貴方が見ようとしない物に答えがあります

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

ねここねこさん、寂しい思いをされた結果　たまたま出会ってしまった男性に温もりを求めた結果、
ご主人に見つかってしまったのですね。

例えば　逆の場合にも　こういう事が言われます。
よく　世の中のご主人の浮気が妻にばれてしまった、という事を言います。
本人は巧妙に隠して、アリバイ作りや工作をしても、どういう訳か妻にばれてしまいます。
これはどういう事なのか考えられた事はありますか？

よく言うのが　「匂い」です。
これはホステスなどとのスキンシップで付いてしまう香水の匂いという意味の匂いではありません。

どちらかと言うと　「臭い」と書いて　においと読みます。
くさいとも読めますが　この場合は　においです。

よく刑事が事件に犯行の匂いを感じ「におうな」と言います。
つまりその時には　大した証拠が無くても　何かが普段と違う事を　におうな、と感じるのです。

昔から　「色に出にけり、この恋は・・・」と言います。
恋する人は　周りの人が何か感じるくらい　楽しそうに見え、普段と違うと解ってしまうのです。

ねここねこさんの不倫はご主人にもばれてしまうくらい何か楽しそうな空気を醸し出していて束の間の短い恋でしたが　ねここねこさんには幸せな時間だったのだと思います。（以下、不倫相手の男性は　彼と・・・ねここねこさんの夫はご主人と表現します）

しかし、今大事な事は　その後始末ですよね。ご主人はその彼に慰謝料請求をされていて
ねここねこさんにとっては　その幸せだった思い出も彼に迷惑を掛ける形で終わるのは大変、つらい事です。
でも、どれだけしても　法治国家の日本では　民事法とは言え　不倫は不法行為とみなし　損害賠償に当たる慰謝料請求をされてもそれは仕方がないのです。
彼も家庭生活に潤いのないねここねこさんに同情が愛情として癒してくれたかもしれないとは言え、
残念ながらご主人は　法で守られてしまいますから　彼もご主人からみれば加害者になってしまうのです。
今、何とか　彼の慰謝料を払わせないようにしたいでしょうけれど、彼は彼で人妻と不倫をした責任は取らないといけませんので、これも不倫の後始末として　仕方がないのだと思います。

と、ここまでは　当たり前の話を書きましたが　実はねここねこさんの相談内容を読んでいて私は最初から何か匂うという感じがありました。
それはご主人とねここねこさんの結婚生活その物に対してとご主人の人間性に対してです。

結婚当初の新婚の頃からセックスレスの問題で悩まれて通院までされたという事ですが、そもそもご主人とねここねこさんは何故結婚したのかと言う所にもやや不思議な感じはありますが、何か付き合いが長く、引っ込みがつかなくなったのか、どちらかが押し切った結婚なのか、この結婚で誰が何を得たかったのかが　ちょっと読めないのです。
もちろん、それは私が言うまでも無く　ねここねこさんが一番分からなかったからこそ　悩まれたのだとは思いますから　ねここねこさんに問うのは酷な事はよく分かります。
しかし　では何故結婚してすぐにセックスレスになったのかという事の問題が始まりを示しているように思えます。今の問題を考える時に、本当に夫婦の間には何がはだかっていたのか、その原因が読めないと今の問題も読めないどころか解決なんてできないと思えるのです。私なりに考えてみました。
だから昔の事だからとか、一見終わった問題のように思えますし、ねここねこさんにとればもう思い出す必要がないと思えますが、本当はその時その時で、分析する癖をつけておけば、ねここねこさんが今このような問題に悩むことはなかったかもしれないのです。
そして傷つているねここねこさんにこういう風に申し上げる事は残酷ですが　自分のストレスが強すぎて　ご主人の本質までを分析する余裕がなくなっていたと言えます。
その本当は余裕のなさではなく　問題を深く直視すると　現実を見てしまうのではないかと、結果を恐れていたのではないかと思えるのです。

本当なら　もう一歩踏み込めば普通の人なら気が付く問題を見てみぬふりをして　ねここねこさんは先送りにしていませんでしたか？　
セックスレスという言葉に自分で自分を誤魔化していませんか？

女性は殆どの人が　男性のような性欲はありません。
しかし夫からセックスを求められる事に　自分を求められていると感じますし　セックスの後　腕枕で眠ったり、い抱かれる事で　愛されていると実感するのだと思うのです。
男性は女性を求めるのは愛情と性欲ですが　女性が男性を求めるのは性欲とは違います。
むしろ、夫に求められる事へのアンサーが需要と供給でセックスに繋がります。
ねここねこさんが求めていた物はご主人から愛され必要とされ、大切にしてもらいたかったのではありませんか？それをセックスレスって、洋風の言葉に置き換えるから　逆に本筋から反れてしまうのです。

