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回答プロ:夫婦問題カウンセラー 村越 真里子
ご相談者:20代/女性
「婚活」するにあたり、恐れていることがあり相談させていただきます。
どんな人でも恋愛初期は大変優しいものですが、大きなストレスを抱えたときには、パートナーのことを考える余裕がなくなることもあると思います。
男性は女性とは少し感じ方が違い、辛いときには「誰とも話したくない」「一人にしておいてほしい」と感じるものだということもわかります。
しかし、トラブルがあったとき、全くコミュニケーションが取れなくなり、ひたすら無視されつづけるようだと、一緒にいてとても辛いです。
できれば、辛い中でもどこかで相手の存在を気にすることができ、辛い気持ちを少しでも話してくれるようであるといいのですが。
相手がストレスに対してどのように反応するか、恋愛初期の気分が盛り上がっている時に判断することはできないのでしょうか。結婚して、トラブルが襲い掛かってくるまで、相手がどのように変化するのかわからないというのは恐ろしいです。
6年間交際していた相手との経験から、上記のような不安を抱くようになりました。
4年ほどとても仲良く過ごしており、当人同士も双方の家族も結婚するものと思っていたのですが、彼に仕事上の負荷が大きくかかるようになってから、突然彼の行動が掌を返したように冷たくなりました。
以下のようなことが1年以上続き、私も自分の落ち度を探ったり必死で努力したのですが改善せず、別れることになりました。
<事例>
料理を作っても少しでも気に入らないと「まずい」と言って一切口にしない。毎回決まって機嫌が悪くなる
メールの返信がない
見下す(私に対して「君みたいに能力がない人間はいらない」などの発言をする、言ってもどうせわからないからと話をしてくれない)
(常に疲労困憊、イライラしているので)会話が成立する時がない。そのため気持ちがわからない
仲良く交際していた期間も、彼の母親に対する態度がとても冷たい(電話に出ない、出ても冷たくあしらう)ことなど、気になってはいました。彼と彼の父親の関係は良くなく、彼は父親を嫌っています。
どうやら彼の父親にモラハラの傾向があるようで、彼の母親はいつも影で泣いて皆の前では笑うという生活だったそうです。上記の行動は、彼の父親にそっくりです。
付き合う相手の家庭環境に配慮(両親の仲がよい家庭)すれば、リスクの軽減を図れるのだろうかと最近は考えています。
私の家はとても家族の仲が良く、両親も幸せそうにしています。
アドバイスよろしくお願いいたします。
20代/女性 | 日付:2011年8月 7日(日) 15:44 JST | 閲覧件数: 5,763
真理さん、6年間も交際していた彼の気持ちが判らなかったというのは、辛い体験でしたね。
男性は・・・・と言うより 確かに何でも始まりの時は何でも楽しいですし、何でも良い方向へ考えます。
これがいわゆるあばたもえくぼという状態です。
しかし、こえは何も男性だけに限った事ではなく、女性も付き合い始めの頃はちょっとした事にも
素直に感動し、感謝し・・・と言う事がありますが、付き合いの年数が長くなると、相手のしてくれる事には当たり前のようになったり、色んな不満ばかりを口にしたりします。(人にもよりますから、真理さんは違うかもしれませんが)
そうなると男性も女性の事を最初は可愛いと思っていても、段々愛情を持てなくなってきます。
これはお互い様という事で、また相手に対する幻滅は女性にも起こる感情ですが、自分の方が相手よりボルテージが高い場合は中々相手の気持ちには気付きません。
付き合う相手とは、同じ度合いの愛情を持ち続けたいものですが、残念ながら、ボルテージが同じように高まり
同じようにクールダウンをせず、時期もズレ、度合いもずれるので、色んな疑問が起きてくるのです。
それが別れにつながると言う事が 概ね男女の別れです。
さァ、そこで男女の別れについてもう少し、掘り下げて説明をします。
出会いがあれば、その数だけ別れがあると思って良いと思います。その中で本当にごく一部のカップルだけが
結ばれて行きますが、むしろ結婚に至る確率が少ないと言う事が言えます。
なので、結婚がゴールインだと考えると、そのゴール以外のお付き合いは、選に漏れたと言う事になります。
では、この選に漏れたというカップルの終焉は「別れ」と言う事になりますが、そのカップルの別れは、必ずしも
相手に対して愛情が無くなった、と告げる事はしません。
これが思いやりと取るか、「嘘」と取るかは受け取り側の解釈になるのですが、実は人は別れる時には
或る意味、ボルテージが無くなったと言う事を、正直には言わない、いえ、言えないのです。
しかしそれはやはり態度に出ます。
付き合い始めは、みんな自分の事を理解してもらいたいし、自分も相手がどんな人か知りたいと思うので、
とにかく会話は多いし、お互いの理解に関しては貪欲です。
でも、付き合いが長くなり、お互いの欠点が見えてきたら、相手を分かりたいと思うより、相手とは会話をしたくなくなります。
これが無視であったり、無口であったり・・・・もっとひどい場合は音信不通というように携帯にも出ない状態になります。
ここを「何故会わないの?会って話をしてくれないの?」と言っても、実は本音はもう気持ちが冷めたと言う事が根底にあります。
こうして相手に誠意をもって対応しなくなった理由は、誠意を愛情と言う言葉に置き換えてみれば何となく分かるはずです。
