離婚は自分の目で、観察力で決めましょう。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

初めまして・・・・・
私は夫婦問題の相談業をしていて、基本的には離婚は勧めません。
しかし、現状に解決の出来ない行き詰まりがある場合と、ドメスティックバイオレンス、つまり暴力がある場合と、それに子供がいない場合、このケースは、どうしても無理と思った場合は、早く離婚を勧めます。

ここでみるさんが書かれてある事
「主人の気にくあわないことや、主人のやり方に従わないことを私がしたとき、
口ごたえをしたときなどにものすごい剣幕で人格否定する言葉などでしつこく説教します。」
これは確かにみるさんがおっしゃるようにモラルハラスメントの傾向があります。

「主人としては怒りたくないが怒らせる私が悪い、成長しないからだとのこと。」
これはドメスティックバイオレンスの人のよく言う口実です。

「いつ逆鱗にふれるのかつかめません。ただ、本人も欠陥があると言っていますしいつも私に優しくしたいと思っているといいます。優しい時もあります。」

優しいときときつい時と繰り返し、いつスイッチが入るか分からずにみるさんからすれば怖いという事もドメスティックバイオレンス特徴ですし、逆を言えば、そういう感情を自分でもコントロールできないのがドメスティックバイオレンスなのです。

モラルハラスメント・・・・これを精神的な暴力と言います。
肉体的に暴力をふるう事・・・・これをDV、つまりドメスティックバイオレンスです。

こういうタイプをみるさんが自分の身を犠牲にしてでも更生させようとするなら、子供など設けずに人生をそれに賭けるしかありません。

しかし治るか治らないかは、誰も分かりませんし、何の保証もありません。
でも万一そういう癖が収まっても、いつまた再発？するか不安で仕方がありませんし、チャレンジのように子供が出来れば変わってくれるかな？なんて子供を賭けの材料にするなんて、おろかな人生です。
これだけの条件がそろっていたら、離婚をするには十分でしょう。
でも、私はこれでは本当にみるさんの人生にとって、力強く生きていける事になるのかという事を考えます。

みるさんは今、私がご主人と離婚をしなさいとアドバイスして、「はい、そうします」と思えますか？
このようなオープンなサイトで、人の人生の大事な事を、顔も見たこともない私のアドバイスで離婚できますか？

もし、そんな事で離婚を決めたら、もし何かの壁にぶつかったら、きっと自分の離婚が正解であったか、どうかまたここで後悔することがあるかもしれません。

ドメスティックバイオレンスの犠牲になった女性は、自分のせいで夫をそうさせたのではないか、という
後悔が払しょくされません。
そしてモラルハラスメントということのせいでみるさんは、生きていく力を抜かれています。
これでは何かの壁に突き当たった時に、自分の判断力を抜き取られているのです。
恐怖心というものは、厄介なもので、生きていく自信も自尊心もご主人に奪い去られているのです。
今まではご主人を恐れながら、そして自分の傷付く事からも身を守りながらなので、本当のご主人の姿を見られていません。
ですから、みるさんはこれから、自分の目でご主人という人間を見定めないといけません。
離婚するか、しないかは、それからでもいいでしょう。

では、その見定めはどうすればいいか、です。

それにはご主人を怖がらなくていいという事が大事です。
これまでは、ご主人に嫌われたくないという気持ちもあり、逆らえなかったでしょう。
でもこれからは、離婚をするかしないかを決める作業ですから好かれようとする必要もありません。
そして、あえて逆らう必要もありません。これまではご主人の事業の事も夫婦の課題として議論してきたかもしれｍせんが、今後は必ずしも一緒にに人生を共にするか、分からない訳ですから、ある意味第3者的な観察力を持ってみればいいだけです。つまり、ご主人と言い争う事は何もないのです。
逆らわなければ、ご主人の逆鱗に触れる事もないわけですから、怒る題材がありません。

そうしておいて、みるさんの事を怒るなり、執拗に文句を言うなら、それは文句を言うための文句だとくらいに考え、流しておいてください。
このように客観的に見てみるとご主人はみるさんをサンドバックのようにしているだけかもしれません。

でも、今回の相談はみるさんの一方的な意見です。
もしかしたらご主人にも言い分があるのかもしれないので、ここは公平に考え、ご主人の言い分も、怖がらずに
みるさんが聞いてみて下さい。

この相談内容だけだとご主人の情報が少ないです。
ご主人が起こる瞬間は何なにか、冷静に観察してみて下さい。
ご主人がみるさんに対して、特に仕事の事では何を言ってキレるのか？
まずご主人の仕事は、いつから独立されていますか？
まだ独立して間がないなら、業績が悪くても仕方がないのですが、何年も経っているのにまだ売り上げが目標に達していないなら、それは経営者であるご主人の問題です。
みるさんに説教する前に、自分がやるだけの事をやれば、いいのに、と思います。

私なら嫁さんに説教する暇があれば、自分で業績を上げてからにしろよ、と思います。
何故ならたいていの男性は、仕事がうまくいっているときは穏やかだからです。
私はご主人のモラハラと言うのは、業績の悪さだと無縁でないと思っています。
むしろご主人に心の余裕のなさは業績の悪さとリンクしているように思えてなりません。
そういう事でご主人はみるさんを自分のガス抜きにしているのではないかとさえ思うのです。

幸い、ご主人は妻に手を挙げるような根性はなさそうですから少々みるさんを殴ったりはしなさそうです。
ですので、ご主人がいったい何を言いたいのか？
それが理屈に合う事なのか、単に文句を言いたいだけなのか、それを見定めて下さい。
その上でナンセンスな事ばかり言っている人なら、これからの人生もコミュニケーションが取りにくいかもしれません。そうなれば夫婦以前の問題ですから、今後の事を結論出しましょう。
離婚はいつでもできます。
でもそうするには、自分の腹がくくれないままではきっと後悔します。

しかし、一つ気を付けて下さい。
くれぐれも離婚をするかしないか決めない内に子供を作るのはやめて下さい。
ＤＶは次世代連鎖を起こします。可愛い我が子がこうい家庭の犠牲になってはいけません。
ですから、私のアドバイスとしたら、この先の方向性に結論を出すまで、子作りは考えないでください。
もちろんスキンシップをしてはいけないとは言いませんが、避妊はした方がいいでしょう。
とかくＤＶのハネムーン期というご主人が優しい時は、子供を作りたがりますが、これは気を付けましょうね。

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回答日時：2012年8月 5日(日) 17:16 JST

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