自身の性格を知り、方向性を決めましょう

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

離婚の時期と言うのは　人によって判断が分かれる所です。
例えば　人から見ると「何でこんな人と一緒に居るの？」という夫婦でも　本人がそれでいいと思っているなら、それはそれでいいのです。
かと、思えばこれまで仲のいい夫婦だと周りから見られていても　急に離婚をする人もいます。
周りからすると、何故離婚したのか　さっぱりわからないのです。
そうした場合には　恐らく人には言えない理由があるのだと思いますが　離婚をするかしないかのアクションは夫側が決断することは、それほど多くありません。やはり離婚へのイニシアティブを取るのは　、妻のようです。そんな中、急に夫側から離婚を言い出されたというケースは、これは夫側に他の女性の存在がある場合が多いようです。
普通、夫側は家庭を顧みなくても、自分から離婚を言い出すと、それなりの責任を取らないといけないという事が発生するので、中々自分からはアクションは起こしません。出来れば妻が「もうやってられないわ」と音を上げるように離婚を言い出してくれることが理想なのでしょうね。
それでなければ　何とか頭を下げてでも夫側は妻に修復を願い出ます。
それをせず、半ば開き直っているようなご主人は　自分から家庭を壊す気はないが　特に家庭を維持しようという努力もする気がない、というケセラセラの生き方の人なのでしょう。

古き良き時代の男性と言うのは、遊びを続けたい場合は、妻のご機嫌ぐらいは取った物です。自分の我ままだと分かっているからそれを通すためには　妻にごめんなさい的な誠意はあった物です。

それを「飽きた」というような言葉で片付けてしまうという事は　妻の気持ちをちっとも大事にしてくれていると思えませんね。

でも、特にご主人の方から　何かを改善するという努力をしないという事でしたら　今後も何も変わらないという事になると思います。

いつの時期に離婚をするか、どうかの判断で考えると難しいですが考え方として、このままいけばどうなるかという視点で考える方が　分かりやすいかと思います。

このままでは　何か変わるかというと、そうではないと思えます。
これからもかかさんが　望む生活が得られないと判断するなら　決断するしかないと思います。
要は見切りをつけるという事ですが　この見切りが難しく、離婚をするにあたり、別に今後ご主人に何も望まないなら、スパッと割り切って決別するのがいいと思います。

しかし、ご主人も遊びが好きな人であれば、離婚で丸裸になりたくないと抵抗する可能性もあります。
そうなれば　貯金の取り合いになる事も考えられます。これを離婚時の財産分与と呼びます。せめて貯金だけでもかかさんが確保したいと思うのであれば、それなりに作戦を立てる必要がありますね。

でも、人には色々な性格があり、もうそんな事に手間を取られたくないと言う方は　さっさとご主人と貯金を半分ずつに分け、離婚を成立させるという事でも構いません。

しかし、あまり性急に離婚をする事だけに走ってしまうと、落ち着いたときに、ご主人に対しての恨み言に囚われて　前に進めなくなることがあるので、自分の性格をどういうタイプか見極め、後からじわじわ憎しみが湧いてくるという事が予想されるなら離婚時にはきちんとかかさんの希望を通しておく方がいいでしょうね。

では、かかさんの希望って何なのか、という事ですが、ご主人に費やした時間を返してよ、という事であれば
とにかく謝って貰いたいという事で済むかもしれません。
土下座するくらい本気で謝るなら許してやろうと思えるなら、この結婚生活を綺麗に卒業できるでしょう。

でも、今後の生活を考え、言葉での謝罪なんかより、お金が誠意よ、という考え方であれば貯金を半分ずつするなんて　納得がいかないと思います。
貯金を半分ずつするという事は　性格の不一致の離婚なら、お互いに悪かったねという五分五分でいいと思いますが、この離婚はご主人の責任だと思うなら、ご主人に貯金の半分は渡したくない気持ちになるでしょうから　渡す半分の財産分与は慰謝料の意味でかかさんが貰うという交渉をしてもいいと思います。

ごめんなさいね、お金、お金とシビアな事で。
でも離婚の話は　お金の話と思ってもいいくらい、最後はお金という考え方もあります。
しかし、かかさんに経済力もあり、今後の生活も、　仕事をすれば済むから、また気持ちを切り替え働けばいいと思えるのであれば　ゴタゴタ揉めずに離婚をしようという方向で行けばいいと思います。
要するに　その人の価値観と性格です。
自分の性格をよく知り、今後にあまり宿題を持ちこさない人であれば　こだわりを捨てるのも一つの方法。

でも、どうしてもご主人の事を許せないなら、一度謝ってもらう事がいいと思います。
この謝罪の方法が　慰謝料と言う形でしてほしいなら、それはそれで、簡単ではないので、作戦を立てましょう。
慰謝料とは　謝って慰めるお金と書きます。
つまりご主人が謝る気持ちと自覚を持たない限り　慰謝料というのは取れないでしょう。
では、何に対して　謝るのか、となると恐らく　そんなに反省心はないタイプのようですから
かかさんが見つけていかないといけないと思います。

私は今回のご相談をお読みして少し感じるものがあります。

ご主人は特に深い浮気という事ではないにしても、常にお遊びをしているタイプのように思います。
ご主人はあまり自責の念は無く、軽く浮気をするタイプですから、言葉で責めても分からないと思います。
そういう事で　少し　こういう証拠を取れたらいいですね。

今、浮気をしているかどうかの判断するポイントがいくつかあるのですが、これは一般論として
浮気と車と言うのは　妙にリンクします。
どういう訳か　男性は浮気をしたり、新しい女性が出来ると車を買い替えたくなるようです。
（不思議な符号ですが・・・）
妻と乗っていた車は　別の女性が出来ると　車も一新したくなるようです。
ですから、浮気はしていないと言いながら　貯金を崩して車を買い替えたという事ですから、恐らく何等か浮気は続いていると考えます。
私はご主人が浮気継続中と言うのは　いい事ではないと思いますが　もし離婚を決断するなら
浮気をしていてくれた方が　かかさんが慰謝料請求を出来る武器になると思えます。

嫌な考え方ですが　離婚とは　これくらい　冷めて考えられるようになった方が　気持ちは楽です。
要は　ご主人に本当に反省してほしいと思っている内は　まだ誠意を求めているという事ですから
それは何らかの愛情だと思うのです。離婚する時は　愛情が残っていると　結構つらいものです。　
恨みも愛情の裏返しですから、完全に愛情は消せなくてもそれをお金という誠意に変えるというくらい割り切れたら　気持ちは楽になります。

私はかかさんの仕事も生活力も性格も知らないので、現時点では何とも言えません。
本当にサバサバ出来る人なら　踏みとどまらず、離婚をすればいいと思います。
でも何とか、前を向いて行く為に気持ちの整理には、お金という謝罪をさせたいと考えるならそれなりの計画と作戦が必要ですから　もし　私のアドバイスが必要であれば個別の作戦になりますので、出来れば非公開相談に切り替えて頂ければ、と思います。
頑張って下さい。

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回答日時：2012年11月 5日(月) 13:16 JST

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