自分がどんな気持ちを抱いたのかに目を向けましょう

メンタルコンサルタント 林岡 奈央（旧：竹林）

デールさん、初めまして。ハートサポーターShineの林岡と申します。
中学1年生のころから人が怖くなったんですね。
世の中に、他人が存在しないところはなかなかありませんから
毎日、何をやっても辛い状況なのかな…と思いました。

初め、お母さんに話したのも、先生に話したのも
”私をこんなに嫌な気持ちにさせる人を叱って、悪口を止めさせて欲しい”
そんな想いがあったからではありませんか？
もし、そうなのであれば
デールさんは、相手のしている事に腹立たしさを抱いていたのでしょう。
腹立たしさ＝怒りです。
お母さんはあなたの話を聞いてあなたを心配して怒ってくれたでしょうが
先生や友達は中立的な立場を取ろうとするでしょうから
デールさんが望む「相手が全面的に悪い!!」という判定を下してくれなかったのでしょう。
そうなると、「わかってくれない！」という思いから、デールさんには一段と腹立たしさが募りますね。
自分のことを解ってもらえないとなると、信じられなくなるのも当然です。

友達も先生も信じられない中では、学校に行くことは、ライオンの檻の中に放たれるウサギのようなものでしょう。
行きたくなくなるのも当たり前。でも、それを「行きなさい」と言われるのはとても苦痛なことである為、何とか登校を避けようとするあまり、気持ち悪くなったり、死にたくなったりすることはよくあります。
どうしようも無い時は逃げることも必要です。
毎日の睡眠のように、明日への英気を養うには休むことも大切です。

ただ、「あの時あーだった、こーだった」と思い起こすことで、もっと楽しく過ごせるかもしれない「今」を台無しにしているようにも思えます。
デールさんは何も悪い事をしていないのに、他人に振り回されて自分の人生を台無しにしてしまうのは、ものすごくもったいない気がします。
どうせなら楽しく、幸せに毎日を過ごしたいと思いませんか？

誰かに自分の望む通りの対応を期待するのはなかなか難しいものです。
相手や先生、お友達にデールさんの想いを直接伝えられれば一番いいのですが
今のデールさんにとっては怖い事ですよね。
なので、自分でできることから始めてみるのはいかがでしょうか？

ひとりでできる気持ちの発散方法をお伝えします。
①まず、椅子を2客用意して、一方に自分が座り、もう一方には相手が座っているとイメージします。
　もし、イメージでも相手が怖いと感じるのであれば、椅子の距離を離したり、イメージの中で小さくしたりお面をつけたりすると良いでしょう。
②「私は～。」という文章形式で、相手に対して自分はどう感じ、どう思っているのかを伝えます。
　ここでは言いたい放題、思う存分指摘したり、怒ったりしてください。
③相手の椅子に自分が座って、先ほどの言いたい放題のあなたからの意見を受け取ります。
　そこで湧きでた思いを、また声に出してさっきの自分に投げかけます。
④また自分の椅子に戻り、相手の椅子からのメッセージを受け取ります。
⑤②～④を気が済むまで続けます。

もし、解りづらいところがありましたら、別途HPよりお問い合わせください。
大人になれば、誰かに気持ちを代弁してもらえることは激減するでしょう。自分の嫌だと感じた気持ちを、どう相手に伝えて解ってもらうかを今のうちに研究しておくのも良いかもしれませんよ。
楽しく学校に通えるようになるといいですね？

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回答日時：2012年12月22日(土) 21:55 JST

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