相談&回答 |
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回答プロ:心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子
ご相談者:40代/女性
現在父が末期ガンで、母が鬱病で歩行が困難です。週三回は遠縁の人にご飯作りの
バイトを頼んでます。又両親とも一人でお風呂、トイレにはいける状態で、金銭面の援助もしていません。世間一般ではもっと大変な人もいると承知しております。でも私自身、週二回くらい実家に行き、親の暗い愚痴を聞いて今年で六年になるのですが、ここ最近急に体や心がまいってきました。
姉がいるのですが、遠くにおりあまり協力的ではありません。これから、父が死ぬまで辛い愚痴を聞いてあげなければならないと思うと本当にしんどいです。でも、聞くことによって父の気が楽になれるのなら、聞いてあげたいし。でも聞き続けると 母のようになりそうで怖いです。どうしたらよいせしょうか。
40代/女性 | 日付:2012年11月11日(日) 20:13 JST | 閲覧件数: 1,565
Sさん、ご相談ありがとうございます。敬愛カウンセラー学院 平間です。
回答が遅くなり申し訳ありません。
病気のご両親がおられるのですね。
Sさんにもご家族があり生活のある中、週2回会いに行きお話を聞いて差し上げている、という生活がもう6年も続いているとのこと。
身体的にも精神的にもさぞ大変なことと思います。
聞くのが暗い愚痴ともなれば、しんどく思われるのも当然の様に思います。
がんばっておられるのですね。
お父様はつい愚痴を言いたくなるような病状なのかもしれませんし、お母様も鬱病とのことなので、もしかするとネガティブな事をお話しになるのかもしれません。
自分のつらさを、心を許せる娘にだからこそ遠慮無く言ってしまう、そんな状況なのではないでしょうか?
1つの提案ですが、その愚痴ともとれるネガティブな話は、自分の親ではなく、病気が親の身体を借りて言っている、と思ってみてはどうでしょうか?
自分の親の話となると、親身になって聞いてあげなくちゃ、理解してあげなくちゃ、と頑張ってしまいがちですが、考え方を変えると心構えも違ってくるのではないでしょうか?
自分の親とはいえ、違う人間なのですから完全に理解はできませんし、同じ思いを持つ必要はないと思うのです。
「そうか、お父さんはそう思うんだね」でとどめておくことが安全かと思います。
誤解のないように申し上げておきますが、それは冷たく接しろとか、聞き流せという事ではなく、あくまでもお父さんはお父さん、私は私、と線引きをして、お父さんの感情を自分の中に取り込まないということなのです。
いわゆる「同感」と「共感」の違いなのです。
1つ気になったことがあります。
「世間一般ではもっと大変な人もいると承知しております。」とSさんはおっしゃっていますね。
確かに辛い思いをされている方は一杯いて「その方に比べれば自分なんてまだマシ、辛いなんて言っては申し訳ない」と思うようなこともあります。
ですが、辛さって人と比べなくてはいけないものなのでしょうか?
自分がしんどいと感じるなら、素直に「しんどい」と感じていいのだと思いますよ。
自分を許してあげてください。
そして自分の感情に正直になってください。
辛さを他人に話すことが出来ないようでしたら、自分に話しかけてみてはどうでしょう?
「あーあ、お父さんの話を聴くの、しんどいよ!」
それを受けて自分をいたわる言葉をかけてあげて下さい。
例えば、
「そうだよね、あんな話ばかりされたら嫌になっちゃうよね。それなのに長い間よく通ってるよね。がんばってるよね。」
こんな風に、自分で自分をいたわって、自分がかけて欲しい言葉を一杯かけてあげてください。
そうして心に温かいものを一杯貯めてください。
きっと心が晴れて、やる気も出てくるのではないでしょうか。
うつ病の方がいる家庭はどうしても暗い雰囲気になり、まるでうつ病が伝染するかのように、他の家族もつらい状況になる事が多いようです。
同じ感情を取り込まないで、自分に優しくなるのが大切だと思います。
自分に厳しい、という考え方がうつ病になる一因とも考えられますし、親の考え方は子どもに受け継がれる事が多いので、同じ考え方をしていることに気づいたら変えていく努力も必要かもしれません。
Sさんも是非心がけて頂きたいと思います。
Sさんの心が晴れることを願っています。
回答日時:2012年11月15日(木) 21:40 JST
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平間先生、お返事本当に有難うございました。何回も読み返しました。特に同感ではなく、共感でとどめるよう心します。これからも、まだまだこういう状況が続きそうですので。もともと自分の悩みを人に聞いてもらうタイプで、世間的には甘えん坊だと思います。ただ最近親が遺書の清書を私に頼んだのが引き金でもう限界だと、かなりはっきりした言葉で両親を責めてしまいました。本当に自己嫌悪です。又是非相談させて下さい。本当に有難うございました。
| 40代/女性 | コメント投稿日:2012-11-20 |