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回答プロ:夫婦問題カウンセラー 村越 真里子
ご相談者:40代/男性
相 談させていただきます。
現在子供が2人(11歳・15歳)いる夫婦です。
最近、離婚を真剣に考えていますが今一歩踏み出せません。
【離婚を考えた理由】
1)食事を作らない
私は10年ほど自宅で食事を取っていません、料理自体しないのです。
子供にも毎食出来合いの弁当を食べさせるだけで、普通の家庭にある一緒に鍋をつつく等家庭料理
の体験がほとんどありません。
2)家事に神経質
毎日髪の毛一本落ちていても気に入らない潔癖症、一度着た服は絶対洗わないと気がすまない。
という具合に自分がすべて手を下さないと気がすまないくせに、「手伝わない」と家族を罵倒する。
3)子供に対すること
長女は高校生で進学したい意向があるにもかかわらず「そんなお金は無い」「遊ぶために使うお金は無
い」と奨学金等手段はあるのに、否定し就職と勝手に決めている。
服も毎日同じ服しか着せない、理由は管理が大変だから
4)お金に関すること
毎月定額を生活費として渡し、住宅ローンの支払いを私がしているものの、いざ機嫌が悪くなると
「私の持参金がなければ買えなかった」「貯金なしで結婚するなんて最低」ともう20年近くまえの
ことでいまだに私を罵倒し事あるごとに「給料が少ない」「うちは貧乏」と子供の前で言われる。
一応年収600万円はあり、住宅ローンがなければ生活は楽なのに、持ち家を手放すことは考えず
見栄はりたがる。私は毎月4万円の自由になるお金から3食の食事代・インターネット電話代・水道代
を支払っており、余裕など無いにもかかわらず、贅沢していると譲らない。
5)言葉の暴力
カッとなるとどうやったらそんなに人が傷つくことが言えるのかと思うほど暴言がすぎる。
これについて娘たちは「言い返すと面倒だから黙っている」と言っています。
6)家庭がくつろげない
子供や私が休日テレビなど横になって観ていようものなら「主婦に休みはない」等と言い
過去に高熱が出て仕事から帰宅しても寝かせてもらえず、「私なんか休めないのに寝てるな」と
掃除を強要され、以来どんなに体調が悪くても家で休んだことはありません。
妻は実家のすぐ傍で出産し、実家から10分ほどの所に家を構えているにもかかわらず、育児ノイローゼ
から本人は鬱病と言っていますが、医者に聞くと「あの人は大人になりきれていない」とのこと。
仕事の多忙とその妻に子供を託す不安から私が鬱になり、半年間の休職、休職期間も前述のように
くつろげないので、毎日外出し悪化
【今の自分の選択肢】
1)離婚して親権は専業主婦に収入はないので貰い、家族3人で出直す
2)私だけが家を出て養育費を支払う
と思いますが、子供を妻に渡すことは子供に我慢を強いるだけなのでしたくありません。
ただ、子供は「自分達が黙っていればいつものことだから」と離婚には反対な様子
ここで私だけが離れても子供にとっての自由は得られない
どうしたら一番いいのか?
私が仮面夫婦を続けるのが一番なのか?
正直なやんでいます。
40代/男性 | 日付:2011年11月19日(土) 20:32 JST | 閲覧件数: 2,780
皆さま、若い時は、出会って、恋愛をして、そして結婚をされます。
恋愛時代や、新婚時代は何も見えなかったものの、毎日生活をしていて、「あれっ?」とこんな人じゃなかったという、感覚に襲われつつも、日常生活は流れて行きます。
そして、とうとう、あばたもえくぼという時代が過ぎ、お互いの短所がストレートに見えだす訳です。そこでこれまで判らなかった面が見えだしてくるという時がきます。
ま、そうは言え、普通はそういう事はどこの家庭にもある話しですが、この内容が程度もので、度が過ぎるか、過ぎないかで、家族の行方が変わります。
ただ、ほとんどの方が結婚生活と言う事が初めての体験で、結婚後の妻が、今のような現状になったとしても、それが度が過ぎた事なのか、大なり小なり、どこの家庭にもある事なのか、家庭の恥?を全部さらけ出して、他の家庭と比較する事はできません。
でも、こうした悩み辞典のような処で相談して、ちょっと度が過ぎていると言われたとしても
人間は、それぞれタイプが違うように、我慢の限界も違います。
だから、例え酷い状態だからと言って別れるとか離婚とかはすぐには考えませんし、お子様が小さかったり、思春期や受験時期であったりと、離婚に最適な時期なんて言うものはないのです。
よっさん様、ツレナイ言い方で申し訳ないのですが、すべての希望が叶えられ、誰もが傷つかない方法はなさそうに思います。
そういう事で、多少の痛みを誰かが負わなければならないというか、誰かが腹をくくるしかなくなります。
そういう事で考えると、お子様に辛い思いをさせる事は出来ませんのでよっさん様が
