恐怖心とのつきあい方

心理カウンセラー 太田 祐也

こんにちは、ご相談ありがとうございます。私も学生時代にサッカーをやっていました。ガラの悪い学校との試合は確かに別の意味で怖かったことを思い出しました。トラウマを乗り越える方法についてはカウンセリングをお勧めいたしますが、文章でも伝わる方法ということで以下の方法を考えてみました。

恐怖心とのつきあい方について、1つのヒントになればと思って回答をいたします。
恐怖心を持つことは、一般的には良くないこととされていますよね。当然それは失くしてしまいたい対象です。

ただ私はカウンセリング等で怖いと思うときには、胸に手を当てて「ありがとう」と言ってもらいます。ある見方によると、恐怖心と言うのは、主に「自分を守る」ため等の肯定的な意味を持って存在しているからです。その存在理由についてありがとうを言うのです。こうした考えは普通の考えではないので、驚かれるかもしれませんが、実際に胸に手を当ててありがとうというと心が落ち着くような気持ちになったりもします。

あなたの心の中に、あなたにとっての優秀な秘書がいると考えてみると分かりやすいかもしれません。秘書はあなたの心のドアをノックしています。メッセージとしては「気をつけたほうがよいですよ」とか「言い方に注意してくださいね」とかあなたの文章から判断するとそういった種類の情報をあなたに伝えようとしているのでしょう。こうしたドアのノックをあなたは聞きたくないとして、耳をふさいでいるように、秘書には思えているのかもしれません。秘書としては大事なメッセージを持ってきていると思っているので、ドアを開けてもらえないとますます大きなノックをするかもしれません。
ある場合には手を傷めるくらいに強くノックをするケースもあるのです。

そういう場合、私はご本人には、ノックがきたらドアを開けて、そのメッセージを受け取ってありがとうと言ってみてはどうでしょうか？とお伝えしています。もしメッセージが「言葉に気をつけて、注意してください」と言うものであれば、言葉に気をつけるよ、ありがとうと言えば秘書は安心して部屋を出て行くでしょう。もしそれでもノックが続くようでしたら、他に注意点があるかもしれないので、それについて考えてみてください。

一方で胸に手を当ててもらい、秘書にはこのように伝えてもらいます。あなたの上司は、あなたのメッセージをキチンと聞いてくれるそうですよ。少なくとも手を傷めるくらいのノックは必要ないと思います。軽いノックでもドアを開けてあなたのメッセージを聞いてくれて、ありがとうといってくれると約束していただきました。こうしたコミュニケーションを今後持ってみるのはいかがですか？と。

ポイントは胸の痛みを敵ではなく味方として扱うことです。カウンセリングではトラウマの場面を扱うようなケースもあるのですが、案外ここで紹介したような胸の痛み等とのコミュニケーションによって上手く行く場合もあります。お試しいただき上手く行きそうだったら取り入れてみてください。


文章を拝見させていただいた感想ですが、正義感が強く実直な性格がうかがわれます。勉強もがんばられているようですね。私もサッカーが好きですので、就職が決まり、気持ちよくサッカーができるように祈っています！

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回答日時：2011年5月24日(火) 19:26 JST

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