でも愛情って、秤はありません。数値で表す事も出来ません。
ねここねこさんとご主人には愛情の交換であるセックスが無かったから　セックスレスを問題にしましたが　本当はそんな事の回数や頻度が問題ではなく、残酷ではありますが何故ご主人がねここねこさんとセックスをしなかったかという事に答えがあるのではないでしょうか。

結婚当初から　この問題があったという事なら　その時にここをもう少し解明しておけば、と悔やまれます。

それをご主人に問題提議しても愛されていないという　あいまいなバロメーターではご主人に一蹴されてしまい、ノイローゼのようなストレスで　医者に相談するしかなかったと言うのが　心療内科に通う道筋のような気がします。
本当は妻にとっての一番のドクターは夫であるはずなのですが　その夫に頼れないと言う所が問題なのです。今の心療内科は　カウンセリングで話をよく聞いてくれると思いがちですが　やはり医療ですから、投薬療法が中心になります。
気持ちが不安で　落ち着かなくても　睡眠導入剤を処方してもらえば　少なくとも夜はよく眠れる事になります。それには少しの精神安定剤も含まれていますので、不安定感は収まります。
そして　何とか平常の生活に戻れるようになり、ねここねこさんはまたもや次の問題に突き当たります。結婚して、数年経つのに　子供が授からないという問題に突き当たります。
その結果、不妊治療などをされ、ご主人とのセックスレスも少しは改善され　めでたくお子様を授かりました。しかしその後はやはりセックスレス状態に戻り現在に至ります。

もう過去の事ですから、触れるのも遠慮があるのですが　あえて深く考えてみると　お子様が授からないという問題の中に根本的にセックスが無ければ　解決もしませんからセックスをすることに義務的というか正当な理由を持つことに活路を開きたかったと思います。
しかし　この子宝を求めるという事に　本当は結婚をしていて夫婦の心をつなぐのは子供だというすり替えがねここねこさんの気持ちの中に起きていませんでしたか？つまり長年悩んだセックスレスのセックスは一時的に解消し子供を作る為の行為とはなっても、私が言う愛情交換のセックスにはなり得なかったという訳です。
ここでセックスレスと言うような　カタカナの言葉に置き換えるから　何か　病状のように勘違いし、問題のすり替えが起こります。
子供が授からないのは確かにセックスをしなければ、無理ですが本当の問題はセックスをしない関係性です。もちろん健康的な問題があればそれは仕方がないのですが、それならばご主人が一番深刻に悩むはずです。それはしかし本人が悩む様子が無く　風俗に行った形跡があるとしたら　病理的な問題や機能的な問題は何もないと思いますし、むしろ男性とすれば元気な方で草食男子などではないという事です。
身体的な問題が無ければ本当は夫婦の関係性を表す言葉にしか過ぎません。
もう、ここで答えは出ています。ではどういう関係性だからねここねこさん夫婦はセックスをしなくなったのか、という言う事ですが、これは何等かそういう関係性であったのだと考えるのが妥当です。
これはねここねこさんが良いとか　悪いとかと言っているのではありません。

ただ　どういう段階でも問題のすり替えが行われていたことが　ねここねこさんの考え方の癖だという事を解って欲しいのです。
ねここねこさん、物事の中身を深く考えて行くと　案外答えは見えて来ます。
それをねここねこさんは、わざとなのか、または深く追求して答えが出るのを恐れているのか、何故か物事の真髄を見ようとしていません。
ご主人は以前から　月に数回外泊をするという事ですが　ここではすぐさま　「浮気じゃありません」と否定されています。では　浮気ではないとすれば　何をしているのでしょうか？
徹夜マージャン？
ではどこの誰と？
徹夜マージャンをするくらいになると　その仲間内の名前なんかは出て来るはずです。
また別の角度で考えると　お酒でも飲んでいて朝になってしまうなんて事はあります。
しかし　それは休みの前日？それも　朝までやっているお店はどこ？会社へそのまま出勤？色々聞きたくなることが一杯ですが　そもそもご主人はお酒を飲んだり、マージャンをする人？

ここで冒頭に書きました匂いがキーワードになります。
誰かと一晩中飲んでいたり、マージャンをしていたりする場合は　誰かひとりくらいタバコを吸う人が居ます。こうした中に一晩中いれば　タバコのにおいが頭の先まで匂います。
こういう臭いはありますか？また　逆にお酒のにおいはありますか？
浮気じゃないと否定される根拠は何なのでしょう？

