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うつの息子へのかかわり方

ご相談者:40代/女性

はじめまして。
先春大学を卒業した息子がうつ(躁鬱?)で、引きこもっています。例に漏れずまじめで、働くことのできない自分を責め、親に経済的負担をかけていることを気にしては自己嫌悪に陥るといったふうです。波はあれどそれなりに過ごしていると思っていたのですが、先月急に暴言を吐くようになり、親を拒否するようになりました。大学時代からずっと一人暮らしをしており、電話やメールでは時々自殺を意味することを口にしておりましたが、始終そばについていることもできません。自宅に帰るようにすすめても、他の人間と暮らすわずらわしさを嫌がり絶対に帰ろうとはしません。最近何度か訪ねていったのですが、うっとうしがり、ついに電話やメールまで拒否してしまいました。オートロックのマンションなので、入ることもできません。

“本当に死にたい人間は口にはしない”“仕送りして甘やかせるから働かないんだ”など、いろんな意見があることも知っています。
私も、春からこれまで、病気なのか甘えなのか、見守るべきか少々突き放すことも必要なのか、どこで判断すればいいのか手探り状態でした。
最近は“仕送りが少ないから余計にストレスがたまる”“もっとお金を入金しないなら死ぬ”などと、言うことがますます挑発的になり、親離れしようともがいているのかと思ったり、病気で判断できなくなっているのかと思ったり。息子の言うままに仕送りの金額を増やすことは悪循環なだけでますますエスカレートすることは目に見えています。

今はゆっくりさせてあげることが大事だとの専門家の意見も多いです。そういう先生のほとんどは、もっと早く病院に行くべきだといわれるでしょう。
でも、かねてより西洋医学の対処療法はあまり好意的に思っていなかった私は、以前音声インタビューか何かで“うつは薬では治らない”とおっしゃってた先生のお言葉が心に残っていて(このサイトでお名前を見つけて驚きました)、無理に行かせようとは思いませんでした。息子自身も、何度か心療内科をはじめいろんなところに通ったこともありますが、良くなった実感がなかったため、もう病院には行きたくない(病院に行くことが辛い)と言っておりました。

昨年の夏、本当に自分がしたいことを考えたいから就活を辞めると言いだした時、どんな方向であれ丸ごと応援しようと決めました。一つの会社しか知らないより、いろんなアルバイトをするのもいい経験かと。
とめて無理やり就職させても、職場での辛さをすべて人(親)のせいにすることはわかっていました。

他の方への回答に『お母さんの心配性がお子さんの症状を創り出している』とありましたが、私自身もそう思い、自分自身の人生を楽しむべくいろいろはじめたところでした。
仕事も始めましたが、もちろん最初から順調に行くはずもありません。息子への仕送りが必要がなくなると思っていたところこのような状態で、マンションの家賃等仕送りをこのまま続けることは決して楽でないのも現実です。

今、私はどうすればいいのでしょう?
生きてさえいてくれれば、すべて成長への学びだと黙って見守りたいのですが、万一のことがあっては取り返しがつきません。

マンションの管理会社等を通じて無理やりあけてもらうことも考えました。
でも、それは信頼していないというであり、逆効果にもなりかねません。

とりとめもなく書き連ねてしまいました。

よろしくお願いいたします。

40代/女性 | 日付:2011年12月 2日(金) 16:42 JST | 閲覧件数: 3,542

親と子供の関わり方から、対等な人間としての関わり方に変わるときかも

宮島 賢也

相談ありがとうございます。

宮島のメッセージや他の方へのコメントも読んでもらって感謝です。

宮島のメッセージはシンプル。

人生に正解なし。

まずは自分を笑顔にしよう。

人のアドバイスより、
自分の笑顔に従う。

息子さんの人生は息子さんが決める。

死を終わりと思って、
窮屈な関係になっていないか?

良いか悪いかではなく、
自分の胸に聴いてみて。

今、自分や家族が苦しいなら、
自分を縛っている考えを楽にするチャンス。

良いか悪いかで考えると、
苦しいコースに行くことがあります。

まずは自分を笑顔に。

起きたら困ること心配していると
それも起こりやすくなる。

起きたら困ること心配するよりも
起きたら嬉しいことに心を配る習慣を創っていく。

親と子供という関係を楽にするときかも。

人生は誰が決めるか。

子供に自立して欲しいときは、
まずは自分が子供から自立するときかも。

子供が笑顔になったら、
私も笑顔では順番が逆かも。

アドバイスよりも
背中で語る。

自分は自分でいいんだ、
自分のやりたいことを選んでいいんだ、
人生楽しんでいいんだ。

お手伝いは笑顔の範囲で。

息子さんの決断を笑顔で応援できるときは
応援を。

笑顔で応援できないときは、
少し離れているほうがお互い楽かも。

まずは自分を笑顔に。

息子さんの幸せを祈りながら、
自分の人生を喜びに満たそう。

自分が愛と感謝に溢れるとき、
息子さんも生き方を変えてみたくなるかも。

息子さんを愛しながら、
必要とせず、
期待せず、
嫉妬せず。

良いか悪いかでなく、
自分の笑顔が教えてくれる。

親と子供という上下関係でなく、
対等な人間関係に変わるときかも。

息子の人生は息子が決める。

親の人生は親が決める。

まずは親が笑顔になるとき、
子供の生き方、症状が変わり始める。

見離すんでなく、見守る。

信じて、待ってあげる。

息子を信じられているか?

自分を信じられているか?

生も死もありのままに受け入れ、
生きている喜びを思い出す。

相手は変えられない。

息子の人生は息子が決める。

自分の変えられるところは
自分の内面。

自分が笑顔になるとき、
周りも影響を受けるかも。

回答日時:2011年12月 7日(水) 10:20 JST

宮島先生、ご回答をいただきありがとうございます。

息子の人生を決めるのは息子自身。
私が私の人生を楽しむことが大切。
信じて待つこと。

ずっとそう思ってきましたが、『死』を前にしたとき、それらはもろくも崩れ去り不安だけになってしまいました。
結局は信じきれてなかったということなんですね。
まだまだ未熟です。

いろんな意見を見聞きして、今までの関わり方が悪かったのか、無理にでも病院へ行かせるべきだったのか等々、自分を責めておりましたが、“人生に正解なし”とのお言葉で心が軽くなりました。

私自身、何事も考えすぎてしまう性質(私に似てしまったんですね・・・)で、日頃から気をつけなくてはと思っているのですが、渦中にいるときにはやはり難しいですね。

死が終わりではないと言い切れる強さは、正直、私にはまだありませんが、とにかくとことん信じようと胎を括ることができた気がします。


先生のご回答を読んでいると、“うつ”だからといって過度に気を使う必要はないように感じますが、このあたりは他の一般的なお考えの先生方とは違うのかもしれませんね。

西洋医学や薬にあまり期待しない私としては、このようなお考えの先生の意見をお聞きすることができてとてもラッキーでした。

本当にありがとうございました。

心置きなく私の人生を楽しみます。

| 40代/女性 | コメント投稿日:2011-12-07 |

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