきこと、
>してはいけないことは何でしょうか。
>よろしくお願いします。
○最終的にお母様名義を誰の名義にするのか?
○これによって、アドバイスも異なります。
○よって、まずは、その場で押印しないことです。
○一日でも考える時間をつくりましょう。
○そこで、われわれのような専門家に相談しましょう。
○このようなパターンは、押印を早くしてくれと言われる
○ことが多いです。簡単には押印せずに、何らかの理由をつけて
○考える時間、相談する時間をつくって下さい。
○一日でも早く解決されることを心よりお祈り申し上げます。
○それでは失礼します。
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名古屋合同事務所内
飛鳥行政書士法務事務所
古 家 秀 樹
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回答日時:2010年10月 3日(日) 01:04 JST
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早々にお返事いただきありがとうございました。
説明がつたなくて申し訳ありません。
私の解釈では、母親名義の土地は、昨年秋にきょうだいを含めて書類に押印しましたので、その時点で兄の
名義になっていると思っていました。
ですので、財産といえるものはすべて兄のものになっていて、亡くなった今、それが息子さんへいったのだと。
でも放棄ということになれば、またひともめ、ふたもめあるでしょう。
とりあえず話をよくきいて考えます。
ありがとうございました。
| 50代/女性 | コメント投稿日:2010-10-04 |