浮気じゃないと、すぐさま否定されている事に私には逆に、何かに蓋をしているように感じてなりません。
確かに一緒に暮らしてもいない私がご主人の浮気を疑うのは失礼かもしれません。
ご主人の事は一緒に暮らしているねここねこさんが一番疑っていないなら　横から要らぬことは言わない方がいいと思います。
しかし、男性だって長年女性にスキンシップしない生活なんて耐えられないと思います。
だから　どこかでそういう事はしているのかもしれません。
そうです、ご主人にはそういう性的な事を解消してくれる誰かがいるのだと考える方が自然ではないでしょうか？それを外泊もするご主人に浮気はないとすぐさま否定する方が何か不自然に感じます。

ねここねこさん、もう無理をせず、怪しむ事は怪しむべきだと思います。
そこから　普通の考え方が生まれてきます。

通常、自分が浮気をしない人は　他の人もしない物だと考えるようです。
でも自分が浮気をする人は　浮気をする人が分かるのです。何故ならそれは自分が経験済みですから　匂うのです。

私がご主人の浮気を疑うのは、この点です。
ねここねこさんとご主人は長年、心の交流がないまま夫婦をしています。
ねここねこさんの一喜一憂にはご主人は鈍感なはずです。色んなねここねこさんの苦しみや悩みには応えてくれたり気づいてくれなかったはずです。
それなのに　ねここねこさんの浮気にだけはいち早く気が付いて　さっさと彼に慰謝料請求をしたのです。これはねここねこさんの日常の心を解っていると言うより　ご主人は浮気をする人間の行動をよく分かっているから、ねここねこさんの浮気に気づくことが出来たのではないでしょうか？

その後のご主人の行動には　金銭欲なども感じますが　それ以上に心配しないといけないのは
万一　ご主人に対してもう気持ちが無くなったから離婚をしたいとねここねこさんが言い出した時です。恐らくそうなれば　ご主人は今度はねここねこさんに慰謝料請求をしてくるでしょう。
その場合、ねここねこさんに貯金があるか、ないかは問題ではありません。
だって彼には借金だってして払えと言っているくらいですから　無い袖は振れないは通用しないでしょう。
夫婦の関係はすっかり冷めていたのに離婚をしなかった理由は　分かりませんがご主人はねここねこさんから離婚を言い出してくれる方が　都合がいいかもしれません。
悪く考えると　こういう時をご主人は待っていたり望んでいたとさえ思うのです。

ねここねこさんから離婚を言い出す事は出来ないか、というと　確かに有責配偶者からは言い出せないと言うだけで、ご主人がそれを了承したら離婚は成立します。
しかし、その場合はねここねこさんが慰謝料を払わされるという事になることは大いにあります。
そういう意味で　ねここねこさんが離婚を言い出せるかどうかで問われていますが、怖いのはもし離婚をご主人の方がしたいと言われた場合です。
当然　ご主人は妻の浮気で僕は傷ついた、という事で慰謝料請求してきます。
ねここねこさんさえ、離婚を言い出さなければ離婚にならないという事では無く、ご主人の方から離婚を言い出す事は　とても可能性が多いのです。

では一時的に、ご主人が反省もし、しばらく夫婦仲が良くなったように思えたのは何か？という事ですが、今はまた元通り。これはどういう事か？
この事に怖さを覚えます。私は嵐の前の静けさと思ってもいいと思います。

妻の浮気後、ご主人も夫婦仲をもどすべく、自分も努力したが　努力の甲斐なく離婚を決めました、と言われたらどうしますか？

私はこれまでのねここねこさんの生活に背筋に冷たい物を感じますが、本当に怖がらないといけないのは　これからかもしれません。
分からない事だらけで毎日泣いてらっしゃるという事ですが　私は日々、このような相談を受け、この後がどうなるかは　概ね想像できる事ばかりです。
できればこのようなサイトはご主人が見られている事もありますので　どうぞオープンなメール相談で
解決できると思わないで欲しいのです。
用心のためには　このサイトの閲覧履歴も一回一回、その都度履歴削除してほしいくらいです。
どうか　一日も早く非公開相談に切り替えて下されば、と思います。

このプロに有料相談

回答日時：2012年12月 4日(火) 11:17 JST

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。

夫婦問題カウンセラー

村越 真里子相談件数：1338件

プロフィールこれまでの回答

このプロにすぐ相談 このプロに有料相談