ご主人の人物像を考えてみました。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

こままさん　もうあまり自分を責めないで下さい。
私は長年相談業をしてきて、概ね人物像というのが分かります。
～こんな事を言う真意は～こうだ、という根拠を沢山見てきました。
だから、こんな事をいう人は、こういう考え方で、こういう性格だ、というのも
そこそこ分かります。
それは多くの人を客観的に見てきたという経験則です。
しかし、それに比べて、こままさんは恐らくご主人という人物の中身を深く知る前に
すでに好意を持っていて、結婚を意識した付き合いの中で、ご主人を見ていたはずです。
これは恋愛する人は当たり前と言えば、当たり前ですが、それにしてもこれは「あばたもえくぼ」と言って、かなり過大評価をしてしまっているのです。

そして何と言っても、人に対する評価というか、定義づけが間違ってると思うのです。
それは私のように大勢の人を観察し、比較対象の出来ない一般の人に言うのは酷だと思いますが、それにしてもとても、こままさんのご主人に対する評価は間違っているな、と感じました。
ご主人が何を言わんとしているのか、ご主人が本当は何を願っているのか、この私の観察とこままさんのご主人に対する評価の誤差を解ってもらえると、今後どうしたらいいのか、見えて来ると思います。

と、いう事で、まず最初に人のご主人にダメ出しすることをお詫びしておきます。
しかし、これを自分の夫だと思うと客観的に見られなくなるので、出来ればこままさんが友人に相談を受けたという仮定で考える、つまり友人の夫の話だと言うくらいで考えて下さい。

ご主人は強い人だという評価ですが、私はこれを読んでいて、ちがうと思いました。
むしろとても弱い人だと思います。

先生と呼ばれる職業とありますが、もしかしたら整体とかカイロプラクティックの先生かな？
なんて思いながら相談内容を読んでいたいのですが・・・・・
確かに若くして自営業というのはご苦労があったと思います。努力して資格を取り、開業されたかもしれません。
だからご主人は自分を努力家と自負されて自信家であるのかもしれません。
でもこの自信家と言うのがちょっと曲者で、実は自信がないから、自信を強く持とうとするのです。つまり自信の裏返しで人に強く出る事で自分を大きく見せていると言えます。

本当に強い人は自信よりも、謙虚さと、反省を常に持っています。
本当の強さとは、表に出さず、自分も周りも意識せず、周りに影響を及ぼさない物だと思います。
自信とはむしろ自信がない人が持つものなのかもしれないと私は思うのです。


また本当の努力家と言うのは、いつも上に目標を持ち、上を目指します。
自分より努力をしてないというような、人の事を見ている暇はありません。
だから、こままさんの事を見下したような事を言うのは、人を下に見る事において自分で自分を上に押し上げているような所があるのです。

つまりご主人は人と、フェアーな関係を築くのは苦手な人なのではないでしょうか。

私達女性は、家庭を持つにあたり、夫婦とはフェアーで、助け合い、常に五分五分である事を望みます。
もちろん、尊敬とは別の物で、自分の夫を妻は尊敬しているのは当たり前。
でも関係性はあくまでも対等である事を望むのですが、先ほども書きました、ご主人は人を眼下において、自分が一番と考える人ですから、周りは自分を持ち上げてくれて当然と考えるのです。だから妻からすれば、別に尊敬していない訳ではないのですが、ご主人からすれば夫を第一に考えない妻は、ダメな妻という評価になります。

では夫を第一に考えない人と言うのはどういう事かというと、本当にないがしろにしているという意味ではありません。
何をさておいても、正しいか間違いか等と逆らうのではなく、とにかく夫が一番偉いと夫の意見にハイハイ、と従う人でないと認めないという事になります。

つまり、コトの内容ではなく、夫に対してイエスマンしか要らないという事です。
だから、対話を望み、納得しないと嫌だというこままさんは、話合いをして、お互いの考えの相違点を、摺合わせて行きたいと考えるでしょうけれど、ご主人は妥協点ではなく、妻を従わせる事に意味を感じるという所があるのではないでしょうか？

