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回答プロ:夫婦問題カウンセラー 村越 真里子
ご相談者:30代/女性
こんばんは。どうぞよろしくお願いいたします。
私35歳・夫30歳・息子6歳の家族構成です。
昨年夏ごろから夫が不倫をし、今年の3月にそのことを告白、家を出ていき別居生活6か月目です。
夫は鬱傾向が強く、3年前はうつを理由に退社→コネで再就職、2年前は自律神経失調症、そして3年目は不倫です。どれも、仕事が激務になるとおこっており、不倫も鬱症状の一部だと思っていました。
家のローンは払う、子供は任せる、別れたい、ずっと不満があった、今の女性を愛している、と並べ、何一つ決定的なことは言わず、未だに自分の荷物は全部、家にあります。
子供が情緒不安定になり、週に一度は家に来て、子供と関わるように、と言うと、普通に、お土産付きで毎週来るようになり、半日程度子供と遊んで帰っていきます。
が、最近はこちらからの電話に出なくなり、話し合いを避けるような雰囲気が出ていました。
しかし、このままの状況では私がストレスでおかしくなりそうだったので、半年目を期に、週末来た時に、子供を友人に預け、強制的に話し合いをしました。
今後どうするつもりなのか、というと、戻ろうと思う、愛人とは別れた、と言いました。家族の信頼を取り戻す覚悟があるのか、と聞くと、また曖昧なことを言い始め、何も言わなくなりました。
そして夜、また話し合いを持ちました。夫が切り出すまで、頑張ってこっちも沈黙を貫きました。出てきた言葉は、「半年も家を空けて戻ろうなんて、やっぱり無理なのかな・・・」でした。完全に自分を被害者にしようと思っているのが見て取れ、「いつも逃げてばかりで曖昧なことしか言わない。どうしてはっきりと自分の口から言わないのか」というと、「この前まで一緒にいた人を、こんなに簡単に切っていいのか・・・」と、むせび泣き始めました・・・。バカらしくなってしまったのです。家族に申し訳ないという気持ちより、別れたといっている愛人を思い出して、妻の前で泣き始めた夫に。
そして、泣いて感極まった(?)のか、苦しそうになり、横になる、と言って寝ました。私の軽蔑の顔を、見れなかったんだと思います。翌日は、息子の習い事の時間で、私たちが家を出るまで寝たふりをし、1時間程度で帰ってきたときは、もういませんでした。私たちの朝食の残りを、しっかり食べていっていました・・・
別れるにあたって、心配だったのは、子供でした。夫の両親も、夫の父親の浮気が原因で離婚しています。そして夫の母親は、精神安定剤を飲んでいる人です。私たちの離婚が原因で、子供が同じ道を歩んでしまうのではないかと言うことが、一番の心配でした。
かたや私の両親は、離婚の危機を乗り越え、今はうまくやっており、私を含め子供たちは、それを見てるのが幸せなので、離婚しなかった両親に感謝しています。
しかし、むせび泣いていた夫を見て、私の心は急速に冷め、恐怖すら感じたのです。この人おかしい・・・と。今無理して戻っても、絶対何かやらかす、という気持ちが出てきました。私は責任感が強い人間なので、こんな人でも私が選んだんだから・・・家のローンだって、責任を持って払わなくては・・・と、いう気持ちもまだまだあります。
破滅型の人間と、責任感の強い人間の組み合わせは、うまくいかないのでしょうか・・
30代/女性 | 日付:2011年9月 9日(金) 20:33 JST | 閲覧件数: 6,273
Bernardさん、あなたの考え方やタイプは昔の私に良く似ています。
この昔の・・・という言い方をあえてしたのは、今の私はそこを抜けきってしまったので、そういう「私」は
正しくもあったし、正しくもなかった、と言う事を、今は客観的に振り返っているからです。
そういう意味で<破滅型の人間と、責任感の強い人間の組み合わせは、うまくいかないのでしょうか・・
>というBernardさんの質問にお答えしますと 上手く行っていたら恐らく私は離婚をしなかったであろうと思います。
しかし、それは私が元夫との問題に悩んでいた時は、今のような(*後述)考え方を知らなかったからです。
その時代の私は元夫に大事にされていなかった為、自分で自分をよしよししてあげる事で、なんとか踏ん張っていました。
自分の選んだ元夫を、駄目人間だとレッテルを張る事に、私自身が自分の見る目がなかった事を認めるようなもので、元夫をそしれば、それは自分自身を馬鹿だと言っているようなものでした。
しかし、もうそれまで数年我慢の生活をしてしまっているので、そこから降りる事は、「良くなるであろう」と夢見ていた、これまでの私の我慢も無駄になるような気がして引き返せなくなっていました。