大変残念な話なのですが、人にとって別れが近くなった時に誠実であることは、とても難しい事なのです。
愛情が無くなれば誠実ではなくなります。
特に男性は愛情が無くなれば、相手へ分かってほしいと思う努力もしなくなります。
残酷な答えですが、男性は別れを意識しだすと、冷たくなります。
そして女性とは会わなくなります。
そういう時に一番都合のいい理由が「仕事が忙しい」とか「仕事の事で頭がいっぱいで・・・」と言って女性とは距離を置きます。
これは、嘘に近い事ですので、嘘はいけないという観点に立てば、許されないことですが、真理さんと違い、
男性の考え方は、女性と距離を置きたいと思えば、大概仕事のせいにして会わないようになります。
これが、女性の場合には、困難は何でも話し合いで解決できると思う為、「仕事が忙しいなら忙しいでちゃんと説明してくれたら、分かるのに、何故かきちんと向き合ってくれない」と不満を貯め込みます。
ここで大変残念な事をお伝えしますが、男性は別れの理由を「愛情が冷めた」とは言わない生き物です。それに対し女性は何でも正直に言ってくれたら分かるのに・・・と考えがちですが、ここがある意味男性の優しさでもあり、残酷な所です。
男性は女性と違って、人に相談と言う事を嫌います。
例えばドライブしていて、道に迷ったら、女性だったら長く迷子になるより、さっさと人に道を聞いた方が時間を無駄にしなくていいのに・・・・と思いながら、男性は道に迷い続けます。
今はもうナビゲーションがあるので、そんな話は珍しくなりましたが、ナビゲーションのなかった時代に出された本が、
この男性脳を詳しく説明してあります。
*【話を聞かない男 地図が読めない女】」のすれちがい [単行本(ソフトカバー)]
アラン・ピーズ (著), パーバラ・ピーズ (著), 藤井 留美 (翻訳)】
根本的に女性脳と男性脳は、考え方が違うのです、一度参考までに読んでみて下さい。
そういう事で 真理さんが感じてきた不安ですが、根本的に男性脳からすれば全くナンセンスなのです。
男性は、困った時は一人で悩みますし、人に物を聞く事は苦手ですし、恥だと思っている部分があるので、
基本的に何でも相談するという姿勢を持っていません。特に自分の彼女に相談・・・・なんて事をする人は
よほど、自分に自信がない人です。
だから、何でも打ち明けてくれたら、私も理解するのに・・・・と思うのは女性脳の特徴ですが、ここが男性脳は
「人に相談」というスタイルはカッコ悪い事と考えているという違いを分かって下さい。
と、言う事で真理さんが書かれていた、「できれば、辛い中でもどこかで相手の存在を気にすることができ、辛い気持ちを少しでも話してくれるようであるといいのですが。相手がストレスに対してどのように反応するか、恋愛初期の気分が盛り上がっている時に判断することはできないのでしょうか。」とありますが、ここがちょっと彼の本音との違いだと思います。
恋愛初期は何でも分かりあいたいと思う為、盛り上がっているときは判断出来ていると思います。
でも真理さんは盛り下がって来た時の彼の心が見えないと思うから悩まれているのではありませんか?
これは、これまでの私の説明でおわかり頂けたと思いますが、大事な事は、真理さんが彼の取った態度で、すべての男性が、それと同じと思うと結婚が怖くなりますよね。
でも、せっかく今回の事で学んだ訳ですから、次も全く同じように考えないようにすればいいのです。
男性は、女性とは考えが違うと思う事が大切です。
そして男性は皆、同じではありません。
中には正直な人もいますので、そういう分かり易い男性を探しましょう。
正直な人は或る意味、強い人です。
相手に対してクールダウンを正直に言えない弱い男性は、「料理の味付け」のせいにします。
自分から潔く別れを言えない男性は、相手を見下したり、無視したりして、女性の方が根を上げて
別れを言いだしてくれるように仕向けます。
これは或る意味卑怯に思えますが、実は小心なのです。
でも、彼のクールダウンを悲観的に考えないで下さい。
人生は出会いと別れの繰り返しです。
それがあるから、次回の出会いがあるのです。
そしていろんな事を経験し、結婚が成就します。
これまでの過去は、成就の為のトレーニングだと思うと別れも悪い事ではありません。
そして、男性が本音を言えないのは、真理さんへの思いやりだと考えて下さい。
彼の本音は「隠した」のではなく、真理さんが見えなかっただけですが、結婚相手を選ぶ事の
不安とつなげないでください。
タイトルにある「ストレス耐性」なんて難しい話ではないのですよ。
真理さんは、府に落ちないかもしえませんが、要するに、恋が終わった状態だと思うのです。
たいてい、男女の別れの時の言い訳は 「仕事のせい」か「健康のせい」です。
古今東西、そういうもんです。
できれば別れは自然消滅にすれば傷は少なくて済むので、段々距離を置いて行ったと考えるのが
妥当かもしれませんが、彼のストレスの共有なんて風に考えると話がややこしくなります。
そういう、別れのメカニズムを理解する事が、大人への一歩です。
頑張って次の恋にチャレンジして下さいね。
回答日時:2011年8月 8日(月) 01:46 JST
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回答ありがとうございました。
同日中に、とても丁寧にご回答いただき、とても有難く思いました。
貴重なアドバイスに感謝いたします。
| 20代/女性 | コメント投稿日:2011-08-08 |