相談&回答 |
約2分で読めます。
※相談&回答を読んだ時の目安時間 |
回答プロ: 松下 豊太郎
ご相談者:30代/男性
10年前に親と共同で家を建てました。
私は9年前に結婚し親と同居しています。私は37歳で、弟は32歳になります。
この弟が、仕事をしてもすぐにクビになったり、会社が潰れたりして、これまで何回も職を変えてます。
それに半年も続く事がなく、辞めて家にいます。
仕事は探しているようなのですが、合格しても仕事内容が違うだとか、色々言い訳をして断ってしまいます。
俺はできる人間なんだと、社会をなめている感じです。
家にいるのですが、仕事していた時も一切家に金を入れた事がなく、当り前のようにしている始末です。
親にも夜目にも偉そうにどなるし、怒ると竹刀を持ち出し暴れるようです。これは嫁から聞いていた事だったのですが、私は、あまりにも嫁が何回もいうので、確認に意味で問いただすと逆切れに話になりません。
弟には、家を建てる前に住んでいた土地と建物が財産分与として与えられています。
親と家から出す事について相談しても、仕事が決まるまでと言って、聞いてくれません。
親は弟には甘いと言っても、取り合ってくれません。
11月には、子供が生まれるし、弟には家もあるので、早急に出ていってもらいたいのですが、
土地も建物も親父と共同名義なのですが、私が追い出す事は可能なのでしょうか?
もう話合いは何回もしました。
もし可能なら、どういう手続きをすればいいのでしょうか?費用はどの位かかるのでしょうか?
よろしくお願いします。
30代/男性 | 日付:2012年5月13日(日) 20:27 JST | 閲覧件数: 4,404
法的視点で相談文を整理分析すると次のようになります。
1.法的な強制退去の手順
(1)弟さんをを本人の意思に反して、法的に「強制退去」させるためには、裁判で「不法占拠による退去を命じる」判決を得て、さらに自主的に退去しない場合は、裁判所に強制執行を申立て、執行官による実力行使をする手順となります。
(2)この手順は、最近マスコミに大きく取り上げられた「オセロ中島の家賃滞納問題」と同様のイメージです。
2.法的手順に向けての課題
(1)民法には、親族間の相互扶助義務の定めがあります。この義務を排除しても、退去させるに足りる不法行為の存在を裁判で立証できるかが課題となりそうです。
(2)いったん執行官により強制退去させても、実家からの永久追放や弟さんの行動制限はできず、感情的な摩擦というリスクだけが増大するおそれがあります。
3.家族間の人間関係の修復を目指す選択肢
(1)弟さんとの人間関係を修復するため、行政書士など第三者立合いのもと、冷静な話合いの場を設ける選択肢があります。
(2)また家庭裁判所に「親族関係の調停」を申し立てる選択肢もあります。
裁判所の参照サイト http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_kazi/kazi_03_3/index.html
いずれにせよ、行政書士は当事者間の話合いのサポートや合意事項を書面作成することはできますが、裁判上の手続は業務領域外となります。裁判上の手続きに関しては下記データを参照されるようおすすめします。
法テラス兵庫 http://www.houterasu.or.jp/hyogo/
兵庫県弁護士会 http://www.hyogoben.or.jp/
回答日時:2012年5月14日(月) 09:56 JST
・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。
こちらのプロも相談受付中です。
悩み辞典は、安心して登録・相談できます。
※ 当サイトは、ご記入いただいた個人情報を、お問い合わせに対するご連絡以外の目的では使用いたしません。
※ ご記入いただいた個人情報は、当サイトで保有し、第三者に提供することはありません。
※ 当サイトの個人情報の取扱方針につきましては、プライバシーポリシーをご確認ください。
※ 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)より個人情報の適切な取扱いを実施している企業であることを 認定する「プライバシーマーク」(Pマーク)を取得しています。
※ ベリサイン社のデジタル認証IDと暗号化(128bit)によって保護され、安全にお申込み頂けます。
分かりました。ありがとうございました。
| 30代/男性 | コメント投稿日:2012-05-14 |