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リストラされた夫との関係

ご相談者:40代/女性

4月に夫(55歳)がリストラされました。退職金もほとんどでなく、落ち込みました。ハローワークにも通い、幸いなことに、官公庁の非常勤職員として、採用されました。私は、年収の減った分、工場でパート勤めをすることになりました。14年ぶりの再就職ですが、以前は、検査技師として働いていましたが、ブランクが長すぎてあきらめざるを得ませんでした。実家は遠く離れていて、リストラの話は内緒にして、こまめに電話をかけていました。そうすることで、自分のこころを安定させていたように思います。その母が、82歳で一人暮らしをしており、年末、段差で転んで、手足を骨折し手術することになりました。姉二人が駆けつけて、今は順調に回復しています。去年のトラブル続きに加え、子供(13歳)の反抗期も重なり、毎日、暗い顔になってしまいます。母の看病ができないのは、主人と結婚したせいだと思い、感謝の念すらなくなってきています。
姉たちにも「あの選択が間違っていた。」と何度も同じ話を繰り返してしまいます。明け方がつらく、「どうしょう、どうしょう」と声に出しています。仕事も5年周期で辞めたりと長続きしませんでした。離婚することは、自分にとって、マイナス面が強いと思いますが、笑顔のない家庭で主人と子供とどう接していったら、いいのかわかりません。今、私の頭の中は、過去の後悔ばかりです。仕事を辞めたこと、実家を離れたこと、とりとめのないメールになりましたが、生きていく自信がありません。アドバイスお願いいたします。

40代/女性 | 日付:2011年1月 6日(木) 22:51 JST | 閲覧件数: 4,944

ご相談ありがとうございます

心理カウンセラー 太田 祐也

こんにちは。
カウンセラーの太田です。

ご相談ありがとうございます。

ご主人がリストラされたとのことで気落ちされたのですね。お母様のことや息子さんのことなど、物事が重なると暗い顔になってしまいますよね。大変な状況でお気持ちお察しいたします。

ただ、そんな中でも何とかしよう、したいという気持ちもメールから伝わってきました。パートを見つけたりと、実際に行動もされています。それはとてもすごいことだと思います。また自分の大変な状況もありながら、お母さんの看病をしたいと思うなど、大切な人を思いやれる心をお持ちなのですね。そして、このようなサイトを見つけて、相談することも1つの能力だと思います。大変な状況の中でも何とかしようと、考え、行動されているあなたを尊敬いたします。

大変な状況で気持ちも暗くなってくると、悪いことばかりに目が向くようになってしまうことがあり、そうなると余計に気分が沈んでしまったりします。悪循環に陥りやすい状況です。ですので大切なことは、悪循環から抜け出すことです。ご相談から考えられるいくつか対応がありますのでお伝えいたしますね。

・ご家族にもっと相談してみる。

お母さんやお姉さんたちには、今はリストラのことなど話せていますでしょうか。ご家族に相談されることが「心の安定」となるようですので、もし可能ならばそうした事情も含めて、お話してみてはいかがでしょうか。ポイントは自分の辛い状況や気持ちを受止めてもらうことです。

そして、その際に本当ならば自分もお母さんの看病をしたいけれどできない想いを伝えてみることも良いことだと思います。

またもし可能ならば、ご主人ともお互いの大変な点を共有できるとよいですね。
コミュニケーションが少なくなってくると、どうしても不信感に繋がりやすくなると思います。場合によってはケンカのようになってしまうかもしれませんが、話す機会をなるべく持ってみてください。

・感謝できる人、状況を見つけて心の中で感謝してみる。

例えば、お母さんが大変な怪我であったのにも関わらず、無事に回復してきていること。ご主人がリストラされて次の職業が決まらないという可能性もありながらも、なんとか仕事が見つけられたこと。自分もパートの仕事を得ることができたこと。
その他、1日の中でちょっとでも嬉しかったこと、夕食の食材を安く買えた、好きなTVを見れたとか本当にちょっとしたことでもいいんです。
比較的落ち着いている時や寝る前のベッドの中などで考えて心の中で感謝してみてください。

答えが出ない時は、自分の心に問いかけてみるだけでもよいです。
「今日一日の中で一番感謝できること、嬉しかったことはなんだろう」と自分に問いかけてみてください。これを行うと、悪いことばかりに目が行くのを少しずつ変えていくことが期待できます。

・過去の後悔について

後悔は、必ずしも悪いことだけではありません。過去の反省を踏まえて、同じような失敗はしないようにしようと考えることもできます。でも、後悔ばかりになってしまうと、ぐるぐると同じ道を回ってしまうようなことが多く、抜け道がなくなってしまうこともあります。なぜなら過去の出来事は誰にも変えることはできないからです。過去の選択は、その時々の精一杯の選択だと思って、いい意味で諦めることも大切なことかもしれません。

過去の出来事は変えられないですが、その意味を変えることはできます。過去の出来事の中でも悪い点に注意が向けられがちなので、そうした出来事の中でも良いことがあったかどうかも考えてみてください。過去ではなく、現在の考え方や心の持ち方を変えてみるようにしてみるという方法です。

冒頭にもお伝えしましたが、あなたには状況を乗り越えていける気持ちや実行力を持っていると思います。人と支えあいながらも、少しずつ前を向いていきましょう。

生きていく自信も無くなってきてしまっているとのことですが、人はこのような状況を乗り越えていくことでこそ、自信を持てていけるのだとも思います。悪循環に陥らないように気をつけて、少しずつでも乗り越えていけるとよいですね。

※ただ、「生きていく自信」がない状況が強くなってくる場合は、きちんとしたカウンセリングが必要になります。その場合一人で悩まずに、本格的なカウンセリングを受けてください。

文面でのやりとりのため、ニュアンスを上手く汲み取れていなかったり、言葉が足りなかったり等があるかもしれませんが、その点ご了承くださいませ。

この回答が少しでもあなたにお役に立てれば幸いです。


よろしくお願い致します。

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回答日時:2011年1月 8日(土) 15:21 JST

私のつたない文章にも、丁寧に回答していただきありがとうございました。心療内科にも通っており、症状がひどくなってきたので、パキシルを追加していただきました。姉達には、リストラされたことは、話しました。
そういう状況を知っているので、母の看病についても、「出来る人がすればいいのよ。」と言ってくれました。
主人も、「お姉さん達がついてくれいるから、心配するな。」と言ってくれています。日々感謝するように心がけていきたいと思います。本当に後悔ばかりになってしまうと、頭の中がぐるぐる回り、疲れてしまいます。
諦めること、大事なことなのだと思います。母も姉も私が、こんなに落ち込んでいるとは思っていないと思います。回答をいただいて、前向きな気持になれました。ありがとうございました。

| 40代/女性 | コメント投稿日:2011-01-08 |

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太田 祐也相談件数:18件
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