相談&回答

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このまま子供作ってもいいのか?

ご相談者:30代/女性

以前相談経験があるのですが、また別の視点からアドバイスいただきたく投稿しました。結婚10年目ですが、あまり夫婦仲は良くないです。原因は夫の低収入(私の半分以下)とそれなのに具体的に将来設計を考えてくれない事、老後の心配が募り、私が不満と不公平感を持っているからだと思います。実はでき婚で10才になる子供がいます。元々好きでも嫌いでもない人だったのですが、これ自体は自分にも責任あるので仕方ないと思ってなんとか上手くやろうと努力しました。が、夫のだらしなさすぎの所や家事能力なさすぎ、ゲーム三昧昼夜逆転マイペースすぎる所が毎日ストレスで、(夜中活動するので起こされます)二人目は無理と諦めていました。でも最近になり自分の年齢的な事や子供が望む事もあり、二人目頑張ってみようかなと思い始めています。夫もいいんじゃないと言います。ただ、出産も稼ぐのも私、私が働けない時期は収入が減るので生活費は借りると思います。それでも復帰して働けば生活はなんとかなるでしょう。ただ、私の中にこんなに苦労して働いても、貯金はできず、老後も夫に持っていかれるのか、という不公平感が拭えず、子供がある程度になったら離婚も考えています。これから教育費もかかるのに、はっきり言って今別れて子供と暮らした方が経済的にも精神的にも楽で、何のために夫がいるんだろう!と思ってしまいます。が、今は子供もまだ小学生なので我慢して、兄弟を作ってやれないのも状況のせいにしたくなくて、二人目を考えてます。一方で、離婚時に不利にならないような対策も相談できる所に相談してやっておこうとも思います。子供を考えてるのに、一方でそんな事を考えてるのです。矛盾した自分の気持ちにも悩みます。やはりおかしいですか?

30代/女性 | 日付:2011年2月20日(日) 09:48 JST | 閲覧件数: 2,244

離婚のかじ取りが必ずしもあなたではありません

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

ご相談、ありがとうございます。
他の先生へのご相談も拝見させて頂きました。
そこで別の視点からの意見を求めてご相談下さった事は感謝いたします。

以前のご相談への回答は、あんゆさんの中に子供を欲しいと思う感情は、ご主人ともっと向き合い、話し合うべきという意見も、もっともだと思います。

そこに他の視点と言われましても、真実が一つであるように、正論はそれほど沢山あるものではないと思います。

私も、他の先生の意見同様、普通はご主人に対し、愛想を尽かしていたら、女性の感覚としてまず子作りという行為は生理的には入れません。

そこを、子供に兄弟をつくってやりたいと思って、子供を作るべきかと考えるのは、「おかしい」と言わざるを得ません。

ここがあんゆさんの考え方の根本的な特徴で、またそれが人生を形成する根幹となっています。

そこで、その特徴という点を分析してみます。

あんゆさんの考え方の特徴に「○○○~であるべき」と固定観念が強すぎると思うのです。

それば信念という裏付けのあるものではなく、真面目な故、常識を守ろうとします。
そしてその真面目さは勤勉さにも通じて、勤勉に努力をすれば、道は開けると思いこんでいる部分があります。

しかし、世の中、勤勉でまじめな事だけでは解決できないとう壁もあるわけで、現実にぶつかってしまうのです。

これまで、努力をして誠意を尽くせば、判ってくれるとか、努力をすれば苦労は報われるというように考えていませんでしたか?
もちろん、私もあんゆさん同様、そのような努力が報いられる世の中であって欲しいと願っています。

しかし、現実は中々厳しいと言う事は、これまでの人生経験で判って来るものなのです。

★○○歳くらいになれば、結婚しなければ・・・・
★子供を授かれば産むべき、又は絶対に産みたい・・・・・
★少々、だらしない夫でも、子供を授かれば、否が応でもしっかりしてくれるだろう・・・・
★あんゆさんが頑張れば、夫はいつかは気付いてくれるだろう・・・・・
★子供は一人っこより、二人の方が寂しくないだろう・・・・・

