相談&回答 |
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回答プロ: 松下 豊太郎
ご相談者:40代/女性
先日義父62歳(夫の実父)が脳出血で倒れ、意識不明のこん睡状態。1週間がヤマと言われました。(今日で1週間です)
夫は義父が倒れる何年も前から、親子の縁を切りたいと思っていましたが、血縁関係はきれないと知り、せめて関わりを持ちたくないのです。
今はこちらから義父へ連絡することはなく、気まぐれに義父から連絡が来る程度の関係です。
今回義父が入院したことは、病院から夫に連絡が入って知りました。
病院へ行くと、義父が知らない間に外国人女性と結婚していて、女性の連れ子も同居し、日本の中学に通っていることを知りました。
義父は良くなっても元の体の状態に戻るのは難しく、植物人間状態になる可能性が高いそうです。
義父は糖尿病で、週3回の人工透析を受けています。
足の親指も両方ありません。
目の手術もしたそうです。
外国人女性は、日本国籍が欲しい為に病気の義父と一緒になったのかと思えてなりません。
細かい日本語はほとんど通じないので、相手とのコミュニケーションがとりにくく、困っています。
夫と夫の弟は延命措置も希望していませんが外国人の奥さんは希望しています。
今後も関わりをもちたくないのですが、何かいい方法はありませんか?
冷たいようですが、夫はかなり複雑な状況で育ちました。
6歳の時に母が亡くなり、義父は育児放棄状態。
夫は祖父母に預けられていました。
その後義父が再婚し、夫を引き取りに来て、祖父母との縁を切って出て行ったそうです。
義父は孤児でした。
再婚した家庭には、新しい母(新母)の連れ後がいて、4人で暮らし始め、やがて弟がうまれます。夫は兄弟ができてとても嬉しかったそうです。
しかし夫以外の家族の食事中、夫は弟の世話をし、家族の食事が終わってから冷めたご飯を与えられ一人で食事。
おかずもなく冷たいご飯は食べにくく、食べるのが遅いと食事を下げられていました。
義父はその様子を見ていても見ぬ振り。
そのうち義父は夫を残して家を出て行き、新母の虐待が始まります。
ろくに小学校へも通わせず、衣服も食事もきちんとしてもらえず、弟と連れ子の世話ばかり。回りに助けてくれる大人はいなかったそうです。
新母も、子供だけを残して家を空けたり帰って来たりの暮らしぶりでした。
そんな幼少時代を過ごした夫はグレることなく、中学から働いて弟や連れ子の面倒をみてきました。(本人いわくグレる暇がなかった)
新母の生死はまったくわかりません。連れ子のこともわかりませんが、
今では弟も家庭を持ち2児の父で、夫を慕ってくれ、よく行き来をしています。
我が家にも9ヶ月の息子がいます。
まだ何か請求をされたわけではありませんが、絶対に義父達には迷惑をかけられたくありません。
こんな状態、どなたに相談したらよいでしょうか?
40代/女性 | 日付:2010年10月 7日(木) 21:57 JST | 閲覧件数: 6,017
ご相談を法的視点で整理分析すると次のようになります。
相談者さんが、お考えのように、法的に血縁の親子の縁を切る方法はありません。
○現実的な対応方法として次のような選択肢があります。
(1)実父死亡時、家庭裁判所で「相続放棄」手続をすれば、法的に相続人でなかった扱いとなり、プラスの財産、借金等を含め相続に伴い発生する権利義務一切から免れます。
(2)日常疎遠であっても、血縁による扶養義務が生じます。生活保護等の申請に際して、自治体は調査・照会する義務があるといった場合です。しかし、ご自身の生活を削ってまでの扶養は求められないので、扶養できない理由を記載し拒否することは支障ありません。
○具体的にどのような問題が生じるかは、不確定な要素が多く予測はむずかしいですが、いくつかのケースのシュミレーションは当事務所でも可能です。必要な場合は、プロフィールをごらんいただき、お気軽にご連絡ください。
回答日時:2010年10月10日(日) 13:08 JST
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松下先生
この度はお返事をいただきましてありがとうございました。
お礼が遅くなり失礼しました。
とても心強いお返事をありがとうございます。
扶養義務についても、逃れられないものだと内心不安に思っていましたので、大変参考になりました。
相談をさせていただいて本当に良かったです、
今日、夫にも報告し、私達家族の明るい未来を考え、毎日を楽しく過ごして行こうと思います。
現状の報告をさせていだくと、
お返事をいただいていた10日に、夫と弟が病院へ行き、外国人女性とそのお子さんに会ってきました。
相手方は、義父がどのような状態になっても面倒を見るつもりでいるとおっしゃっていたそうです。
また、夫と弟あてに、今後の金銭援助などを一切求めない旨の念書を書いてもらってきました。
現在の義父の戸籍の状況がよくわからないので、戸籍謄本を取り寄せるつもりでいます。
義父の容態には変わりありませんでした。
いつかまたご相談させていただく際は何卒よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
| 40代/女性 | コメント投稿日:2010-10-12 |