信頼は、疑う余地がないという事です。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

smilesmileさん　苦しい思いをされましたね、でもそれがまだ続いているのすね。
私もまったく同じ思いを経験しました。

こういう事を書くと、smilesmileさんはがっかりするでしょうけれど、夫の浮気で苦しめられた妻は、
事件の当初は、夫を失うのが怖くて、激流の中で気持ちを振り回される思いです。
しかし、事件が一件落着すると、今度は平常心を取り戻したくて、なるべく自分の苦しみを2の次にしようと蓋をします。

でも、中々、そんな何もなかったようには、出来ないのです。

実は私も夫の浮気に悩み、夫に隠れていつも泣いていました。
本当は夫の胸にすがって泣きたいのに、その夫に甘えられないというか、その夫が信用できないという気持ちで
誰にも言えず、苦しんでいました。
そんなある日、ある公的な機関のカウンセリングを受け、本当に救われました。それがこの世界に入ったきっかけです。

そのカウンセラーさんは、臨床心理士とは言え、女性ですがかなり歯に衣着せぬ方で、私にはずけずけ本音を言って下さいました。

過去を忘れるのは余程、人間が成長し達観するか、忘れっぽくなる年まで待つかだと、言われました。

そこで、どうなりたい？と言う質問をされ、私は「夫の浮気を忘れたい」と言いました。
そしたら、催眠術のような療法があるが、それはその時代の事をすべて忘れることになるけどいいか？という事でした。

私は可愛い子供の事も、その時代がスポッと抜けるのはやはり嫌で「そうか～ある部分だけ忘れるってそんな都合よくいかないんだ」と、自分の甘さを認識しました。

そんなこんなで、10回のカウンセリングの予定でしたが、「もう村越さんは大丈夫」と８回で卒業させて下さいました。

今、思うと、それも手法の一つで、最初から８回だったのかもしれません。
でも私は、人より２回も早く卒業できた、自分の強さに自信が出てきました。

smilesmileさん、起きてしまった事を忘れるには、時間が経って記憶が生々しくなくなるまで待つか、催眠術で記憶を消し去るか
しかありません。

でも、そんな中、私の中で、自分を苦しめている物の正体を分析するという事を編み出しました。
そうすると、その苦しみの中身が分かり、意外と下らない拘りであったりするのです。

実は、smilesmileさんを未だに苦しめている物は、見えないから怖いのです。
トンネルと同じで、入った時は真っ暗だから怖いのです。
でも真っ暗な中にも、じーっと目を凝らしていると、目が慣れてきて、何となく足元くらいは見えるようになります。
もっと言えば、針の穴くらいでも、先に光が見えたら、それが出口です。
例えその出口がはるか彼方でも、出口があれば、いつか出られるのです。
一番怖いのは、出口がないのではないかと思う事です。

夫の浮気に苦しんでいるうちは、友人も悩みを聞いてくれました。カウンセリングも受ける事が出来ました。
しかし、夫の浮気が終わったとする、今、人は「もう済んだことだからいつまでグズグズ言ってるの」とばかり、
私の悩みに付き合ってはくれませんでした。
もちろん、夫にもしつこいと思われたくなくて努めて笑顔でいるようにしましたが、実際は布団の中でいつも泣いていました。

そうです、本当につらいのは夫の浮気の最中ではなく、それが終わってからが本当の苦しみが始まります。
孤独感に襲われても、いちばん頼りたい夫に、すがれない孤独が始まります。

smilesmileさん、もう終わった事だから、いつまでも拘るのはご主人にも失礼だと思っているでしょう。
でも心の中では、これまで苦しんだから、今度はsmilesmileさんの傷を癒してほしいと望んでいませんか？

でもご主人は、やり直したいとは言え、そんな傷を癒してくれるところまでは、分かってくれない・・・・・
もう夫の事を信じてやっていきたいのに、猜疑心が消えないし、信頼できない。
そんな気持ちだと思うのです。

smilesmileさん、この事を、ちょっと他の事に置き換えて、考えてみましょう。

例えば、smilesmileさんが信頼していた友人にお金を貸したとします。
一度目は返してもらわないまま、諦めたとします。
二度目は何とか解決したとします。
三度目は返すと言いながら、結局１年半も、ずるずると逃げられたとします。