それはせっかく今まで我慢をしたので、もったいないという気持ちと、私の苦労と努力は
誠意を持って続けると、きっと報われるはずだという神話を信じ続ける事で、モチベーションを保とうとしていました。
でも元夫には、通じなかった、という結果があります。
これは努力が実らなかったり、誠意が通じなかったというより、今だから判るのですが、問題の種類が
努力や誠意で解決する問題ではなかったという事だったのです。
では、世の男性は誰でも浮気をすると、家庭や妻の元に帰らないかというと、そうではありません。
中には、あっけなく家庭に戻る人が居る事が事実です。
それは逆にいうと、妻が頑張ったから、女性と別れた、と言って帰ってくる人がいるのは事実です。
しかし、これも私の相談業の中での統計では、妻や子供の為に女性を切ってくるというのはごく稀にありますが、
これは殆どの割合からすると、少数派です。
むしろ、妻にばれちゃって、浮気相手の女性から、いつまでも離婚をしない優柔不断さに、嫌気が刺したり、
喧嘩になったりで、自然消滅的に、その交際が終わってしまったというケースがほとんどです。
もう少し、ぶっちゃけた言い方をすると、そういう喧嘩がきっかけになり、浮気相手との間に
溝が出来たり、と言う事で、相手からフラれてしまったと言う事が、大部分です。
しかし、その時には判り易いくらい男性は、行き場を失う訳ですから、家に戻って来ます。
(でも、妻には、いかにも家族の為に戻って来たというポーズをとりますが、実際は女性と潮時を迎えたということです)
私はこれまで、浮気問題を自分できちっと終わらせた男性は、殆ど出会った事がありません。
たいてい、たまたま妻にばれた時と、潮時とがマッチした場合、「別れて来た」と勘違いをしているのであって、
そういう人は、またチャンスがあれば、ほとぼりが冷めたら、別の人と同じ事をするのです。
何故なら、自分で苦労して、苦しんで女性を切ってきたら、本当なら「もうあんな苦しい思いは二度としたくない」と思うものですし、良心のある人なら、誰も幸せに出来ない不倫なんてこりごりと判る筈なのです。
しかし自然消滅的に終わっている人は、浮気中の楽しかった事だけを大きく覚えていて、せつない別れはちょっとだけしか覚えがないので、また同じことをするのです。
では、たまたまにしろ、妻の立場で夫が、どのようにして女性と切れたか、どうか判るのかと言う事です。
これはやはり長年一緒に暮らした妻の勘と言うのも大きな判断材料ですが、まず物理的に家に帰ってくるでしょう。
その別居が解消されない内は、年配の夫婦ならともかく、若い夫婦であれば、ましてサラリーマンであれば
物理的に2世帯分は背負いきれませんので、賃貸を引き上げてとにかく帰ってくるのですよ。
そういう意味でBernardさんのご主人を診断しますと、別れたと言いながら恐らく女性とはまだ切れていません。
ま、もし別れていたとしても、すぐにはアパートを解約するまでに、日にちも多少必要でしょうから、別れたと信じてあげたい気はしますが、本当に女性と切れた男性は、もう少し妻には誠意的です。
せっかく子供を預けて夫婦で話し合おうという日に、話し合いの半ばで寝て、妻子の留守中に、こっそり帰るなんて
帰る場所があると言う事です。
Bernardさんが、ご主人と話し合いながら、ご主人の人間性にげんなりしてしまったのは、ご主人の真剣さや誠意を
感じる事が出来なかったという事に尽きます。
普通、元夫が男泣きをすれば、Bernardさんも胸にぐっとくるものがあります。
しかし、ご主人の涙に驚きはしてもBernardさんの胸を打たなかったのは、実は半分は嘘泣きです。
この半分は、という言い方をしたのは、確かに涙も流れていて、嗚咽もあったかもしれません。
でもその涙は、実はBernardさんに向けた物ではなく、確かにご主人も鬼ではないでしょうから、子供さんと離れて暮らし、せつない事はあるでしょう。こういう事が合いまって、ご主人が自分に向けた涙だと思います。
つまり、こうして不倫をしている男性は、女性以上に、おセンチなのですよ。
妻にも責められ、彼女にも週末は家に帰る事を納得させ、子供も毎日は父親に会えず、不憫な思いをさせているな~と
思えば男と言えど、泣けてきます。
その上、この先、彼女とも不安定な間柄の中、俺ってなんて可愛そうなの?という自分への涙です。
ですので、、Bernardさんには判らないかもしれませんし、無意識な部分ではありますが
本物の涙じゃなかったという事がBernardさんの心を打たなかったのではないでしょうか?
