相談&回答 |
約5分で読めます。
※相談&回答を読んだ時の目安時間 |
回答プロ:メンタルセラピスト/コーチ 椎原 澄
ご相談者:40代/女性
どうしても母親が好きになれず、また気が合わず、思春期からずっと悩んでいます。
それと合わせて、悲しいかなやはり生まれたときから一番身近に
接してきている人間なので少なからず自分の性格にも影響しており
自分の性格に母と似た点を見つけては落ち込むことも多いです。
出来る限り治そうと努力はしていますが、なかなか難しいです。
私もそれなりの年数生きてきたので今まで色んな人と接してきましたが、
母のようにネガティブでひがみっぽくて何かと言うとすぐにいじける・・・
ここまで扱いづらい人には出会ったことがありません。
育児、家事はきちんとやっていましたし虐待されたわけでもなく
それなりに愛情を持って育ててもらった事には感謝していますが、
類まれな陰にこもった性格の母と接する憂鬱さが頭から離れる事は
物心ついてから一時もありません。
父はすでに他界、兄弟もいないので身内でこの悩みを共有できる人
はいません。
臆病で内向的な性格なので、外の人間には本性を見せません。
母の兄弟も母がこんな性格だとは知らないので、実情を知っていて
悩みを共有できる人は身内しかいないのです。
父とは不仲で母からは父の悪口ばかり聞いて育ちました。
母は友人はおらず、私が唯一の愚痴のはけ口で、最初は我慢して聞いていましたが
ついには毎日聞かされる愚痴や悪口に絶えられず家を出ました。
父の悪口に加え、何十年も前に言われた兄弟からの冷たい言葉を
繰り返し繰り返し聞かされました。何十年もたっているのにずっと恨み続けているんです。
被害妄想の傾向もかなり強いです。
でも気が弱くて本人には言えないからはけ口は全て私。
私が生まれてこの方母に友人がいた事がないのです。
父は生前(母がそんな性格なので)自分が死んで私と母の2人になったら
いつか警察沙汰になるんじゃないかそれだけが心配だ、とよく言っていました。
母の屁理屈や我侭な性格に耐え切れなくなって私が何らかの
手を下すんじゃないか心配だという意味です。
それほど母の性格は周囲のものを腹立たせ、不愉快にしうんざりさせるものなのです。
ともかく気が合わないので、もめるたんびに「ほんとにあんたとは水と油だ」
と言われます。とても執念深い性格で、昔の事をいつまでもいつまでも根に持ち、
ことあるごとに「あの時あんたに散々ひどい事を言われた」とグチグチ言い出すので
うんざりです。「昔の事はお互い水に流してこれからは仲良く楽しくやっていこう、
昔の事を引っ張り出せばもう一方もそんなこと言うならこっちだってという気持ちになって
もめるだけだから」と今まで何百回言ってもわかってくれません。同じことの繰り返しです。
友達と気晴らしに出かける事もないので、悶々と家で一人過去の嫌な思い出を反芻しては
恨みやネガティブな感情を増幅させているのです。そういう人なのです。
母も高齢で一人暮らし、さすがに心配で最近近くに引っ越し(同居はとても無理なので)
なるべく会ってコミュニケーションを取るように心がけています。
それは母も嬉しいらしく、以前よりは態度も軟化しましたが、何かというと
過去の揉め事を持ち出してグチグチ始まるので全てがぶち壊し、喧嘩別れ、
の繰り返しです。今更性格を変えるのは難しいでしょうがあんな性格の人と接するのは
本当に辛いです。高齢で友人もいないのでほっとくわけにもいきません。
どうすれば少しでも心理的負担を減らして付き合っていけるでしょうか。
40代/女性 | 日付:2011年10月17日(月) 01:22 JST | 閲覧件数: 5,989
mmさん はじめまして。メールありがとうございます。椎原 澄です。
一番身近かな存在であるお母さまのこと、ずっと以前から悩んでいらっしゃるんですね。これからの対策をご一緒に考えてみましょう。
この頃、「世代間連鎖」と言う言葉が独り歩きしていますが、mmさんはどう思いますか?私はこの言葉が大嫌い。だってその事に気づいて新たな方法でそこから抜け出した人もいっぱいいますもの。
