離婚はある意味で、金銭争奪戦です。防禦策と攻撃法を専門家と検討されますように・・

松下 豊太郎

ご相談を法的視点で整理分析すると次のようになります。
○現状分析
(1)ご主人の不倫・モラハラ・悪意の遺棄(生活費を渡さない)の｢三悪行｣が離婚原因であるという実態を認めさせることをメインにすえる戦略を検討しましょう。あえて、相談者さんに不利なことを持ち出す必要はないと考えます。
(2)また、一時流用は返済済みで実害ない。本来、実の息子がすべき日常の世話をしないため、ご主人の三悪行がある状況下で、人道的に認知症の姑の日常介護をした「けなげな嫁」に情状酌量の余地あり、というシナリオを描くなどの戦略を練ることも検討課題でしょう。

○対策の練り方
(1)離婚の合意ができれば、あとは離婚条件という金銭争奪戦となるのが一般的です。
(2)離婚を決めた後の配偶者は、もはや誠実で信頼できるパートナーではなく、ウソをつく、事実を隠す、キレる、金銭争奪戦の相手だという認識をもつことです。
(3)そんな相手に約束をどう守らせるか、不払いが生じたときには即時に預金などを差押さえできるような準備は不可欠です。

○具体的な対処法
(1)離婚に伴う相手への財産分与、慰謝料の妥当な請求額の算定をどうするか。
(2)具体的な、条件交渉の進め方をどうするか。
(3)当事者間で、スムースな話合いができる状況でなければ、有料となっても離婚実務に詳しい専門家のアドバイスやサポートを受けて、実践的な対処法を練られるようおすすめします。
(4)当事務所での対応も可能ですが、地域的な事情を考慮すると、下記データを参照され、最寄の専門家を探す、紹介を受ける選択肢もあります。
京都府行政書士会　075-343-5050　http://www.kyoto-shoshi.jp/

いずれにせよ、1人で悩まず、専門家の力を借り、スムースな進展ができますよう願っております。

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回答日時：2010年10月 5日(火) 18:53 JST

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