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回答プロ: 佐古 康弘
ご相談者:30代/女性
初めまして。30代後半の女性です。大学卒業以来、ずっと今の会社で、営業事務をしています。
3年ほど前に、仕事の人間関係のトラブルと父親の病気とが重なり、その頃から、体調が悪くなりました。
毎日のように頭痛と微熱、倦怠感があり、吐き気がある時もあり、眠れなくなりました。
メンタルのせいだとは思わず、内科、脳外科、婦人科など、色々受診しましたが、
原因が特定できず、最後は、心療内科を勧められ、受診し、
2年前から通院をしています。
最初に受診した病院では、「気分障害」だと言われました。
聞いたことがなく、よく分からなかったのですが、「軽いうつ症状と思ってもらえばいい」と
言われ、抗うつ剤や、睡眠導入剤、安定剤などを処方され、会社を2カ月半ほど休職しました。
ただ、復帰の際の出来事や、それまでの受診で、最初の先生とは、あまり相性が合わないと感じ、
会社に勧められた、別の病院に通うようになりました。
薬については、専門的には分かりませんが、やはり、同じように、安定剤や睡眠導入剤を
処方されていますが、
その病院では、今度は「適応障害」だと言われました。
それからも、少し体調や気持ちが安定しても、また、悪くなったりを繰り返し、
今も通院を続けています。
休職は、その後していませんが、休みがちだったり、どうしても長時間や日常的な残業には
体も気持ちもついていきません。
そういう私に、人事も、上司は「あなたは病気じゃないんだから、もっと頑張れ」と言います。
「うつは病気だけど、適応障害は病気じゃない。」と。
そうなのですか?だとしたら、私は単なる怠け者で、忍耐がたりないダメな人間、と言うことでしょうか?
「適応障害」と言う、診断は一体何なのでしょうか?
医師には、上司の言うことを、全てまともに正面から聞かなくて良い、自分の出来る範囲で
やるべき仕事を淡々とこなし、負担になる範囲は断って、日常的に残業はしないように、
と言われています。
上司には、日常的な残業が出来る体調ではないことも伝えていますが、
部署には、育児中の事務職が多い為、部の中でも一番業務量の多い課を任され、
部内の庶務の取りまとめ役も任されていて、
業務量を軽減してもらったり、周りの事務職にサポートを受けたことはありません。
体調が悪く、休んでしまっても、休日出勤したりしながら、周りには迷惑をかけいないように、
頑張っているつもりです。
それでも、休みがちになると、嫌な顔をされ、また、
「あなたは病気じゃないんだから。自分の物事の捉え方で、変わるはずだ」と言われます。
そのたびに、自分がいつまでたっても、体調不良から抜け出せない、ダメな人間なのかと
思い、自分の存在価値がないように思ってしまいます。
適応障害は病気ではなく、うつは病気なのですか?
境界線はどこなのでしょうか?
30代/女性 | 日付:2012年8月 6日(月) 23:37 JST | 閲覧件数: 9,069
adacchiiさん、ご相談ありがとうございます。
回答お待たせしました。
心療内科で適応障害と診断されたが、職場では「病気じゃないのだから、もっと頑張れ」と言われて苦しんでいるのですね。
体調も安定せず、休んでしまう事もあり、職場からは病気じゃないのだからと言われ、自分の存在価値も疑い始めてしまったのですね。
適応障害は精神疾患の一種です。
病気かどうかは医師以外決断出来ない事ですので、担当医に説明を求める事をお勧めします。
境界線についても、担当医に確認してみましょう。
ただ、今回のadacchiiさんの問題は病気かどうかという問題ではないはずです。
adacchiiさんは既に会社の勧める病院に通って治療を進めているのですから、社会的に見たら病人(治療中の方)に分類されるはずです。
病気であろうがなかろうが、もっと頑張れという会社方の発言は無責任で無知なものです。
adacchiiさんは主治医の指示より、会社の指示を優先させて残業も行い、休んでしまった場合も休日出勤などでカバーして頑張っているのですよね。
adacchiiさんの仕事に対する努力は素晴らしいのではないでしょうか?
このような事実があるのに、adacchiiさんが怠け者だとは絶対に思えません。
忍耐が足りないダメ人間なんて事もあり得ないと思います。
自分の存在価値を否定しないでください。
カウンセラーの立場で気になるのは、適応障害に対してどんな改善策をしてきたのでしょう?
会社の方が言っていた、自分の物事の捉え方を変える行動を専門家とどれだけ行ってきたのでしょう?
