この質問はご主人にすべきことかと思います。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

ちょうど　以前のご相談から2年が経ちますね、新しい生活をスタートされたようでお喜び申し上げます。
しかし、あんちゃんさんのこの問題をお聞きして、ご主人との間で詰めておかないといけない問題が今になって浮上してきていると言う事は、あべこべと言いますか、聞きにくいとは思いますが結婚前に確認しておくべき事だったと思います。

これは、結婚前に知ったから、どうと言う事ではありませんが、少なくとも結婚に対する覚悟が違ったと思います。
いろいろ推測されている事に、「私の勝手な憶測」と書かれてありますが、これは勝手と言うより、少し推測が膨らみ、誤解も生まれます。

あんちゃんさんの周りに10万円も養育費を払っている方はいない・・・・と在りますが、養育費は支払う側の収入で算定されますので、世間の人が同じ収入ではない以上、10万円が高額かどうかは判断できません。

また、ご主人が離婚された時のいきさつにもよりますが、仮に夫側に離婚原因があり、さしあたり現金が無い場合には、慰謝料的な意味合いが養育費にプラスオンされた形で支払う約束をする場合にもあるので、その時夫婦が、どのような離婚原因があったかで収入だけでも算定出来ない事もあります。

あんちゃんさんは今のご主人の離婚理由を聞かれていますか？
元奥様はかなり口うるさいと在りますが、夫婦は夫がきちんと生活を考えてくれないとか不誠実な生活になるのを懸念してかなり口やかましくなるものです。
特に金銭的には神経質な位、妻はちゃんとしようと考える物です。
これは立場を変えると、ご主人からは口うるさい存在だったでしょうけれど、元奥様の立場から見ると、口うるさくしないといけない状況があったかも？とも考えることはできないでしょうか？

今、あんちゃんさんが抱いている不安と同じく、元奥様も同様、妻として生活の事を考えるとつい金銭的にはシビアになり、離婚してもきちんと養育費を払って貰いたいと考えたはずです。

今、ご主人はあんちゃんさんに生活費を預けて下さっているなら、これはご主人があんちゃんさんを信頼して下さっての事。
その中の一部、元の家族に仕送りをしている。
これはあくまでも生活の軸足はあんちゃんさんとの比重が重い事を示しています。

しかし、ご主人は自分の子供さんの事も、いつまでたっても家族なのです。
例え20歳を超えても、家族を置いてきたご主人に取っては、ひきこもりであろうと支援したいはずです。
これは、ご主人があんちゃんさんと結婚しているから、あんちゃんさんに気遣いをしながら送金しているかもしれませんがもし、あんちゃんさんと結婚していなければ、誰にも遠慮なくしていた送金です。
上の子供さんが独立していようが、下のお子さんが成人していようが、何か家族を置いてきたという後ろめたい気持ちがあれば、あんちゃんさんと結婚しようが、しまいがご主人は自分だけが幸せになるのが申し訳ないと送金をしているのかもしれません。

あんちゃんさんは、今ご主人と結婚し、将来を見つめてらっしゃいます。
しかし、ご主人には元家族も、過去もいろいろあって、その延長線上にあんちゃんさんが居るのです。

これから二人で人生を作って行きたい気持ちはよく分かりますが、再婚の場合は、その方の過去の人生も引き受ける覚悟が必要だと言う事です。
ですので、ご主人が元の家族に援助をしてあげたいと思えば、養育費は18歳であろうが20歳であろうが、ご主人の誠意です。
万一子供さんが大学に進学したいと言えば、22歳までという線だってあるので、法律では唱ってあっても、それは目安でしかありません。それは家族間でルールを決めればいいのです。

いくつになっても夫婦は縁が切れても子供さんとの血のつながりは消せません。
ご主人が援助をしてあげたいと思えば、ご主人は誰に遠慮もなく出来る事なのですが、新しく結婚をした妻が、その事を気にしていれば、それは夫婦で話し合う問題だと思います。

確かに、期限の書かれていない誓約書はあまり意味を持ちません。まして誰と誰が交わしたか判らない両者のサインがないような文書は、本当に当事者二人が交わしたものかどうかも判らないと思います。

しかし大事な事は、ご主人が子供さん達にいつまで仕送りをしたいかというご主人の
意思が大切だと思うのです。
ご主人だっていつまでも仕送りをしようと考えてらっしゃらないと思います。

でも、そこに今一緒に生活をしている妻があまり気持ちよく思っていないと、
内緒にしてでも、送金するかもしれません。

もしかしたら自分のお給料をどう使おうが勝手だと思っていたとしたらご主人が、本当に口うるさく感じているのは、元奥様にではなく、あんちゃんさんかもしれないのです。

せっかく、縁あって結婚したのですから、そんなつまらない事になっては、残念です。

ですので、本当に心配しないといけないのは、今後、本当にあるかどうか判らない元奥様からの要求ごとではなく、ご主人とあんちゃんさんとの関係性ではないかとも思ってしまいます。

私はこの相談業の中で、沢山悪い事ばかりを見てきました。
そのせいか、物事をまっすぐに見られない癖がついてしまっています。
実際に養育費と言いながら自身のお小遣いにしている場合も沢山見てきました。

ご主人が元家族に送金しているのなら、本当に心の温かい人だと思えます。
まさか・・・・と疑い始めればきりがないですが、単に批判するだけでは口うるさい存在は、
本当はあんちゃんさんになってしまう場合もあるので、誓約書の事も、おかしいと思うなら
心に秘めていないで、ご主人に直接聞いてみて、何でも話し合う姿勢を持って下さい。

ご主人を責めるような言葉は避け、元の奥様とどういう約束になっているのか、
その誓約書は何故、元奥様との両名のサインがないのか、遠慮せずにお聞きになるべきです。むしろ本当の問題はそういう事を言えない、聞けない事に問題があるのではないでしょうか？

では、ちょっと話が脱線しましたので、元に戻しましょう。

再婚と言う事は、その人の過去の人生も受け入れてあげる事です。
離婚で残してきた息子さん達は、ご主人にとっては宝物です。
離婚により、父親の役目を果たしてあげられなかったから、息子さんはひきこもりになったかも？とご主人は自責の念をお持ちかもしれません。今、自分一人だけが幸せになることに罪悪感を感じているかもしれません。
お金で償える物なら、お安いもの。もしかしたらご主人は息子さんへの罪滅ぼしのつもりかもしれません。

厳しいいい方ですが、お互い結婚する前は一人で生きていたはずです。
そういう意味で、再婚者というのは、元々自立している者同士、お互いの足りない部分を補い合える結婚であるべきです。
ご主人の収入が自分達以外の生活に使われるのは、気持ちよくない事は理解できますし、いつまで続くのかという不安もよく分かります。

結婚は養ってもらうという依存心ばかりではうまく行きません。いつのまにかご主人の収入はすべてあんちゃんさんとのものと考えがちですが、あんちゃんさんの物ではありません。

お金の事ばかりに囚われていると、ご主人があんちゃんさんを煙たく思い、隠し事をしたりすることに発展しないとも限りません。

ご主人の過去も、家族も全部ひっくるめて、今のご主人が在るのです。
その事をすべてまとめて、認めてあげる事も必要かと思います。
それでも心配なら、こういう私のような者に聞く前に、ご主人と膝を突き合わせて話し合う事が第一ではないでしょうか。

厳しい事を申しまして、すいませんでした。

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回答日時：2012年1月30日(月) 16:31 JST

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