まだ、緊急に何か対応する問題ではないと思います。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

m090３さん　高齢になられたご両親の事は本当に辛いですね。
お母様のご苦労が判る年齢になられて、母の立場も判るし、妻の立場も経験し、お父様もm090３さんの父上には変わりなく、m090３さんが、そんなこんな言いながら、そのお二人の子供であり、育てて頂いた事は違いありません。

夫婦の暮らしには、いい時もあれば、そうじゃない時もあります。
お父様にも、いい面もありますし、悪い面もあります。

だからいいじゃないかとは思いませんが、人間は色んな側面がありますし、日によってのリズムもあります。

m090３さんもご自身のご主人にも不満が噴出する時があるように、お母様もそういうリズムがあり、そのリズムは
ネガティブな性格の人は落ち込むリズムの時期が長く、明るい性格の方はポジティブのリズムの方が続くのです。

人間は色んな面を持ち合わせ、色んなリズムの中で生活をしています。

ただ、特に子供の時に聞いてしまったお母様のご苦労は、何倍もに膨れ上がり、子供心に深く刻み込まれたと思います。

でも人間は苦しみが１００％になれば、何とか逃げると思うのです。
もしＤＶの恐怖心と洗脳で逃げられなかったとしたら、それはいくらお父様が外面が良くても周りから見て判ります。

そうなると誰かがお母様に助け船を出されたでしょうし、お母様もいくら消極的であっても、その助け舟に乗ったと思うのです。

それでも離婚の危機というか、そういうアクションがなかったと言う事ですよね。

私の育った下町は、どこかの家で夫婦喧嘩が絶えない家庭がありました。
いつも大声で喧嘩をし、物の壊れる音がし、その家のおばちゃんは裸足で家を飛び出し、近所では有名な仲の悪い夫婦でした。
でも、何故か別れないのです。

そうかと言うと、仲が良くていつも愛想よく挨拶をしてくれる夫婦が「えっ？」というほどのスピードで別れる夫婦もいます。
本当に夫婦の中身って、親子でも判らないのです。

私の友人でも、会えば夫の悪口しか言わない人がいるので、その夫婦が仲が悪いかというと、結構長持ちしているのです。
今にして思うと、その友人はネガティブな性格で、人に悩み話ばかりを言うのですがおのろけと言う事が出来ず、つい不満の方をクローズアップさせて話してしまう性格があり、文句を言いながら充分のろけていたという事がありました。

お母様もお父様の事はつらい思いを持たれているでしょう。しかし夫婦と言うのは長い時間を過ごすと「情」も「絆」も生じるので、どうしようもないと思いつつ、どこか繋がっているところがあるのです。

夫婦の縁とは子供の立場から見ては理解できない事はいくらでもあります。

私の母も私達子供にいつも父親の悪口を言っている時は、離婚というアクションを起こしませんでした。
本当にアクションを起こした時には、母親の愚痴は収まり、海のベタ凪のように、静かな日だったと記憶しています。
文句を言っている時は、人間本気じゃないです。
子供たちに言う事でガス抜きをしているのです。

だから、今はせいだい愚痴を聞いてあげてやって下さい。
そして本当に助け船を求めてきたときには、何とか救いあげてやって下さい。

離婚か否か、答えは何も一つではありません。

妻も苦痛な生活を強いられる事の無いように、年金分割はある意味、妻も夫の顔色を窺わず年金を手にする権利を与えた制度だと思っています。
本当に苦痛であれば逃げだせばいいのです。
離婚はせずとも、アパートを借りて、距離を置けばいいし、暴君の父君の頭を冷やさせばいいのです。

そういう意味で年金分割は、離婚をしない別居の勧めだと拡大解釈をしています。

私は夫婦仲良く一緒に暮らせば、だんだん心が通じると思っていましたが、私が夫と長年結婚生活をし、やっとわかった事は、「私と夫とは全く合わない」と言う事でした。

m090３さんもご主人には何くそっと思う事はあるでしょ？
でもそれより上回るいいところは、ご主人にはあるから一緒に居られると思うのです。

人間は本当に苦痛なら、そこから逃げ出すものです。
苦痛が、一緒に居たい理由を上回ると、そこから逃げ出すのです。

そこが病的に心が病んでいて、行動力がないのなら、ともかく、お母様がうとかお父様と別れないなら、
そこは「私がいないと駄目なんだから」と、お母さんなりに役割や生きがいを感じているかもしれません。
お母さんも、もしかしたら大病をされ、その時看病して下さったお父様の優しい処を知っているんじゃないですか。

ただ口ではつい、愚痴をいう人はいくらでもいますから、いよいよその愚痴が本物になってきたら、
お母様を引き取ってあげたり、年金分割を利用し、お小遣いを自由に使って、憂さ晴らしをさせてあげるなど、
離婚をしない方法もあるという考えを教えてあげるのも、娘の役目です。

人間は幸せであればある程、ほっぺたをつねり、いつまでもこの幸せが続くはずがないとかと、いたずらに考えてしまう場合もあります。何か、昔母親に言われた言葉がトラウマになり、ご自身も子供の為に何か堪えているとしたら、それがお母様とオーバーラップしているとしたら・・・・

もし、そんな不安があってご主人がいい人なだけに、その不安を話せないとしたら、それも良くない事です。
何かしらm090３さんがお母様を透して、ご自身の暮らしが、壊れないかと不安を持っているとしたら、
本当は何か不安症があるのかもしれません。

お母様は、m090３さんの為に離婚が出来なかったのではなく、m090３さんがいたから頑張ってこれたという風に
考えましょう。

それほどm090３さん達を愛していたという表現ですので、頑張ったと言う事をほめてあげて下さい。

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回答日時：2011年11月 6日(日) 15:15 JST

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