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回答プロ: 勝 桂子
ご相談者:40代/女性
40歳代前半女性、家族は70歳代前半の母だけの者です。
昨年、身体を壊して18年働いていた会社を退職しました。これからのお金やそれに付随する問題でアドバイスを頂けたらと思いメールしました。
退職後間もなく公共職業訓練を受講出来て失業保険+アルファをもらえましたが、訓練終了後、いろいろ求人に応募してみましたが定職にまだ付けていません。
訓練校の紹介でようやく緊急雇用のアルバイトを始めましたが週に3日で給料も最低賃金+20円程度です。交通費+労災以外の保険は無し、何より期間が半年限定。残った貯金(前職はサービス業で給料もそんなに多くなかったですし、退職金もようやく3ケタに乗った程度でした)とわずかなアルバイト代で生活していくのが不安な状態です。
最初にお聞きしたいのは債務整理の問題です。入社当時、私の甘い考えで免許習得費用や生活費を銀行系カードローンから借りました。少しずつ返済してきましたが退職後は口座のお金だけですし一気に負担が増えました。3か月前に確認した際は残金70万位でした。最近債務整理のCMが多いですね。まだ決心出来てませんがもし債務整理するとしたらどのような手続きが必要になるのでしょうか。また費用等はどの程度掛かるのでしょうか。
そして前職の時に婦人科の病気で手術をしたり、自律神経失調症になったりしましたが、今年初めから子宮内膜症のために飲んだピルの副作用が緊急雇用の直前に出て肺血栓で入院しました(インフォームドコンセプト?はありました)こちらもしばらく治療が必要なようです。胃に小さいポリープもあり、体調に不安を抱えながら仕事をしています。
母も私が職業訓練中に腎臓がんの手術をしましたが、継続的な診察が必要ですし、つい先月に消化器系も診察を勧められました。入院の心配をしています。
私は共済保険でどうにか今までの入院費用をやり過ごしましたが、母は傷害保険のみ、万が一二人一緒に入院が必要なほどの病気になった時を考えると怖くてたまりません。
退職後に友人の勧めで6ヶ月間、年金支払いを猶予してもらう手続きを市役所でしましたが、ものすごく嫌そうな顔をする市役所職員の顔を見て、こちらも腹の立つ思いをしました。しかし全ては生活のため。税金等の軽減や万が一、母と二人で病気になった時の生活相談は何処でどうしたら良いでしょうか。
また近い身内はマスオさん結婚で遠隔地にいった弟と電車で2時間先に叔母が一人いるだけです。
両親は父の借金がもとで離婚しましたが、父は遠隔地でボケて居留先の市のケースワーカーに世話をしてもらいながら昨年亡くなりました。3度くらい居留先の市から扶養義務の連絡が来ましたが、金銭的な問題で苦労し、自分の生活で精いっぱいの私たち親子は断り続けていました。今は相続放棄の法的手続きを終了しています。しかし最後だからと葬式を出しに行った先でさらに遠隔地から来た大叔父と伯父と揉めることになりました。お墓を誰が見るか、ということです。
大叔父は本家から迷惑を受けたから嫌、伯父は新興宗教に入信して出来ない、経緯は不明ですが何時の間にか檀家名義を父に代えていたようです。私は当時仕事のために途中から帰ってしまいましたが、弟いわくお墓のあるお寺は父の遺骨をお墓に入れることはOKしたそうですが、位牌を突き返し、永代供養の100万を払わないとこれ以上のことはしないと言って来たようです。
弟は義妹や義妹の家族に体裁が悪いと位牌を宅急便で送りつけてきました。
債務・税金面・位牌をこれから一人でやりくりするプランをご指導頂けたら幸いです。愚痴がメインですいません。
40代/女性 | 日付:2011年9月 4日(日) 21:39 JST | 閲覧件数: 4,299
経済的に頼れる先が見えない中で、どのくらいかかるか予想もつかない病気の懸念があれば、本当に心細く、身体的に療養するどころか精神的にも疲弊してしまいますね。
少しでもお気持ちが楽になればと願いつつ、お話しさせていただきます。
まずは、債務整理からですが、カードローンで金利がグレーゾーンに当たるものなどがあるかどうかによって大きく変わってきます。
返済義務のないオーバーローンがあれば、司法書士か弁護士に多少の報酬を支払ってでも債務免除の方向で考えるほうがよい場合があります。これまでコツコツと返済をされてきたということですので、過払いの回収金があるということも考えられます。
残念ながら、私ども行政書士は、「いつまでに支払うから猶予してほしい」などの内容証明郵便を出すくらいのお手伝いしかできません。高い金利のローンがあったなら、信頼できそうな司法書士事務所か弁護士事務所に相談料を払ってでも相談されてみるのがよいでしょう(30分5250円くらいが相場です。地域によっては、行政主催の無料相談などもあるかもしれません)。
