なるべく早く請求を

藤縄 純子

こんにちは、行政書士の藤縄です。
この度はご相談ありがとうございます。
頂いたご相談について回答させていただきます。


女性が養育費ももらわず、一人でお子さんを育てるなんて、
本当に頑張ってこられたのですね。

私にも子供がおりますので、大変さはわかります。
頭が下がる思いです。

養育費の件についてですが、親には子供を扶養する義務があり、
この義務は離婚して子供と一緒に暮らさない親でも負うものです。

離婚のときに養育費の取り決めはしなかったとのことですが、
その場合でも養育費の請求はできます。

扶養を受ける権利は子供固有のものです。
母親が勝手に処分できるのもではないのです。
ですからお子さん自身が養育費の請求をすれば、
相手の親はこれを拒むことはできません。


問題は私立大学の費用まで請求できるかという点です。

養育費の支払いは子供が社会人として「自立」するまで、ということになりますが、
その「自立」がいつまでなのか意見がわかれるところです。
18歳まで、成人となる20歳まで、大学を卒業するまでと諸説様々です。


調停などになった場合、大学の費用まで請求できるかは、
子供の進学意思、親の資力、学歴、社会的地位など様々な事情を考慮して判断されます。

貴女のケースでは、相手が特に裕福ではないとのことですから
私立大学の費用まで当然請求できるものと断言はできません。

しかし大学進学し際して一度父親に相談をしたうえで現在進学していることですし、
昨今大学進学率は上昇し、普通の家庭において大学進学はさして珍しいことともいえませんので一部を負担させることが出来るのではないかと考えられます。


またこれまでもらっていなかった過去の養育費についても請求できる可能性があります。
これもいつ時点からの養育費からもらえるか諸説あるところです。

請求した時点からの費用がもらえる、
過去の費用も遡って請求できるなど裁判所の判断も様々です。
一度請求してみてもいいかもしれません。


請求の方法ですが、当事者間の話し合いで合意ができない場合、
家庭裁判所に調停を申し立てることになります。
調停では父母の資産、収入、生活状態、子供年齢など様々な事情を考慮して
過去の分も含めて分担額を判断してくれます。


もし調停などの手続きにちょっと躊躇するならば、
まず内容証明郵便で請求してみるのも方法です。
過去の費用の請求も匂わせつつ請求してみるとよいかもしれません。
お子さんの年齢のこともありますし、
急いで請求する必要がありそうです。

内容証明のことでしたら当事務所でも承れますので、
詳細はＨＰからメールででもご相談ください。

回答日時：2012年3月 5日(月) 07:42 JST

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藤縄 純子相談件数：55件

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