トリガー（嫌な記憶）への対処法と、自分をほめてあげましょう

トラウマ(心の傷)とPTSDの専門家 百世 安里

ぱぴこさん、こんにちは。
トラウマとPTSDの専門家、百世です。

ご相談、ありがとうございます。

よくがんばってこられましたね。
あなたは、何一つ悪くありませんよ。

あなたの性格がネガティブなのではなく、
それはいじめの後遺症であり、PTSDです。

決してご自分を責めないでくださいね。

誰でもそんな目にあえば、怖くなって当然。
いじめにあった人は、学生さんでも、社会人でも、誰だってそうです。


顔や性格・雰囲気など
どこかが似ている人が怖くて避けてしまうのは・・・

本能が危険を避けようとする働きで、
PTSDの症状では「回避」と呼ばれるもの。

そして、嫌な体験（いじめ）を思い出してしまうものを
トリガー（引金）と呼びます。

トリガーについての記事を、こちらに書いています。
http://papaswitch.nifty.com/blog/2011/07/post-133.html

少し転記しますね。
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いじめの場合は、加害者の多くはクラスメートですから、
「大人数の同世代」が強いトリガーとなります。

ですから、いじめの状況を連想させる
「大人数」「同世代」から"遠いもの"からスタートします。

たとえば、
1. 少人数の大人たちの集まり
2. 年上や年下の混じった近い世代で数人
3. 近い世代の小団体（お稽古ごとなど）
4. 同世代は、少人数から慣らす

という風に、安心できる（怖くない）ものから、徐々に大丈夫な範囲を広げていきます。

外ではなく、自宅で会うようにすることで、アウェイの不安を薄めるのも良いでしょう。


そういったプロセスの中で、楽しいことが増えてくると良いですね。

つまり、「トリガーに関連する記憶」が津波やいじめだけでなく、
笑顔ややさしさも加わってくるうちに、単純に恐怖へと直結しにくくなります。

「新しい記憶に塗り替えて」いくことが、恐怖感を薄めさせてくれるわけです。


もちろん、強い恐怖はなかなか頭から離れにくいでしょう。

けれども忘れることはできなくとも、日常生活に支障がないようにしていきたいもの。

やがて、「覚えてはいるけれど平気」になる日まで、
周囲の大人たちが寄り添いながら、ゆっくりとサポートしてあげましょう。
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上記の1〜4は、いじめ被害にあった娘に
実際にやっていった方法です。

それでも、近い世代の中では、「過剰防衛」が働いて、
ブラックなキャラになったり、強い感情が出てしまったりもありました。

ぱぴこさんが避けてしまう相手にも、
「すごく似ている人」〜「ちょっとだけ（一部分）が似ている人」がいますよね。

まず「ちょっとだけ（一部分）が似ている人」から慣らしていきましょう。
その人が大丈夫になったら、
よくがんばったな〜って、自分をほめてあげましょう！

少しずつ、大丈夫な範囲を広げていけばいいんですよ。

よくがんばってきましたね。
あなたを、神様（仏様でも守護霊でも）はちゃんと見てくださっています。

人間として恥ずべきは、Hさん・Mさん。
必ずしっぺ返しがきますよ。長い人生で。


あなたは、素晴らしい人です。
堂々と胸を張って生きていきましょう。

それにね、あなたの繊細な心は、

きっと将来、誰かの役に立ちます！
私が約束します。


傷つき体験のある人と、ない人で、
どちらが心ある対応ができるでしょう？

それは、傷つき体験がある人です。


以前、カゼをひいて連絡したときに、
Ａさんからは「もっと体調管理してください」と言われました。

ムッとしました。
ふだんから気をつけているけれど、
それでも具合が悪くなることは誰だってありますから。

Ｂさんからは、「大丈夫ですか。ゆっくり休んでくださいね」と
言われました。

とてもうれしく、早く治して
がんばろうという気持ちになれました。

こういった、ホッとする言葉が言えるのは、
傷つき体験がある人の方ではありませんか。

あなたは、これからどんどん活躍できる人です。

おおらかな人は、大雑把で荒っぽいかもしれません。
神経質な人は、細やかでやさしいかもしれません。

あなたは、あなた自身のままで、大切な存在。
あなたの心や性格が活きる・・・役に立つことが必ず将来あります。


もし自分にとって"苦しい"感じがするのでしたら、
「気持ちの吐き出し」をするとラクになったりしますよ。

私のやっている「トラウマ解凍ワーク」でもいいですし、
http://blog.goo.ne.jp/momose1000
アートや演劇、スポーツも良いでしょう。

一人で悩まないで、
気軽に周囲の友達や大人に相談して、
応援してもらってくださいね。

あなたは、決して一人じゃありません。
少なくとも、私はいつでも相談にのりますよ。

そして、小さなことでも、どんどん自分をほめてください。
できたら、1日1つ「なにか良かったこと」や
「ちょっとだけ自分をホメる」日記を書いてみませんか。

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回答日時：2012年9月12日(水) 10:58 JST

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