次に、ファイナンシャル・プランナーとして、今後の生活設計についてお答え致します。
生活保護申請のことをお書きになられていないということは、お母さまかご自身名義の不動産をお持ちであると推察します。そうであると仮定してお話しさせていだだきますと、所持されている資産の価値が、お母さまとご自身の余生を支えるに匹敵するものであるかどうかをご覧になると、少し建設的な気持ちで将来を考えることができるかもしれません。公道に接していれば、おおむね付近の不動産の売却額などから坪単価を推測できます。
売却しないまでも、リバース・モーゲッジ(相続人がない家・土地を死後に処分することを条件に、存命中の生活のために、家土地を担保にお金を借りる制度)の活用なども視野に入れると、万が一お二人ともが病気で長期入院等を強いられたとしても、不動産がある限りは手立てがあると自信を持っていただくことができるかもしれません。
また、もしも不動産を所持されていないのであれば、病院への支払等でどうしても立ち行かなくなってしまった場合には、生活保護申請を考慮されてはいかがでしょうか。
年金の免除申請は賢明な手段だったと思います。市役所のかたの対応はお気の毒でしたが、制度として用意されていることですので、臆することなく、今後も堂々と申請なさって構わないでしょう。また、将来定職が見つかり、免除申請していた年度の年金を支払える余裕ができれば、過去10年以内のものについては遡って支払うこともできます。そうできれば将来の年金額も戻りますので、苦しいときは無理せず、こうした制度は積極的に利用なさるのがよろしいかと存じます。
最後にお墓の件ですが、お父さまが祭祀承継者(檀家名義)でいらしたということは、弟さんかご自身が承継者候補ということになろうかと思われます。お父さまの前にどなたが承継されていたのかわかりませんが、大叔父さまや伯父さまは、現状ではご縁が薄いということになるでしょう(法律上は、承継者は誰でもよいのですが、寺側は直系親族を第一候補と考えることが多いです)。
弟さんは、文面から察するに、ご結婚先で別にお墓を用意されることをご希望されていて、実家の墓に入ることは考えていらっしゃらないご様子ですね。
おつきあいのあるお寺さまで供養してくださるのはありがたいですが、「位牌を突き返す」、永代供養料として100万円を要求なさるという時点で、信頼しかねるところはありますね。
しかし、いずれはお母さまやご自身も、どこかの墓に世話にはならなければなりません。弟さんに現在のお墓を承継する気持ちがない以上、ご自身が折をみて再度お寺へ出向き、位牌を突き返した理由などについて是非とも直接うかがってみてください。これまでよほど非礼をしてきたのか(年間管理料を納めていないなど)、ご立腹の要因は何であるのか。そして、現状の生活について、そっくりそのままご相談されてみてください。いずれ定職につくことができれば分割でも100万円は支払う気持ちがあるが、いまは無理であることを正直にご説明してください(100万円が法外であるという気持ちはいったん抑えて)。
そこで、ご住職の反応が「離檀(お寺の檀家でなくなること)」を要求する様子であれば、先祖代々の遺骨を他所で永代供養するから返してほしい旨、相談してみましょう。
そのお寺に固執しないのであれば、昨今は十数万円~数十万円程度で永代供養できるところがいくらでもあります。
病気の母を抱え、ご自身も定職を失い、働く気力はあれど身体がついてこないという窮状に心を傾けていただけないようなご住職であったならば、たとえ100万円支払ったところで、満足な供養をしていただけるとは考えにくいとお感じになりませんか。
離檀料のようなものを請求されるかもしれませんが、支払う必要はないと考えます。支払う義務があると思われるのは、滞納してきたものがあるなら年間管理費(生活の窮状があり、縁のうすかったお父さまの滞納分ですので、度量のあるご住職であれば一部でも許していただけるのではないでしょうか)と、お墓を整地するための撤去費用の実費(1坪10万円程度)だけです。
なおお位牌や遺骨は長くご自宅に置いても何ら罰則はありません。落ち着き先については、じっくり時間をかけて考えられてはいかがでしょうか。
回答日時:2011年9月 5日(月) 00:53 JST
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弁護士さんに一度相談に行ってみます。体調や仕事、一番は気持ちが重いですが、一歩前に進むためには必要ですね。
お忙しい中、回答ありがとうございました。
| 40代/女性 | コメント投稿日:2011-09-05 |