相談&回答 |
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ご相談者:30代/女性
佐藤先生、初めまして。
41歳の双極性障害2型の男性と結婚を前提にお付き合いしています。
彼は7年前に双極性障害が原因で離婚をしています。当時は、躁状態のときにマンションの一室を購入することもあったようです。
離婚後は3年間、無職になり、入退院を繰り返していました。しかし、その期間に自分の感情の波を把握出来るようになったと言っています。
今は外資系の大手企業に再就職して、重要な役職を任され、毎日休まずに勤めています。自己コントロールも出来ているし、自分の体調をいつも把握しているようです。暴言や暴力、浪費なども今はありません。通院も服薬もしています。
一方で、双極性障害について書かれた本やネットでは、かなり厳しいこと(離婚率が高い、家族が振り回されるなど)が目立つように思えます。また、双極性障害の方を家族にもつ知人からは「結婚は辞めた方が良い」と言われています。
彼とともに歩んでいきたいと切望する一方で、私と結婚することで、彼にストレスを与え、病気を悪化させ、最悪、離婚に至った場合、愛する彼の人生を取り返しのつかないものにしてしまうのではないかという不安が拭い去りきれません。
双極性障害を持つ人と円満な家庭を築くことは難しいのでしょうか?
多くの夫婦が破綻に終わるのでしょうか?
本やネットのネガティブな情報は、一部の患者さんに当てはまることであって、全ての患者さんに当てはまることではないと信じたいのです。
極端な質問で申し訳ありません。
目にする情報の全てがネガティブなものなので、不安な毎日を送っています。
尚、私は彼以上の男性にはもう会えないと思っています。彼と一度別れたことがありますが、他の男性が目に入らず、結局は彼に戻り、今に至っています。
30代/女性 | 日付:2012年3月16日(金) 11:40 JST | 閲覧件数: 28,834
初めまして、Poohさん。
カウンセラーの佐藤悦子と申します。
お返事をお待たせしてしまい申し訳ありません。
ご相談ありがとうございます。
ご不安なお気持ち、よく分かります。
結婚を前提にお付き合いされている彼が、障害が原因で離婚していること、Poohさん自身が彼の負担になってしまうのではないかという不安、また、本やインターネットでの情報が、ご不安なお気持ちを大きくさせてしまっていること、お辛いことと思います。
ハンディを抱えた方との結婚は、健康な人同士の結婚と比べ問題が生じることも多いかもしれません。
私も経験しておりますのでよく分かります。
健康な男女であっても、まったく何の問題もなく円満な夫婦生活を送られている方は一握りだと思います。
多くのご夫婦が問題や悩みを抱えていらっしゃいます。
確かに、夫婦に限らず家族に病気の方がお一人でもいらっしゃれば、家族にご負担がかかることがあるかもしれません。巻き込まれてしまう方もいるかもしれません。
大切なことは、「そうなるかもしれない」という可能性を、十分に理解しておくことです。
「こんなはずじゃなかった」
その思いが積み重なると「不満」に変わります。
「問題も起こるかもしれないけれど、愛する彼と‘一緒に病気に向き合っていく’」、その姿勢が大切です。
結婚して子供ができれば優先順位が変わることもあります。
夫<子供になった時が、一番大変かもしれませんね。
ですが、お互いに思いやりを持っていれば必ず乗り越えられるはずです。
障害が絆を強くしてくれることもあります。
ですが「覚悟」と「責任」は必要です。
彼の病気と向き合う覚悟、自分で決めた・選んだ責任。
そして何より大切なのはPoohさん自身のお気持ちです。
人を愛することは素晴らしいことです。
「病気の人を愛した」のではなく、「愛した人が病気を抱えていた」のです。
お辛い時はお一人で悩まず、カウンセリング等で心を軽くして頂ければと思います。
お力になれることがあればいつでもご連絡くださいね。
Poohさんの幸せを心から祈っています。
回答日時:2012年3月19日(月) 13:25 JST
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佐藤先生、ご回答を有難うございます。
私の心情を御理解いただき、心が軽くなりました。
今までずっと、彼の病気から目を逸らすことに力を注いでいました。
「誤診かもしれない」とか「彼はもう、治っているのかもしれない」など・・・。
でも、そんなことばかり考えていても何の解決にもならないことが分かりました。
先生のおっしゃるとおり、現実を受け止め、「愛する彼と一緒に病気に向き合っていく」覚悟と責任を持たなけばいけないなと実感しました。
彼の病気を嘆くのではなく、愛する人に出会えたことに感謝しなければ・・・・と思います。
お忙しい中、親身にアドバイスくださり有難うございます。
| 30代/女性 | コメント投稿日:2012-03-20 |