モラハラに至る原因があるはずです。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

たかぼーさん、ご相談、ありがとうございます。
今、お書きになって頂いた内容からだけですと、～こうしなさいというアドバイスをするにはやや情報不足ですので
難しいと思います。

これはたかぼーさんを、否定しているのではないので、お気を悪くせず、お読み頂きたいのですが、男性からの相談と
女性からの相談は、まず相談の姿勢からして大きく違います。

まず女性からの相談の内容は、夫婦が付き合いだしたころからの歴史から語り始め、結婚生活で起きた出来事、大小取り混ぜ、全部お話になります。
そして内容も、出来事と、メンタルな事とが混ざり、話がとても飛躍もします。
そしてその原因も、ご自身で探してこられ、さかのぼると夫の親の育て方が悪かったと言うように、幼児期の愛情不足が夫婦に影をもたらしているとさえ、言われる方が多いのです。

それに反し、男性からの相談は、主に現状を話され、その回避方法を求められます。
過去に何があったかよりも、これから先の事に意識を向け、過去の出来事には、今に至る事象しかお話になりません。

つまり、根底に何があるかと言うより、何が起きたかという、表に現れている事象に注目されます。
女性のように、あまり話が過去にさかのぼり過ぎるのも、極端ですが男性のように、結果だけを言われるのも、どうかと思います。
物事には「原因と結果」があります。
もちろん、その原因が分からないから、当方にご相談いただいているのだとは思います。
それならば、私はその原因を突き止めないと、どうすればいいのかという改善策を何もアドバイスが出来ません。

何度も申し上げますが、これはたかぼーさんを責めているのではありませんが、男性全般に言える特徴なのです。
つまり夫婦でボタンの掛け違いが起こった原因が必ずあるのです。
しかし、それに気づかないで今に至るのか、原因は大した事がないと軽視しているのか、または本当に原因がないのか、
その3パターンの中からだけでも、伝えて頂かないと、何とも答えに困ります。

例えば、熱が出ました、体調が悪いです、解熱剤を飲んでも効きません、どうしたらいいでしょうか？という相談を受けているのと同じで、その場合には、その熱の元になっている病原を見つけないと治療も出来ません。
熱が出る前に、クーラーに当たり過ぎたのか、疲れがたまっているのか、誰か周りで風邪をひいていたとか、何かもっと詳しい状況をお聞かせいただかないと、医者に行ってくださいとしか言えないのは、ご理解頂けますか？
夫婦問題もそれと同じで、ここ半年くらいから始まった事か、何年も前からそんな事だったのか、またはこういう状態に入る前に何か、奥様と衝突するような喧嘩はなかったか？
奥様からの要求は果たして家事だけの事であったか？
奥様から、昔、何か言われた事はなかったか？
たかぼーさんが、逆に奥様に求めた事で奥様が、抵抗さえた事はなかったか？

私のところでは、こういう事をお聞きしないと、何も分からないのです。
超能力者のように、たかぼーさんの悩みが消えるおなじないを出来ればいいですが、
現実の人間は、意外とベタな事でしか、解決は出来ません。

そういう事で、私がたかぼーさんの持つ問題にまでは、このメール内でお答えできないことを、お詫びいたします。

しかし、せっかくご相談いただいたので、それではあまりに無情ですので、これまで解決してきた事例から、たかぼーさんに対してと言うより、一般論になりますが、ご参考にしてもらえるかもしれないパターンをお知らせいたします。
まず、こういう奥様の場合、原因になる事を、失礼を承知で想定してみました。お気を悪くせず、お読み下さい。

１、 単純に「愛情がなくなってしまった」
結婚をする事が、愛情のピーク時だとしたら、実生活に入ったら、現実的なアラが見えてボルテージが下がった。

２、 実家の事や、両家の付き合い、または嫁姑の問題に夫が無関心
３、 夫は気づかない内に、妻に対して、人格否定をしていた。
４、 実は妻が家事は苦手であるが妻に対して、夫は過剰な期待をしている為、妻が正直に自分の不得手を言えない関係が出来ている。
５、 妻の忠告を聞かず夫が不潔であったり、身なりを構わないから、スキンシップ、またはセックスしたくないと思われている。
６、 夫が性的に自信がなく、妻に対して長くセックスをしていない。
７、 夫が頑固な部分があり過ぎるか持論を持ち過ぎて、妻と普通の会話が出来ない。
８、 夫が優しすぎて、頼りなく思われているか、または実際に頼りにならない。
９、 家計管理を夫がすべてしていて、妻が自由になるお金がなく、節約を強いる（夫がケチ）
１０、 ８の逆で妻が生活費を管理し、浪費をしている為貯金がない、または貯金を使っていたりすることを
夫に告げる事が出来ない。もっと酷い場合は夫に隠れて借金をしている。
１１、妻に夫以外の好きな人がいる。（専業主婦の場合は、出会い系やゲーム、MIXI、チャット・・・・etc）