ただし、親の影響だと「わかる」ことと、新たに自分で「できる」ことのプロセスで悩んでいらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。まさにmmさんがお書きのように「悲しいかなやはり生まれたときから一番身近に接してきている人間なので少なからず自分の性格にも影響しており」ですものね。
確かに子供の頃に刷り込んでしまった習慣は無意識の中には沢山あります。でも、大人になってもそれに気付けば、「自分を変えるのは変え放題」なのです。まずは「他人は変えられない」ので、「お母さんがああだから」とか「お母さんがあんなじゃ」はどこかに置いておいて、「自分は変え放題」を楽しんでみましょう。
長年離れていたご両親が高齢のために同居したある方は、母親が顔を見るなり「もうずっと前から耳は聴こえないし、目も悪くなるし。。。」と「無いものを数える」愚痴の連続だったそうです。そこですかさず「あら、口はきけるし歩けるし、買い物もできるでしょ」と「あるものを数える」と母親も「はははは」と笑ったので、それで「あら、このくらいの声なら聴こえたかな」と、自分の声の大きさやトーンを調節して行ったとのこと(特にトーンが大事)。
mmさん、「そんな程度の事じゃない」と思われるかもしれませんが、誰にとっても自分の抱えている問題は大きいのです。ポイントは「自分の考えや言葉は変え放題」にあります。
お母様の世代、やはり様々な時代や環境の影響から愚痴や嘆き、恨みや被害妄想を「増幅」する人生を送ってきた方は少なくありません。そして廻りも気付かない内に心配なあまり、「事を悪い方へ」と連想するという習慣も少なくありません。
mmさんは、お父さまがなさったご心配は的を得ていると思われますか?多分「そうはならないわ」とご自分を信頼なさっているでしょう?
「過去の揉め事を持ち出してグチグチ始まるので全てがぶち壊し、喧嘩別れ」に関しては、まともに取り合わず始まったら「過去は変えられないし~♪」とか言いながらニコニコしていたら、お母さんも張り合いがなくなりますよ。
ぜひぜひmmさんがご自身が「楽しくなるような言葉」を、お母さまへの「反論」としてではなく、なんでしょうね、「剣法つばめ返し」みたいなノリで楽しむことを考えてみて下さいな。ご検討をお祈りします。
回答日時:2011年10月20日(木) 09:20 JST
・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。
こちらのプロも相談受付中です。
悩み辞典は、安心して登録・相談できます。
※ 当サイトは、ご記入いただいた個人情報を、お問い合わせに対するご連絡以外の目的では使用いたしません。
※ ご記入いただいた個人情報は、当サイトで保有し、第三者に提供することはありません。
※ 当サイトの個人情報の取扱方針につきましては、プライバシーポリシーをご確認ください。
※ 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)より個人情報の適切な取扱いを実施している企業であることを 認定する「プライバシーマーク」(Pマーク)を取得しています。
※ ベリサイン社のデジタル認証IDと暗号化(128bit)によって保護され、安全にお申込み頂けます。
ご相談のお礼のコメントがドシドシ届いています。
悩み辞典で笑顔のきっかけを見つけて下さい。
アドバイスありがとうございました。
友達にもなかなか相談できないし、過去に相談したときも
「そんな事を言いそんな発想をする人がいるのか」という感じで
不思議な顔をされたりでずっと悩んでいましたが、
今回相談させていただいてだいぶ気が楽になりました。
他人は変えられない、という事実をもう少し寛容に冷静に受け止めて
少しでもいい関係になれるよう努力したいと思います。
ありがとうございます。
| 40代/女性 | コメント投稿日:2011-10-20 |