長所がない気がする時がある

ご相談者：20代/女性

渡辺先生、いつもお世話になります。

私には誇れる師匠がいます。50も過ぎた、父と1歳しか違わない人です。
彼は優しくて、フレンドリーで、第2の親父とでもいうべき存在です。

でも、最近、彼とどう接して良いかわからなくなる事が多々あります。

なぜなら、こんなに欠点ばかりの私に優しいからです。

私は長所なんてないような気がするのです。性格も悪ければ見た目も良い方ではない。
私は小さい頃から、周りの大人たちにバカにされてきました。何も悪いことをしてないのに、いるだけでバカにされてきました。一生懸命分析しました。両親にも聞いたことがありますが、原因はわからないのです。たぶんおとなしいからだと思いますが。
小・中・高の頃はよく担任と本気で喧嘩したものでした。なぜなら、わけもなく担任に責められ、全く悪いことしてないのに、私が真っ先に疑われるからです。最終的には、私が悪くないと判明し、担任が悔しそうにする始末、という経験をよくしました。

そんな経験から、私の前に現われる大人たちは、私のことが嫌い　と思い込んでしまう癖がついてしまいました。
大学の頃は先生方からも友人たちからも人気で、奇跡でも起きていたのか?と思ってしまいます。
卒業し、勤めていた頃も、「外国語が使える」という理由でやっかみを受けていました。

そして今、研究者のタマゴとして師匠に教わりながら研究を続けているのですが、彼はホントに優しいです。
でも、彼は、私の周りの大人たちや他の先生よりも経験豊富な男なので、私はだまされてるんじゃないかな?と疑ってしまいます。内心、私なんか好きじゃないし、もっとかわいい子がいいと思ってるんじゃないか?と余計な心配までしてしまいます。

先程述べたように、私は馬鹿にされたり嫌われたりしてきたものですから、そう疑ってしまいます。

それに、彼は2度も結婚してるような人だから、尚更、可愛い子ちゃんといるほうが嬉しいのかな?と思ってしまいます。私は、以前に相談したように、顔は良い方ではありませんし(実際は思い込みなのですが)、小柄なのでスタイルも良い方ではありません(これも思い込みで、小さすぎというわけではないし、160cm台の人より足が長いのでよく羨ましがられます)。


最近、メールの返信が遅くなったのも、疑いの要素のひとつです。
「仕事で忙しい」と言うけど、暇な日だってあるくせに。「妻と出かけてた」なんて言えないから言い訳してるんでしょ?といつも思います。
私は物理的にしか考えられない人間なので、いくら彼が入試の責任者だからといって、お金には限度があるのだから、大学だって彼に休み無く仕事を与える筈はない。と思うのです。

「俺はあなたのように7ヶ国語も使えるわけじゃないから、ちょっと違うけど、同じ学問だし、弟子入りしたいと言ってくれるのはとてもうれしいことなのでいいですよ。大きい顔で私の師匠は○○である。と言っていいですからね。ただし、見て学びなさい。」と堅く言い、弟子入りを許可してくれたのに、最近は勉強の質問メールの返信が遅い…私、嫌われてるのかな?と思ってしまいます。
以前に、「きれいな顔立ちをしている」と言われたことがあるけど、あれってお世辞？

このことを親に相談してみたところ、
「1ヶ月も返事が来なかったらホントに嫌われてるけど、1週間以内に返事来てるんだから問題ない。どんなに上手くやれる人だって、嫌いな人に優しくなんかしないよ。だから嫌われてなんかいないんじゃない？
それに、ブスだと思ったらお世辞でも「きれい」なんて言わないよ。ブサイクな人に「きれい」なんて言ったらお世辞ばればれだし、逆に傷つけるから、顔のことになんか触れないよ。」と言っていました。


私は
心の片隅で信じている自分がいます。
本当に仕事が忙しいんだ。給料もらえなくても休日も出勤して、大学に貢献してるんだ。顔や見た目で判断するような人ではないんだ　と。
そして、まだ甘えられるのだから、優しさには素直に甘えたい。
なんだかんだ言っても、彼こそが私の師匠だし、他にこの学問のプロはたくさんいるけど、私にとってのこの学問のプロは彼なのです。あの人に出会わなかったら、この研究をしてる時が一番輝いている自分なんてなかったので、恩人なのです。

でも、わたしは自分に自信が持てないがためにヘンな心配をしてしまいます。私に優しい大人がいなかったこともあって、優しさの裏では「おまえなんか嫌いなんだよー」と舌を出されてるのではないかと疑ってしまうのです。
親にも、長所は真面目なところとしか言われないので、それ以外長所なんかないんだと思います。
いまだに親ともめることだってあるし、ドジでマヌケでせかせかしてるし、こうやって思い込みは激しく繊細なくせに結局は大雑把だし、へんなところで神経質、おまけに見た目も悪い。良いところナシです。
友人たちには、大人っぽいとか、たくましいとか、優しいとよく言われます。人に優しくするのはある意味礼儀だし社会の義務だと思ってやっていることに気づかれていないだけです。
お腹がすいても、家族が帰ってくるまでボーっとして待ってる若者が増えた時代に、腹が減ったら何でもいいから作って食べるとか、どうしょもない奴には「金は置いていく」と言ったことがある、というエピソードを知っているので、友人たちはたくましいと言いますが、すべて、自分の為にやってることなので、たくましくもなんともないと思っています。
そういえば、大人っぽいと師匠に言われたこともありました。

何を言われても「わたしなんか、ばかじゃむだ。どうせゴミ扱いされてるんだ」と思い込んでしまいます。
本当はゴミ扱いなんかされてないかもしれないのに。
私はどうしたら自分に自信が持てるのでしょうか?

20代/女性 | 日付：2011年3月 7日(月) 03:35 JST | 閲覧件数: 2,879