だから、こままさんのご両親の登場を嫌がるのです。
何故ならこままさんは自分の妻ですから、配下に置くことが出来ますが、こままさんのご両親はいくら丸腰と言っても、自分の配下に置くわけにはいきません。だから目の上のたんこぶというか、自分の権力？の届かない位置関係であるから目障りな訳です。

結論から申しますと、ご主人は、一杯一杯なのです。
あまり大きな器ではないので、自分を持ち上げて、問答無用で夫の事を第一に思い従順な逆らわない妻がいいのです。
こままさんは逆らっているつもりはないでしょう。
しかしご主人にとれば、こままさん自身が自分の意見を持つという事すら、腹が立つので
裸の王様の如く、夫のいう事はすべて正しいと盲目的に従ってくれる妻でないと困るのです。

それと共に言える事は、愛情というキャパシティーが大きい人ではありません。
妻や子供を、何が何でも夫である自分が守るとか、養うという責任感は弱いかもしれません。

それの基本にある考え方としてご主人の経済感覚というものがあるように思えます。
子供が生まれたとしても、妻には共働きを望む人です。ご主人が家族を何があっても食わしていこうという事ではなく、妻にも働いて貰って生活費を稼いで貰いたいと考えているようです。

こういう人は今後もし、第２子、第３子と望むとしたら、生活費が沢山掛ると考える人です。
当然、子供が増えたら当たり前の事ですが、ご主人の場合は、子供達の為に稼ぐことが喜びになるのではなく、苦労に感じる人なのです。
ですから、もし今後将来こままさんが、兄弟を作ってあげたいと望んだ場合、その分こままさんも、もっと働いて生活費を入れる事を交換条件にされるかもしれません。

つまりご主人はかなり金銭感覚にシビアな点があり、物事を「損か得か」で捉える傾向があるかもしれません。自分だけが金銭的苦労を追うのは嫌だとか、自分だけ一生懸命働いて損だというように、家族の為に働けるタイプではないのかもしれません。
確かに次の言葉はモラハラ傾向のある言葉です。

『そっちが悪いでいいんだな？なんで俺が怒ったのか分からないと人間的成長が見られない』
ここで少し気になったのは、「そっちが悪いでいいんだな？」と言う言葉です。

こういう方は今後離婚を考えて話し合うとしたら、離婚原因はすべてこままさんのせいにします。何なら自分を被害者のようにして、こままさんに慰謝料請求をしたり、逆に養育費を払わないというような事を言ってくる可能性があります。
だから、もそこままさんが離婚を考えるとしたら、法律の専門家に早い段階から相談しておかないと、ごちゃごちゃにこじれてからでは、収拾つかなくなります。

私にはご主人と円満に暮らせる方法が見当たりません。
もしこままさんが、子供の為にどんな苦労もいとわず、自分を押し殺し我慢が出来ると言うのであれば、いいのですが、こままさんも自分の意思を持ち、ご主人と色んなことを話し合いながら、研鑽していきたいと思うのであればご主人はそういう事の出来るタイプではありません。

今、こままさんが実家に帰っている事を、ご主人は「俺に恥を掻かせやがって」という感じ方もしているかもしれませんが、それよりも何よりも、私はご主人とは今後も同じ方向を向いて行けるかという事を心配します。

夫婦は経済を共にし、一緒に生活をする人です。そんな中これまでもご主人と生活費は共有されてきましたか？まだ結婚間がないので、貯蓄もそれほどないかもしれませんが、今後ご主人はこの貯金はこままさんと共有しないのでは、と考えます。
これは、ある程度ご主人任せで楽だと感じる妻もいますが、私から言わせると、貯金もガラス張りにしないのは、将来の夢も共有できないと考えます。
ただ貯金が目標になっている夫は妻と一緒に夢を見ようとしません。
こういう所もよく考えてみてください。

今回私が書きました事は想像の事ばかりです。
まったく的外れな事であれば、たわ事を言うカウンセラーだと一笑しお許し下さい

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回答日時：2012年9月 7日(金) 11:40 JST

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