ご相談ありがとうございます。

カウンセラー 江上 智子

hikoboshiさん、ご相談ありがとうございます。

中学3年生の息子さんが、体調を崩され、授業を受けられなくなってしまったのですね。高校進学前の大事な時期だというのに、息子さんの様子を見ていると、イライラしてしまったり、切なくなってしまったり、自分自身の気持ちもどうしていいかという状況なのでしょう。
それでも、自分本位ではなく、なんとか子ども気持ちに寄り添いたい、そして息子さんをなんとか良い方向に向かわせたいという気持ちはしっかりと伝わってきます。そんなhikoboshiさんの気持ちは決して無駄ではないと思います。

また、息子さんは、出席になるように毎日学校に顔を出しているとのこと、それだけでも頑張っているのだと思います。それを認めてあげることも大切なのではないでしょうか。
親子といえども、人を変えることはなかなか難しいものです。ですから、ご家族の接し方や環境を変えてみることを考えてみるのもひとつのやり方だと思います。

さて、ではどんな方法があるのでしょうか。
まずは、彼が毎日の生活の中で、何ができているかを考えてみましょう。朝起きて、食事をして、学校に行く。これはできていることなので、続けられるようにしてあげましょう。
また、何か話した時にかっとすることがあるとおっしゃっていますが、逆に、穏やかに話を聴いてもらえたことはありませんか。少しの時間でもきちんと話ができた時間があれば、
どういう状況だったかを思い出してみてください。そして、そのうまくいった状況、時間を増やしていく努力をしてみてください。
また、今まで上手くいかなかったことは、ちょっとやり方を変えてみてください。意外と、上手くいかなかったことを繰り返していることがあるものです。何かを(言い方や、接し方など)少し変えることがきっかけで、うまく回りだすこともあるものです。そして、一度で上手くいかなくても、あきらめずに、次のやり方を考えてみてください。大きな変化は必要ありません。具体的にできるほんの少しのことで良いのです。

息子さんが毎日元気に学校に行き授業を受ける、それが理想の状態１０としたら、今の状況はいくつになるかちょっと考えてみてください。毎日学校には行くのですから０ではありませんよね。１なのか、２なのか、もっと上なのか。そして、その数字を一つ上げるためにできる具体的な方法は何か、そのことに焦点を当ててみてください。
問題行動にばかり目がいっていると苛立ったり不安になったりするばかりです。そして、その親御さんの気持ちは息子さんにも伝わり負の連鎖となりがちです。
ですから、今できていることをきちんと見てあげること、そしてそれをさらに一歩進めるために何をしたらよいかに焦点を当てること、それによりhikoboshiさんご本人の気持ちも前向きに変化していくのではないでしょうか。そして、その様子は必ず息子さんにも伝わるものと思います。

長くなりましたが、少しでも何かお役に立てるヒントがありますことを願います。
そして、息子さんが必ずや前進できる、その力を持っていることを信じて、頑張ってみてください。

江上智子

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回答日時：2012年9月 8日(土) 17:28 JST

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