こんな風な固定観念が強すぎれば、それに囚われて行きます。

しかし、世の中、努力が報いられることばかりじゃない事もあると言うのが人生なのです。

それなのに、努力家のあんゆさんは、まだ努力で何とか乗り切れるんじゃないかと考えている節があります。

例えば、人は、愛し、愛し合い結ばれ、結婚し子供を授かります。
しかし、例え、この順番は違っていても、愛しあってさえいれば、子育ては愛情を注ぎながら進めて行けるのです。
所があんゆさんの場合、努力型の人間なので、努力で乗り切れると考えている節があります。

たぶん、この結婚をする時に、覚悟はしたと思うのです。
しかし長い結婚生活、覚悟だけでやり通せるものではなく、不満も募ってくるものです。
それなのに、「自分で選択したから」「最初自分が努力で頑張ろうと決心したから」と責任を取ろうとしてしまう。

そんなに片方だけの努力で乗り切れるものではないのです。
「なんで私ばっかり」というのは、当然の感情ですし、不公平感も当然です。
いくら最初に自分が覚悟をしたからと言って、やはりおかしいと思う事が出てくれば、ご主人に前言撤回すればいいのです。何も政治家じゃないので、公約とかマ二フェストあるわけじゃなし、これは違うと思ったと時には
方向転換してもいいのです。

ご主人が給料が例え少なくても、家事を協力してくれたり、母親に変わって子供をしっかり育ててくれる
主夫だっているのです。
何も、稼ぎの給料だけでご主人を評価出来る物ではない事は、あんゆさんも判っているはず。

人生なんて、不公平な物です。
生まれおちた瞬間から、人は平等じゃありません。
努力が必ず報いられるものでもありませんし、秤で計ったように、夫婦の努力が同じような物ではありません。

特に専業主婦じゃない限り、共働きの妻の方が夫より家事労働が多く、不公平な物です。

ここが結婚して判ったと言うのなら、いくら自分が頑張ろうと決心して結婚したからと言って、
それを守り続ける必要はありません。

それなのに、今さら不公平と言う感情が湧いたからと言って、それを表に出してはいけないとは思えません。
しかし、あんゆさんは真面目な故、というか、男っぽい性格だと思うのですが、今さら不公平感を持っても
「それは最初から覚悟の上だろう」と言われるのが嫌で、また自分自身でも約束を破るような事になり、我慢していませんか?

いいんですって、気が変わっても。
結婚前は判らなかったと言って、前言ひるがえしてもいいのです。

本当は強い決意を持って挑んだ子育てでも、思った以上に大変だった。
夫の方が給料が安くっても「私が頑張って働けばいいんだ」と決心して結婚したとしても・・・・
いいんですって、長い間苦労して、こんなに不公平感を感じてしまうなんて、そんな小さな私じゃないと
認めたくなくっても、そんな事は単なる意地です。

認めましょうよ。
「やってられない」という自分の弱音を。
そんなにあんゆさんが思うほど、あんゆさんはガンガン努力を出来るほど本当は強い人間じゃないのです。

約束したから、決心したから、最後まで愚痴を言ってはならないという「思考」に実際の心が着いていけていないから、今の不満が起きるのです。

そして、やはり子供が一人じゃかわいそうだから、二人目も欲しい・・・
そんな感情が起きてきても不思議じゃないのです。

だから本当の問題は、二人目の子供をどうして育てようかという問題ではなく、むしろ、その気持ちをご主人に言えないのがあんゆさんの強がりというか、向き合えないと言う事が問題なのです。

