みんな怖いものです。怖くていいんですよ。

山口 淳子

香織さん。ご相談いただきありがとうございました。
また、お返事が遅くなり申し訳ございませんでした。
さて、まず「自分が嫌いです。」とありましたね。香織さん、ずっと悲しかったですね。
私に話してくれてありがとう。　とてもうれしいです。そんな香織さんの力になりたいと思いました。ただ、メールだけのやり取りなので、なかなかニュアンスが伝わりにくかったり、誤解などがあったらごめんなさいね。

自分にも経験がありますが、学校に入学したての頃って、夢と希望に満ち溢れているなんて良く言われますが、その反面、みんな怖いとも思っているのです。怖くて当然です。人と接することは、とても素敵な時間を共有するものでもあり、また、傷付くこともあるということをみんな経験しているので、大なり小なり、人は他人や新しい環境に対して怖いという気持ちを持っています。怖いという気持ちはとても大切だということを、お話しましょう。
怖い（恐れ）という気持ちがあるから、人間は未来におこると予想される問題を解決できたり、危険を回避することが出来るのです。私たちｶｳﾝｾﾗｰは、まず、この感情を感じる大切さを学びます。だから、怖いという感情は感じていていいのです。子供からだんだん成長すると、この様な感情を隠すことを覚えますが、香織さんは、素直で正直なだけです。
ただ、その怖いという感情が強くなりすぎて、生活に支障が出てくるようでしたらもう一歩進んだお話が必要かもしれませんが、その前に、今出来ることからお話しましょう。

一日、３つでいいので、自分を褒めてあげられるとことを探して、どこかに書きとめてください。今、「そんなの難しくて出来ない」と思ったとしたら、香織さんが自分に与えているハードルを少し下げる必要があると思います。
例えば、「今日も、自分で起きることができた。」とか、「今日も、遅刻しなかった。」とか｢今日も、ご飯を全部食べることが出来た。｣などです。「そんなこと？」なんて思っていませんか？「私は、こんなことも出来る」という見方に変えてみることです。
自分を褒めてあげることをし続けると、自分に自信が出てきます。また、そうしているうちに気が付いてくるかもしれませんが、香織さんの、周りの人への見方が少しずつ変わってくると思います。自分を認めてあげることが出来るようになると、自然に他人も受け入れやすくなってきます。それと同時に、自分と感性や価値感が違う人を、認めることが出来るようになります。ですから是非、「自分を褒める日記」をつけてみてくださいね。

あと、「友達もいる」と書いてありましたね。今、目の前にある素敵な現実から目を背けず楽しんでみましょう。嫌なことや嫌な人は、耳や目をふさぐ事をしてもいいんですよ。

そしてもう一つ。人間誰しも、全員に好かれることは不可能です。自分を分かってくれる人が一人でもいることを大切に思ってくださいね。また、いつでもお話しましょうね。

回答日時：2011年12月 2日(金) 12:00 JST

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