だいたい、思いつく事を上げてみました。

最近の離婚理由に多い理由に「嫌いになっちゃった」と言うのがあります。
これは若い夫婦に多いので、たかぼーさん夫婦には適合しないかもしれませんが、男性はとかく、女性の気持ちには
鈍感な生き物です。

たかぼーさんは、何から夫婦の気持ちがズレていったか、考えたことはありますか？
何もなくて、突然妻が冷たくなるなんて事はありません。
女性の場合は、男性と違い、おしゃべりですから夫と対話をしたがります。
しかし、その対話があまり噛み合わない事が解ると、喋らなくなります。
こうした場合、男性は、妻がしゃべらないから、何を考えているか分からないと言うんですが、必ずその前に
言葉を飲み込むような事があったはずなのです。
この妻の声なき声に、気づかないと、解決の道は見つかりません。
こういう事がなかったか、ようく思い出してほしいのです。
特に自己主張や持論が強すぎる夫は、その対極にいる妻が自分を否定されているように感じるものです。
夫にそういう意図はなくても、妻は勝手にそう思い込む場合もあります。
それが　３，４，７　などです。

その逆で夫が優しすぎる故に妻が物足りなく感じ、夫を馬鹿にするという事もあります。
それが　２，６，８，１０、です。

それで、思い当たる事が無ければ、消去法で行くしかなく、妻の心変わりという事考えられます。
それも最初から余程浮気症の妻でなければ、上記の1～１１までに至るまで、気づかない、または気づこうともしなかったとも言えます。
しかしこの相談のメールをお読みしていて、それなりにたかぼーさんは努力をされています。
そうなれば、やはり今、流行りの浮気かな、という悪い予感もよぎります。

でも、この浮気の場合は、奥様の態度に、その様子を表す事がありますので、それをチェックしてみる必要があります。

A,いつも携帯を肌身離さず、持っている
B,いつも誰かとメール、またはパソコンをしている
C,寝室は別である、またはスキンシップを嫌う
D,ゲームに夢中である
E,子供を預けて外出するが、実際の外出先は夫には分からない
F、夫が知らない付き合いがある
G習い事やパートに出かけ、夫と一緒に過ごしたがらない。

以上の中に、何か心当たりがあるなら、大いにグレーだと思います。

しかし、この１～１１にも、A～Gにも、何も該当しないとなると、余程奥様は不思議ちゃんか、たかぼーさんが鈍感すぎるかです。

これらの事があっても、今すぐ夫婦の危機ではない事もありますし、子供を大切に思う妻は離婚は望まず仮面夫婦を
演じる人もいます。
ですから、離婚になるか、ならないかではなく、実際の奥様の胸の内を見てみたいというなら、もう少し私と
膝を突き合わせてとはいませんが、メールなどででも、思い当たる事を教えて頂きたいのです。
そして　A～Gに該当する点があるなら、なおの事、いつ離婚の危機が訪れるかもしれません。
その場合は、いくらたかぼーさんが、自分を変えようと思っても、奥様はたかぼーさんの方を向いていないので、
何も伝わらないのです。考えたくないですが奥様の心の中に誰か他の男性がいる場合は、鬼退治をしなければ
たかぼーさんの方に目は向けません。

今の事象を、奥様からのモラルハラスメントと受け身で考えるのか、否かはもう少し広い範囲で、高い角度から考えてみないと
最初からモラハラだったわけではないのですから、何か原因に突き当たるはずです。
そして原因が解明すれば、対処できる問題と、たかぼーさんの努力だけで解決できない問題とを分けて考える事が出来ます。
そういう意味で、どういう事が今、起きている原因を検証する考え方をお持ち頂くことをお勧めします。

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回答日時：2012年7月29日(日) 13:20 JST

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