あまりにスマートに事を運ぶのも、考えもの。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

まきかわさん　回答大変お待たせいたしました。
まず、まきかわさんのご相談をお読みしていて、とても頭脳明晰で、落ち着いた方のようにお見受けしました。
それだけに、何か　理路整然とし過ぎた感をお受けします。
浮気相手の女性に一度直談判をされたと言う事ですが、そこでもやはり冷静なお話をされたかもしれません。
相手女性は、そのもっともな話には太刀打ちできないはずです。
ですから、いいか悪いかと、問えば「悪うございました」というしかなく、謝るという言うところに落ち着くと思います。
しかし、人間はいくら悪い事をしても、約束を守らない人は守らないのです。
弁護士を通じて100枚、公正証書を交わしても、約束を破る人は破るのです。

思い起こせば、当時私の元夫も、浮気をしていて、それをいさめた時に、「お前の言う事は、全部正しい」と言った事がありました。でもその後に続いた言葉が、「正しい事ばかり、僕は守れない」と言いました。
要するに開き直りです。その時は腹が立ちましたが、でも今、思うと私は、私の理想論ばかりを唱えていた気がします。
もちろん、まきかわさんの願いを否定しません。
しかし、今はいろいろな夫婦の相談を受け、ともすれば浮気をしている本人からの相談もあります。
そうして浮気をしている人の本音を聞けば、誰しも、自分の行いが正しいとは思っていないのです。私もまきかわさんのご主人を擁護するつもりはありません。
でも、どうしても浮気に陥る構図と言うものがあるのでしょうね。
その条件というような物を排除しなければ、人間ですから、誘惑に負けてしまいます。
その女性とクラブで会うなら、クラブで会うという背景をそのまま残しておけば、「彼女と顔を合わせておきながら
浮気を止めさせる」というような事は拷問のようなもの。
それならいっそ、しばらくクラブにはいかせない、というくらいの強硬手段を取るべきだと思います。
判り易く言えば、腹をすかせたライオンの前に、餌をぶら下げ食べるなと言う事と同じで、逆にそれは残酷ではないですか？
ボイスレコーダーやGPS、・・・・中々準備周到で感心しました。
そういう事で、ご主人の行動をチェックする事は成功されました。
でも、その後の対策については、ネットには書かれてありません。
そして浮気をした立場の本音は書かれてありません。
大事な事は、まきかわさんの考えだけで、物事を進めて行くのは危険だと思います。
まきかわさんは、ご主人と以前のように、仲のいい夫婦に戻るべく、努力をする決意で居られます。
しかし、ご主人もまきかわさんと同じように、何も無かった頃のような夫婦に戻りたいと思っているか、どうかです。
もし今のご主人の浮気を阻止したとしても、ご主人と元どうりになるかどうかは、別の問題なのです。
もうご主人はパンドラの箱を開けてしまったのです。以前のご主人とは違う人物になっているかもしれません。
また、ご主人も浮気をすることによって、自分の本音に気づいてしまったかもしれないのです。

まきかわさん、ボイスレコーダーに入っていた会話は、まきかわさんの知るご主人でしたか？
もしかしたら、まきかわさんには言えないような、卑猥な会話をしていませんでしたか？

私はまきかわさんも、変わる努力をすると決意されているかもしれないと思いますが、その変わった先は
果たして、ご主人の望むまきかわさんでしょうか？

相手女性から名誉棄損で訴えられないか？と言う事ですが、その前にこちらが、浮気の慰謝料を請求すれば
名誉棄損なんて言ってはこれないでしょう。
＜単なる浮気なら二人で会うのを止めて貰う＞と在りますが、3年半も続いていたら、単なる浮気でもないでしょう。
要するに、ここで、まきかわさんの質問に答える事は、簡単です。
でも、本当に考えないといけない処に、まきかわさんの考えが達していません。
色んな知識を得て、ご主人と話し合うと、と書かれていますが、正直申し上げて、もう少し・・・・・
何と言うか・・・・・お行儀悪くてもいいと言うか・・・・・・つまりまきかわさんの述べる言葉が優等生すぎて
これで、本音の話し合いが出来るか、と言う事が私の不安です。
これはいけない、これは間違っている・・・このように、理路整然と述べていけばご主人は「ごもっともです」というしかないでしょう。
そうなれば、嘘でも「二度と致しません」と言うしかないでしょう。
誰しも、こういう時に話し合いが大切だと言われます。
しかし、あまりに正しい話ばかりの話し合いなんて、道から外れた者にとれば、単なる綺麗ごとにしか聞こえません。
まきかわさん、そんな上っ面の話し合いをしてご主人が本当に、まきかわさんの元に帰って来るでしょうか？

私はいつも言うのは、「話合い、話し合い」という人ほど、本当の話し合いが出来ていないと感じます。
相手の本音にも気づかない話し合いなんて、結局は嘘の付き合いか、いい子ぶるしかないのです。

後、どんな準備をしたらいいか、はもう少し個人情報もお聞きしないと、プログラムも組めませんし、
実際はこのオープンなメールでは書けません。
出来れば非公開相談に切り替えて貰えると助かりますが、まずはその前に、まきかわさんの考えが
とても甘すぎるし、お行儀が良すぎます。
多少、相手の女性を痛めつけてでも、夫を取り戻したいという、剥き出しの愛情を示さなければ、
ご主人は、相手の女性に、「本音の言える相手」と感じてしまうのではないでしょうか？
いいんですよ、たまには取り乱しても・・・・・。
本気とは、なりふり構わず・・・・と言う事ではないでしょうか。

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回答日時：2011年12月23日(金) 00:01 JST

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