「どうせ言っても判ってくれない」という失望感は判ります。

でも、恐らくそれはあんゆさんの話し方と言う問題もあると思います。

「父親だったらこれくらいの責任感は持つべきでしょ」と言えばカチンときます。
「私の方がお給料も多く、当然働いているのだから、せめて家事くらいはするべきでしょ」と、なると
やはりご主人も「おれが望んでした結婚じゃないし」ということもなりかねません。

ここで、あんゆさんの考え方の癖と言うものが出てきます。
「○○○~で、あるべき」という考え方は、自分で自分を苦しめています。
ご主人にも理想の夫像を押し付けてしまいがちですが、今さらそんな事をご主人に望んでも叶いません。
それよりも、「じゃ、どうしたらいいの?」と言うのが、話し合いと言う物です。
ご主人も最初から「どうせあんたは~こうだから」と決め付けられたら、そんな夫と結婚したのは誰ですかという話になります。

恐らくあんゆさんもこういう反撃を判っているから唇さみしで、今まで我慢をしてきてしまった事は判ります。

でも、ご主人だって、本当の心の交流のない生活は辛かったと思いますよ。
だからゲームに向き合うしかなかったのです。

「二人目の子供が欲しいが、将来の離婚に対して準備することはありますか?」なんて質問はおかしすぎます。
これもあんゆさんの考え癖で、子供は一人じゃ寂しいだろうから、もう一人必要・・・という決め付けで子供を作ろうとしています。

一人っ子だっていい子はいくらでもいます。
兄弟が居るばっかりに、家が貧しく、親が働きづめでちゃんと愛情を注げなかった子供もいます。

二人だから、さびしくないと言う事はありません。
兄弟で遊ぶだろうから、親が仕事がしやすいと言うのも、親のエゴかもしれません。

それよりも、本当に子供は両親に求められて世にでてくるべし、という発想が何故ないのか不思議です。

もう、自分の決め付けだけで、努力だけで乗り切れるほど人生は甘くないと言う事はお分かりになったと思います。

家庭が子供を育てるのです。
確かにあんゆさんが仰るように、母親だけで育てられるほど簡単ではありませんし、できれば公平とまでは行かなくても、両親が協力して子育てをするべきなのです。

それなのに、またもや父親不在で、子供を産もうとするなんて、エゴです。

あんゆさん、ここで仕切り直しをしませんか?

離婚を想定しながら、どうしたらいいかと考えるくらいなら、一度ご主人と、「二人目の子供が欲しいけど、
一人でも大変だったから、是非協力してほしいんだ」という「どうしたらいいか」の方がずっと人間として素直です。

本当の問題は、二人目の子供の事じゃなく、どうしたら、ご主人と向き合えるかということではありませんか?
ご主人にも欠点はあります。
でもあんゆさんにも欠点があります。

たぶん、あんゆさんの欠点はご主人には甘えられないと言う事が短所かもしれません。

甘えると言うのは、何も色気を出しておねだりと言う事ではありません。

男性は褒められて育ちます。
少しはおだてて、「子供にも私にもパパが必要なの」と言う事が、ずっとご主人をやる気にさせるでしょう。

あんゆさんが良く働き、お給料が高いなんて誰よりもご主人が知っています。
そのご主人に「どうせあんたはやらないだろうし」という決め付けをすれば、ご主人だって内心は悲しいと思いますよ。

結婚生活が10年・・・・・
これはひとえにあんゆさんの苦労と努力の上に成り立ってきたとお思いかもしれませんが
そんなに片方だけの努力で10年も持ちませんよ。

自分が一番正しいと考えていると相手の努力が見えてきません。

10年も続いたと言う事は、少しはご主人も努力されたはずですが、あんゆさんが私が一番辛いと言う事になれば、反論も出来ませんよね。

でも本当は相性が悪ければ10年も続きません。
ご主人も全くあんゆさんに何らかの愛情がなければ、続かなかったと思います。

そんなに好きで結婚したわけじゃないとは言え、女性って子供も産んで家庭を持てば夫への愛情は育つものです。
今でも本当に結婚した時のまま、何も気持ちは育っていませんか?