何らか背負う覚悟が必要かと思います。
まず、その理由なのですが、私もこれまで色んな夫婦の相談を受けてきまして、その中で
一番、私が手を付けらなかった分野の相談なのです。
先ほども書きましたが、完全に他の方との比較ができませんので、例えよっさん様の奥様が
度を超えたタイプだとしても簡単に割り切れる物でもありません。
では、どこに限界を持ってくるかと言いますと、私が同じアドバイスをしましても
Aさんと Bさんとでは、限界の境界線が違います。
でも、この境界線という言葉がキーワードになるのです。
私はカウンセラーと言う立ち場で、厳密な事は申せませんが、奥様こそがこの「境界線」という方だと思うのです。
つまり、ボーダーと呼ばれるタイプだと思います。
一般的な常識を持った部分はもちろんある。
しかしその反面、自分中心で、自分の考えだけが正義で、それ以外の物や者を認めないという考えこそが偏っていると言えます。
人は、人と人とが文字通り支え合って生活しています。
そこには個性というそれぞれの違いを認め合ってこそ、成り立つものです。
親子と言っても同じ。母親は子供の体は産んでも、心はその子供自身の個性です。
そういう事を尊重し、人に迷惑をかけない程度に主張するべきもので、相容れない事を押し付けるのはそれは強要、無理強いになります。
こういう事を家族と言えど、それぞれの努力をしている者に、まだ強要するのは、甘えを通り越して、非常識と言うことになります。
数ある相談の中で、最も私がアドバイスがしにくい分野の相談です。
それは、この非常識と常識の境界線・・・・これがボーダーと言うならば、奥様は残念ながらそのボーダーだと思うのです。
しかし、このボーダーは私共では、評価する採点表のようなものがある訳ではないので、
よっさん様が質問されたドクターの言葉に集約されているように思えます。
う~~ん、奥様を病気呼ばわりをするつもりはないのです。
確かに医師免許のない私が奥様を診断する事は出来ないのですが、失礼を承知に申し上げますと
奥様の性質は病気ではありませんが、病的ではあると思うのです。
そうなりますと、医療の手を借りるか、病的な方への接し方が不可欠になります。
この分野に関しては私もよっさん様も素人だと思いますので、やはり医師の指導が必要になってくるのではないでしょうか?
もちろん、こうした症状の方は、一日中こんな風ではなく、こちらが悪いのではないかと思うくらい、普通の部分もあり、時にはこちらの浅知恵を反省したくなる事もあります。
これが、ボーダー、境界線なのです。
奥様に、ある方向から光を当てると、普通に見えて、別の角度から見ると、全く別人に見える部分もあり、この境界線を行ったり来たりするので、出会いの場面によっては、別の面を知った時に戸惑う訳です。
でも本人にすれば、Aの角度もBの角度も、全部自分であり、行ったり来たりも自分なのです。
こうした事が自分で判っていない方に真偽を問う事もナンセンスですし、まず理解が出来ないでしょう。
ですので、私も含め、一般人にとれば、扱う事は無理であると思うのです。
にべもない言い方ですが、病的な事は、医療を用い、治療という観点を持たなければ解決と言う事とは違うのかもしれません。
しかし、世の中には治療と言いましても、投薬治療ばかりではありません。
また、投薬と言っても西洋薬ばかりではなく、漢方薬もありますし、ともすれば人格形成のようなカルチャースクールもあります。
でもそれは周りが勧めても、最終的には本人が自分の問題に気付き、自発的に改善に腰を上げなければならない限り叶わないのです。
こちらが、どれだけ応援しても、届かないという現実があります。
人は、努力の及ばない部分には、我慢するか、逃げるかしかありません。
人間は100%苦痛になると、我慢したくてもできません。
この苦痛が100%に振り切るまで、挑戦するのか、解決の見込みがあると見越すのかは
よっさん様の判断になると思います。
まず、この見極めにより、答えが違ってきます。
覚悟は行動を決めます。
ただ、私は修復、解決は無理だとしても、家庭が破綻させたくないと踏ん張るなら、
離婚でなくても、父親と母親の役目だけは存続する事は、別居という道もあると思います。
これは、最終的には生活費の問題が関わってきますので、簡単に勧められませんが
いますぐに離婚の決意が出来ず、しかし一緒の生活が限界であれば、とりあえず別居と言う事で気持ちが固まるまで、または別居でも行けるというなら、別居の継続でも構いません。
一度、経済的な事が許されるなら、前向きな別居を試してみるのもいいかと思います。
頑張って下さい。
回答日時:2011年11月27日(日) 07:45 JST
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ありがとうございました。
| 40代/男性 | コメント投稿日:2011-11-27 |