素敵な切り替えに

メンタルセラピスト／コーチ 椎原 澄

Yuzuyoさん　ご相談拝見しました。椎原　澄です。

ご相談内容は「失くしてしまったものをどうしよう」ではなくて「失くしてしまったことを悔いる私をどうしよう」ということですね。ご自身でお書きになっているように、もう元に戻るはずのないことは、充分に認識していらっしゃるのですよね。つまり失敗をした自分を責め、馬鹿さ加減に腹が立ち、それをどう処理しようかが、ご相談の内容ですね。
お薦めするのは「これは私にとってどういう意味があったのだろうか？」と考えて見ることです。ただし、失敗した自分を責めても解決しないのは充分ご承知でしょう？
だとしたら、「これらのデータが消えたということは、何を私に教えてくれているのだろうか」と。ご相談には、お子さんの貴重な成長の記録はビデオにも写真にも残っているとのことです。ご友人、知人のアドレスであれば、失くしてしまった事をきっかけに、再度登録しておきたい方、もうご縁の無い方等の整理が付けられるチャンスと考えることもできます。
本当はご自分でお考えになることですが、今回の喪失はyuzuyo さんが思い出や繋がりにこだわり過ぎることからの卒業の意味があるかもしれません。
お片付けは好きですか？片付けの専門家は「1年以上使わなかったものは、もう使わないと思ったほうがいい」とも言います。
また、すぐに捨てられないものを「迷い箱」と名付けた段ボールに入れて数日眺めると、捨てやすくなるという方法もあります。今回のできごとは「不本意で突然」だったかもしれませんが、それが携帯の「記録」というものでよかったとは思いませんか？

最後にひとつエピソードを。幼稚園の運動会でも遠足でも、どの親もこの親もビデオ片手に「自分の子」の撮影に懸命な中、一度も撮影しないご両親がいらしたそうです。園長先生がなにげなく「ご記録は撮られないのですか？」と尋ねたところ、ご両親はにっこりと顔を合わせた後に言ったそうです「はい。記録をおさめるよりも、私たちは今しかない記憶を自分たちの心に焼き付けておきたいと思って。こうして全体を眺めていることで、ずっと先になってから思い出を蘇らせたい時にも今の空気ごと、思い出せる気がするんです」と。

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回答日時：2011年11月 1日(火) 10:43 JST

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