相談文を読む限り、adacchiiさんは辛い状態の中、仕事に対し出来る限りの努力をしているのだと思います。
時には無理をし過ぎているのでは?と思われる事もあるくらいです。
ただ、治療の努力は何をしているのかが、相談文には書かれていませんでした。
適応障害が薬だけで改善されるとは、心理的には思えません。
薬で辛い症状を和らげる事は出来ますが、根本的な問題に対しては何も行えていない状況です。
身体の症状に置き換えると解りやすいと思いますので、例え話として参考にしてください。
のどが度々腫れて熱を出す人がいました。
のどが腫れ、熱が出ると薬を飲み、しばらく休めば症状は治まる。
しかし、また元の生活に戻れば、同じ事を繰り返す。
これは身体症状に対しての治療は薬で行っていますが、のどの腫れや熱が出てしまう事につては何も行っていないから繰り返される当然の結果です。
のどの腫れや熱が出てしまう原因には生活リズムが崩れていたり、食生活が崩れていたり、体温調整が出来ていないなどの根本的問題があるはずです。
これらの根本的問題に気付かず、症状治療と普段の生活をどんなに頑張っても、同じ事は起こってしまいますよね。
adacchiiさんは今、この状態に陥ってしまっているのではありませんか?
adacchiiさんは辛い状態でも仕事を一生懸命頑張ろうとする素晴らしい人です。
周りに迷惑かけまいと必死に頑張れる方なのだと思います。
だから、決して怠け者でも、忍耐がたりないダメな人間でも、存在価値のない人間でもありません!
まず、頑張るべき事は、自分の心の健康管理だという事に気付けていないだけではないでしょうか?
または、自分の心の健康管理の方法が解らないだけではないでしょうか?
もし、そうなのであれば、カウンセリングをお勧めします。
カウンセリングは信頼関係が最も大切になりますので、信頼できるカウンセラーを見つける事から始めてみましょう。
診断や病気に疑問が集中してしまっているadacchiiさんは、担当医とも信頼関係が気付けていないのではありませんか?
治療や改善というのは本人と専門家が一緒に行っていく行為なので、信頼関係が出来ていなければ、良い治療、良い改善はなかなか出来ないと私は思っています。
adacchiiさんはこのような状態でも取りまとめ役を任される優秀な人です。
今の状態を改善する努力を専門家としっかり行って、更に自分の実力を活かして頂きたいです。
お近くで信頼できるカウンセラーを探してみてください。
見つからない場合はハートフルタイムへ問い合わせください。
カウンセリングは対面が1番効果的でお勧めなのですが、悩み辞典で相談していただいた方には、遠方の方でも電話やメールで対応させていただいています。
一生懸命頑張り続けている自分を責めてはいけません。
辛い状態でも、仕事を一生懸命頑張ってきたのは、誰が何と言おうと事実です。
ただ、今は仕事だけに頑張りを向けずに状態改善に1番の努力を向けてください。
状態が安定すれば、仕事も上手くいき、様々な事が上手く周り始めるはずです。
一人で抱え込まずに、専門家と一緒に状態を安定させましょう。
回答日時:2012年8月12日(日) 19:54 JST
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ご相談のお礼のコメントがドシドシ届いています。
悩み辞典で笑顔のきっかけを見つけて下さい。
今晩は。
回答ありがとうございました。
とても、気持ちが楽になりました。読みながら、涙が出てきました。
誰かに、自分なりに頑張っていることを認めて欲しかったのかもしれません。
ご指摘の通り、自分が一番優先しなくてはいけないことが、
分からなくなっていたのだな、と思います。
上司から、認めてもらえなくて、
体調を戻すことよりも、認めてもらうことや、
体調を言い訳に周りに迷惑をかけないことばかりに一生懸命になっていたので、
体調を治す努力をしていないことにすら、気がつかず。
通院して薬ももらっているのに治らないのは、
自分の至らなさや人間の未熟さのせいだ、と思っていました。
今、通院している病院の先生にも、
通院が長くなるにつれ、何かあるたびに、体調の悪化を繰り返す自分が恥ずかしく、
自分のダメさの言い訳や、愚痴を言っているような気持ちになってきて、
相手が医師であるにも関わらず、
気になった出来事や周囲の言動についても、打ち明けられなくなっていました。
やはり、自分がどうしたら、心と体の健康を取り戻せるのか分からなくなっている
のだと思うので、カウンセリングを受けられるところを探してみようと思います。
本当にありがとうございました!
| 30代/女性 | コメント投稿日:2012-08-13 |