相談&回答

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恩のある社長のもとを去りたいと思っています。

ご相談者:30代/女性

今から1年ほどまえに、当時勤めていた会社が倒産しました。
その時の上司が、新会社を立ち上げるということで誘っていただき、現在就業中です。

ところが、当時の上司(現在の社長)に対し不満と疑念をもっていて会社を辞めたくなっています。
その不満とは、社長が全くミーティングをしてくれないので仕事が楽しめず、私のモチベーションを保てないことです。

以前から「ミーティングをしてくれないと今営業がなにをしているかわからないからやってほしい」と頼んでいましたが「時間の無駄、四人しかいないんだから分からなかったら聞いてこい」と言われ、してもらえませんでした。ずっとがまんしてきましたが、あることをきっかけに我慢が出来なくなっています。

会社は雑貨の企画、卸を行っており、従業員は全員4人。私はデザイナーをしています。
会社の立ち上げ当時は雑貨のOEM注文をとることを目的としていましたが、OEMはなかなかとれず、結果卸が中心となり、私の仕事がほとんどない状態です。
そこで、すこしでも売り上げになればと、知り合いから安い料金でデザインの仕事を引き受けてやることにしました。社長はそれに賛同し、給料が安い(月13万)から自分でとってきた仕事は半額マージンとしてバックしてくれると言ってくれました。

半年ほどたって仕事が増え、自分としても楽しくなってきたころ、社長から「自分で持ってきた仕事ばかりやって、もっと会社全体のためになる仕事をしてくれ。もっと企画書をあげろ」と言われ、ショックでした。私は少しでも現金になればと思って一生懸命やっていたつもりだったので、これまでのやり方を全否定された気分でした。しかし、社長の言っていることも理解できたので「それでは、企画が思い浮かぶようにミーティングをやりませんか?月1回、現状の報告だけでもかまいません。だれが何をしているか、どんなクライアントがいるのか分からなければ企画書も書けません」と伝えると社長は分かった、とだけ言いました。

その後1か月たちますが、ミーティングは一度もありません。
私は自分でとった仕事は家でするようにして、会社では少ない情報をもとに無理やり企画書をあげていますが、社長は「ふーん、かわいいね」などと言うだけです。

モチベーションを保つことができません。拾ってもらった恩がありますが、社長を経営者としても上司としても理解できず、苦しんでいます。

立ち上げメンバーなので簡単に辞めるということもできず、苦しんでいます。
どうかお力を貸してください。

30代/女性 | 日付:2011年10月13日(木) 20:09 JST | 閲覧件数: 3,744

現場で必要なのは考える事より感じる事

人生コーチ 今瀬 ヤスオ

はじめまして
ご相談ありがとうございます。

お勤めになっていた会社が倒産、その時の上司の独立に参画して苦楽を共にして来たのですね。

言葉にすると短い文章で終ってしまいますが、その間の苦しみや葛藤は他人ではわからないものが、貴方にも社長にもあったのでしょうね。

だからこそ貴方は、現在の社長に「恩義」を感じているのだと思います。

恩義を感じて、それに報いるように行動していく、貴方のその気持は間違っていません。



問題はコミュニケーションについての、貴方と社長の考え方の相違です。

経営者はどんな意見も、この人はこのように言いたいのだなと受け止めないといけません。

相手の気持を受けとめ理解する所からコミュニケーションは始まります。

話の内容や事実関係ではありません。

「社長は私の気持をわかってくれた」と貴方が思うことで、社長との信頼関係が築けるのだと思います。

そいう意味では「時間の無駄、わからないことは聞いて来い」と社長が言っていたのではコミュニケーションは深まらず、そのような経営者の姿勢では、業績アップも望めません。


独立して1年ということですと、社長も日々の戦いに、想い悩んでいるのではないでしょうか。

あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たない。

そんな余裕の無さが社長の判断を狂わしているのかもしれません。

しかし会社の経営は人間関係を抜きにしては考えられません。

人の感情や気持を無視していたのでは経営は成り立ちません。

経営の現場で必要なのは「考える」ことよりも「感じる」ことです。

わが社の社員はどう思っているのか?
お客様はどう感じているのか?
仕入先は何を感じているのか?

感じる事から進めて行くことのほうが良い結果に辿り着きます。



社長に時間を取って頂くよう再度要請して、貴方の想いをとことんお話しましょう。

その上で社長が「自分の事で精一杯だ」「お前の言う事など聞いてる時間はない」と言う事であれば、最早そんな人はリーダーではありません。

社員の悩みも自分の悩みとして一緒に考えるのが経営者ですからね。



再度の要請でも状況が変らなければ、恩義は恩義として、貴方も新しい進路について検討すべきでしょう。

迷った時には最後は自分の信念に従うしかありません。

迷った時最後に頼れるのは自分自身です。

誰の人生でもない、貴方自身の人生なのですから。

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回答日時:2011年10月14日(金) 05:37 JST

こんなに早くお返事いただけるとは思っていませんでした。
ありがとうございます。

朝起きて会社に行かなければならないのが辛かったのですが
今朝先生からのお返事を拝見して、少し心が軽くなりました。

| 30代/女性 | コメント投稿日:2011-10-14 |

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