さあ、結局何とか借金は返してもらったとしても、その人を信頼できますか？
私なら、縁を切りたいくらい、信頼感はなくなっています。
少なくとも、友人関係は続いても、その人には二度とお金は貸しません。

浮気という男の特権のような事だから、妻は許してこなければいけないような勘違いをしますが人の信頼という事は、男も女も関係ありません。

浮気という「浮いた気持ち」と書くから、何か軽く感じますが、裏切りと書けば、そこには意志が入ります。

ご主人はsmilesmileさんを裏切ったのです。一度ならず、３度までも・・・・１０年の間で、少しブランクがあったとしても実行していた年月を考えると、結婚生活のほとんどと言っても過言じゃありません。
しかも最後の浮気からはまだ、そんなに月日が経っていないなら、それで忘れよという方がおかしい話です。
それを、許そう、忘れようと思うから無理があるのではないですか。
私なら忘れられませんよ。

でも、何をそれだけ、ご主人を浮気に駆り立てるのか？
普通はそれだけ、外を向いている人は、妻とはセックスレスになりますが、お子様は授かっていますから奥様を嫌っているのではなさそうです。
でも、何故そんなに外に向けてよそ見をするか？
男性はそんな事情は妻には話しませんが、私はここまで苦しめられたのなら、その浮気の正体と掴みたいと思います。
そうでないと、今後第４、第５の浮気が絶対に起こらないとも限りません。
逆にいうと、何がよくて余所に目を向けるのか、読めない限り防止も出来ません。

smilesmileさん、いつまた始まるか分からない、浮気という怪物をいつも、おののいているから、不安なのです。
ご主人が二度と浮気をしないと信じられないから、腫れ物に触るように、そこに触れられないのです。

変な話、病気と同じで、いつ再発するかびくびくするだけでは予防は出来ません。
病巣が分かってこそ、退治ができます。

その正体を知ることは怖いですか？
臭いものに蓋をしているだけでは、いつまで経っても、また何かあったらどうしようと恐れているから、今の生活を楽しめないのです。
ご主人と本音で話をして下さい。
他の女性が新鮮なん事はよくわかります。
だからと言って、smilesmileさんが他の男性に目を移せば、ご主人は嫌なはずです。

男性だからいいとか、女性だからダメだという話ではなく、夫婦として裏切り行為はお互いを尊敬できなくなると
口に出して、ご主人の本心を分からないと、これからも何もわからないままです。

失礼かと思いますが、夫が異常なくらいエッチで、奥様では物足りないという事だってあります。
もしかしたら、奥様がまじめすぎて面白くないという男性ならではの希望も聞きます。

浮気にはセックスの嗜好が大きな要素になっている場合があります。
これを妻が、家庭を顧みないとか、妻を愛していないという理論にもっていけば、話はおかしくなります。

smilesmileさんにご主人の嗜好におつきあいくださいとは言いませんが、ご主人をハンターにさせる
その先の獲物が何か、くらいは知っておいてもいいかと思います。
対策はそれが分かってからです。

ローマは一夜にしてならず、です。
信頼関係は、そんなに簡単に築けません。
浮気しました・・・・・はい、終わりました・・・・・・では明日から何もなかったように仲良く・・・・・なんて無理でしょう。
信頼できないなら、信頼できるまで、とことん向き合うしかありません。
信じられないなら、信じなくていいのです。

smilesmileさん、信じるという事はどういう事か分かりますか？
それは、「疑う余地がない」という事です。
正直、ご主人はまだまだ、疑ってかからないと、盲目的に信じたらまた、裏切るタイプかもしれません。

それに、今の段階で、何も心配がないかとうと、正直言って、私は懐疑的です。

浮気はしないでね、と言うのは単なる懇願です。
懇願は　裏切られますが、約束は違います。
ペナルティーのある約束も時には必要です。

犯罪は、刑があるから抑止力になるのです。
何のペナルティーもない規則なんて破り放題ですから。

今後smilesmileさんとのお話はやや、下ネタにもなりますので、ちょっとこのオープンなサイトでは相談しにくいですね。
出来れば、有料ですが非公開相談にお切替え願います。

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回答日時：2012年5月28日(月) 17:39 JST

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