もしかして、その心境の変化があったとしたら伝えるのは恥ずかしい事ではありません。

あんゆさんは男性の強さは愛情と考えていたとすれば、そのご主人の愛情が本当は必要になってきたというので、あれば、結婚当初とは気が変わったと言って、強気の公約を取り消せばいいのです。

二人目の子供は、夫を騙して作る訳にいかないでしょう。
離婚するのがみすみす判っていながら、子供を産むなんて、子供も父親との別れを経験させるのですよ。
大人は、好きになって結婚して、嫌いになったから別れる・・・これは仕方がないかもしれませんがこんな辛い別れを子供にまで経験させなくてもいいでしょう。

まして、よくよく考えると、離婚のきっかけは何もあんゆさんがゴーサインを出すとは限りません。

ご主人がもう一人目の子供も大きくなったから、僕の役目は済んだとばかりに自分から離婚を言い出すかもしれません。
そしてこれ以上、自分の給料の低さを考えると二人目をご主人が望むわけはないと思います。
そうなれば、「また私一人が頑張って稼ぐから」と変な宣言をする事になります。

そんな無理をご主人も本当は望んでいないと思います。
だから、あんゆさんよりご主人の方こそ、この結婚生活に幕を下ろそうとするかもしれないのです。

そんな風に考えていると、ふっとこんな想像をしました。

まさか、まさかですが、こういう事態に備えるべく、また子供を一人産んで結婚生活をまた10年引き延ばすという無意識での希望があるとしたら、それこそ、本末転倒ではないか?

そんな不安から二人目のお子様を望んでいるとしたら、あまりにも裏腹です。

本当の問題はどのようにご主人に向き合うかという時期が来ているのではありませんか?

どこの家庭も妻は割が合いませんし、共働きは妻はしんどい物です。
どこの夫も、男の仕事は女の家事とは比べ物にならないとばかりに、家に帰ればどーんと座り新聞を広げます。
妻がどんなに、残業し、保育園に迎えに行き、スーパーで買い物し、帰宅後料理を作り、荒い物をし、洗濯をし、洗濯物を畳み・・・・それでも夫は男の仕事が一番大変とばかりに座ったままです。

どこの家庭も似たり寄ったりです。
家事なんて不公平そのものです。

今、これで子供を作れば、この忙しさが2倍になります。
今はご主人へ不満の矛先が向いていますが
離婚をすればもっと負担が掛かり、つい子供に八つ当たりしてしまうでしょう。

そんな子供さんって、かわいそうだな~。

それよりもご主人に、正直に子供が欲しいけど、あなたの協力なしではできない、という話し合いが家族会議というものです。

今まで「私さえ我慢すれば」と頑張って来られた事は良く分ります。

しかし家庭と言うものは、いつも存続の話し合いや喧嘩も時には必要なのです。
そんな建設的な話し合いを全くしてこなかったというのは、あんゆさんにも責任があります。

本当に子供が欲しいなら、家庭の存続の努力をすると言う事の方がずっとまともです。

諦めずに、新しい生活のパターンを生み出しましょう。

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回答日時:2011年2月20日(日) 13:42 JST

すぐのとても丁寧なお返事、本当にありがとうございました。確かに、私が我慢すればと思ってて、その気持ちが崩れるのを恐れ、何も感じないように心を固定しギリギリでバランスをとっていました。夫と話し合う=心を開く、という事なのですね。先生の言葉を読んでいて、私と母の関係に似てると思い当たりました。どこかで考えの癖ができてしまったのかもしれません。今までのバランスを崩す事になるので、すぐには上手くできないかもしれませんが、自分から少しでも歩み寄れるよう頑張ってみようと思います。ありがとうございました。

| 30代/女性 | コメント投稿日:2011-02-20 |

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