性格は変えることができますよ！

心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子

Tさんご相談ありがとうございます。敬愛カウンセラー学院平間です。
ご自分の性格について悩んでおられるのですね。

ある男の子が幼稚園から帰ってお母さんに言いました。
「ぼくね、お片付け競争で一番だったんだよ。こーんなにこーんなにいっぱいのブロックを、あっという間に片付けたんだ！」と得意げに言いました。
Tさんがこの子のお母さんだったとしたら、どんな風に答えますか？
きっと、気持ちを汲んで「すごかったね！えらいね！」と言いたくなりますよね。
この子は話を少しばかり盛っているかもしれません。
でも、それは騙そうとか、嘘をつこうという気持ちではなくて、褒めて欲しいという純粋な気持ちからです。
子どもだけじゃなく大人だって、褒めて欲しい、構って欲しい、心配してほしいです。
だから、ちょっとだけ、話を大きくしてしまう事もあります。
少し体調が悪い時に「もう駄目、死にそう」なんて言ってしまったり、「今日のカレー、1時間もかけて玉ねぎ炒めたんだよ(本当はそんな長くないけど）」と、ちょこっと盛ってみたり。
多分、そう言ってしまうのは「構ってシグナル」なんじゃないでしょうか？
つまり、自分の中に「構ってもらう」という貯金が少なくなると、シグナルが点滅をはじめて、危険な状態を知らせる訳です。
人間は人との関わりなしには生きていけません。
ですから、構ってもらうという関わりが少なくなると、危険を感じて、ついついそのような行動に出てしまう。それは、自分を守るためにしている自然な事で、ひどく悪いこととは思いませんが、もしも「すこし話を盛ったり、悲観的に言う」ことで、人間関係を悪くするようなら、かえって自分の為になりませんよね。
そこで、Tさんに提案があります。
「他人が褒めてくれたことを絶対そう思ってないと思う」という部分を、ちょっとだけ変えてみて欲しいのです。
嘘か嘘じゃないかを疑うのではなく、「この人にこういう風に言われて嬉しいな」とだけ胸の中で感じてもらいたいのです。
今までの「嘘だ」と思ってしまう癖を、少しずつ変えていく努力をして欲しいのです。
そうすれば、先ほどお話した「構ってもらう」貯金がだんだん貯まっていって、話を盛ったり、悲劇的に言ったりすることは自然と減っていくと思います。
この「構ってもらう」貯金は「交流分析」のストローク理論として提唱されていて、貯金が多くなれば周りにも自然に分けることが出来るし、貯金の多い人の周りには自然に人が集まってきて、人間関係が良くなると言われています。

このストローク、実はもらうだけではないんです。
自分で自分にも与えることが出来ます。
もしTさんが、自分の良い部分、出来ている部分を認めたり、今自分の前に置いている「ハードル」の高さを落として達成感を味わえるようになれば、ストロークはどんどん貯まっていって、気分も良くなることでしょう。

かつての私も自分の性格が大嫌いでした。
カウンセリングを受けて分かったのは、赤ちゃんの頃から自分を否定している人なんて一人もいなくて、周りの人の影響を受けながら「自分は駄目」と考えるパターンを身につけたんだ、と気づきました。
「再決断療法」のカウンセリングを受けて、そのパターン（決断）を変える事で、自分を認めることができるようになり、ちょっとずつ自分が好きになれました。

「自分の性格はこんな人」と説明する時、例えば「せっかち」と答えたとします。
それって、自分の生活の中でせっかちなパターン、せかせかしている時間、場面が多いから、自分の性格としてあげているのだと思いませんか？
だとすれば、そのパターンがカウンセリングで変われば、つまり嫌なくり返しが起らなくなれば、自分の性格さえも変わっていく、ということになりますよね。
「沢山の嫌いなところを全部直したら人生を本当に幸せに生きれるでしょうか？楽しく幸せに生きれるのなら直したいです。」と書かれていますが、私の場合ですが、嫌なくり返しのパターンを一つ一つ解決していくと、自分を責めることが少なくなりましたし、周りの人に過剰に気を遣うこともなくなり、生きるのが楽になりましたよ。
「自分の生きてる価値、生まれた理由」を見いだせずに悲しむ前に、Tさんにはカウンセリングを受けて頂きたいし、交流分析の勉強をしてもらいたいな、と思いました。
私達のカウンセリングや講座にご興味がおありでしたら、いつでもご連絡ください。
お待ちしています。

回答日時：2012年9月11日(火) 01:03 JST

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。

心理カウンセラー・心理支援士

平間 正子相談件数：180件

プロフィールこれまでの回答

このプロにすぐ相談