では、そういうご主人と上手くやっていけるのかという質問に戻りますが、これは
こういう偽りの部分も、すべてひっくるめて、不良息子を育てるような親的な気持ちであれば
やって行けると思います。
つまり、自分の夫だと思うと、Bernardさんが愛情を注げば、それに同じくらい応えてほしいと思うものですし、
努力をすればした分だけ、報われたいと思うものです。
でも、子供を育てる母親の様な覚悟を持ているのであれば、叶うかもしれません。
私は世の中の一番奇麗な愛って、母と子の愛だと思うのです。
母親は子供に愛情を注いでも、その見返りが欲しい訳ではありません。
むしろ、思春期の不良息子なんて、何度も親の気持ちを裏切りますし、嘘も付きます。
非行に走れば、人にも迷惑を掛けますし、一回や二回の世間のおとがめなんて、平気で裏切ります。
私も経験しましたが私の息子は恥ずかしい事に何度か警察のお世話にもなりました。
世間や学校の先生などに、何度か見捨てられても仕方がないような事をしでかしました。
そんな時に、子供を信じていたか、というと、はっきりいって信じられない気持でいっぱいでした。
それでも私が産んだ子供なので、私が最後まで抱えてやるしかない、そんな気持ちでした。
でも、何なんでしょうね、私の願いは私の苦労を返してくれtか、親孝行してほしいとは思わないのです。
つまり、本当の愛って、言えるのは無償の愛しかないと思うのです。
親子の愛って、何度も何度も、期待を裏切られる事ばかり。
それでいて、息子には見返りなんて期待していない・・・・・・
そんな母親の様な気持が持てるなら、ご主人が何を裏切っても、不誠実でも、平気なのだと思います。
ご主人を、家族欄に父親という欄を埋め、とりあえず片親ではないというポジションだけの存在。
それくらいまでの覚悟が出来るなら、Bernardさんが、一人でお子様を育て、たまに訪問してくるご主人は
いいとこ取りだけをさせてあげればいい。
そこには正義感だけでは出来ない、相手に期待をしないという大人な母親になる覚悟が持てた時に、初めて
ご主人を確保出来るかな~と言う感じです。
ご主人と尊敬の気持ちを持って、協力し合い子育てをしたいと望むのであれば、それは難しいかもしれません。
冒頭に昔の私に良く似ていると書きましたのは、今の私ならこれが判っているから、その覚悟を持てば元夫と
上手くやれたかもしれないのですが、結局は若い時は、その若さゆえ、そこまでの覚悟がなかったから、結果的に離婚に至っている訳で、今の様な腹の据わった考え方ができていたら、離婚にはならなかった、とは言え、もしそういう達観した生活をしていたら、幸せだったかと自分に問うと、そんな父親ならいらない、とやはり今でも思ってしまうのです。
つまり、今、過ぎてしまった事だから、言える訳で、誰でも口で言うのは簡単ですよね。
特に私が自分の性格の大きな特徴である「曲がった事は大嫌い」という部分は、譲れないので、結局は離婚になっていたと思うのです。
そういう事で、ご質問の答えになっていないかもしれませんが、Bernardさんが、何を許せて、何なら我慢が出来るかを
分けて考え、その範囲でご主人と、こういう生活を続けてもいいと思えるなら、ご主人を道楽息子として、育てる。
その覚悟が持てると、籍は切らずにおいて置くのもいいかもしれません。
でも、しあわせか、どうかを中心に考えると、ちょっと違うかもしれません。
ちなみに私の息子はあの思春期の反抗が、まるで嘘のように、今はいいお父さんをしています。
あまり父親の手本を知らずに育ちましたが、善い友達に恵まれ、スポーツが息子の心を強くしました。
以外に父親の存在って、関係なかったかもしれません。
回答日時:2011年9月10日(土) 17:35 JST
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村越様、
こんなに早く、またこんなに親身にコメントを頂き、本当にありがとうございます。
考え方が似ている、と言って頂けたのも、嬉しいです。
まさに、「夫が帰って来て、幸せになれるのか?」です。
今回の事で、外では無害感漂ういい人に見られる夫の本性が分かってしまった感じです。
こんなにも子供で、他力本願で、自分を悲劇のヒロインにしたがる人だとは・・。
きっと帰ってきても、村越様のおっしゃる通り、「こんなに頑張っているかわいそうな俺」と、
被害者ぶり、あっという間にまた女に走るのは見えています。
子供のために、まさに母親の気持ちで夫に接する覚悟でしたが、話し合いの時に見せた、
嘘泣き(だと私も思っていました)で、私自身が、もう無理だ、と思ってしまったのです。
私の不幸の上に、子供の幸せはない、と思いました。
ばつが悪いのか、毎週末にやってきていたのですが、本日は体調不良を理由に、来ませんでした。
情けないです。
コメントを頂き、大変心強い気持ちです。
本当に、ありがとうございました!!
| 30代/女性 | コメント投稿日:2011-09-10 |