声を聞き取りやすくするための心の準備

心理カウンセラー 太田 祐也

ご相談ありがとうございます。
自分でははっきりと伝えていると思っているのにもかかわらず、
相手からは何を言っているのか分からないといわれたら、確かにもどかしく、
腹も立つでしょうね。

「何を言っているのか分からない」というのは、「文章の意味」に関するこ事と「声の大きさや、発音」等に関する事に分けられるかと思いますが、「はっきり聞こえない」というあなたの文章を読む限り、発音的なことなのでしょうか。

そしてあなたの質問は、どうすればよいのかという行動レベルの対策ではなく、心の準備というメンタルな部分での対策ということですね。的を絞った的確な質問ですね。了解しました。

まず心の準備として大切だと思われることは、「コミュニケーションは自分が何を言ったか、どう言ったかよりも、相手がどのように受け取ったかが重要である」（A）ことを心に持っておくことです。こうした考え方は絶対的な真理というわけではないですが、コミュニケーション上で、心掛けるとよいことであるとされています。

あなたのもどかしさや怒りは「自分がちゃんと言っているのにも関わらず、相手が聞いていない」（B）という考えが背景にあるように思われます。これは上記の（A）の考え方と逆になっていることに注意してください。この考え方をまず逆にして考えてみてはいかがでしょうか。

また「はっきり聞こえない」と言われることを、自分が責められている、文句を言われていると捉えるのではなく、「もっと大きな声を出せばよいんだ」「ゆっくり話そう」と言うことに気がつくための『感謝すべき情報』と捉えると良いのではと思います。

声の聞き取りやすさやどのように話すかというのは、子供の頃から相手とのコミュニケーションの中で決まっていくものです。もしかしたら、あなたの子供時代から必要とされていた発音や大きさが今の環境と少し違っているのかもしれません。そしてそれをよくするには相手からのフィードバックが大切になります。

「はっきりと聞こえない」というようなことを言われた際に、「いいフィードバックをありがとう！」くらいの余裕を持って受止められるようになれば、心の準備としてよいのではないでしょうか。

別の表現ですが、同じようなこととしては、「はっきりと聞こえない」と言われたときに、自分が悪いわけでなく、相手が悪いわけでなく、お互いが満足するように調整すればよいんだというような心持ちですね。

こうした心の準備が出来れば、より話しやすくなるのにもとても役に立つと思います。

提案なのですが、こうした考えをまず1週間くらい試してみてはいかがでしょうか。ここでお答えしたことは一般的な回答なので、あなたに適しているか、しっくり来るかはまだ分かりません。1週間くらい試してみて、上手く行きそうだったら、その考えを継続してみてください。自分には合わないなと思えば、もちろんやめることもできます。

また1週間試す中で、自分でよりよい心の持ち方を発見できたとしたら、それに勝るものはありません！

最後ですが、文章のやり取りのため、分かりにくい部分や見当違いなことがあるかもしれませんが、ご了承ください。この回答が少しでも役に立てばとても嬉しく思います。

どうぞよろしくお願いします。

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回答日時：2011年2月18日(金) 11:45 JST

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