引きずっている感情に向き合ってみませんか？

心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子

Ｙさん、ご相談ありがとうございます。敬愛カウンセラー学院　平間です。
回答が遅くなり申し訳ありません。

過去におつきあいのあった方のことで悩んでおられるのですね。
最近ストーカー事件が報道される事が多いですよね。
そのような報道を見るたびに、別れた彼が危害を与えるのではないか、と恐くなっておられるのは辛いことですね。私は馬鹿馬鹿しいなんで思いませんよ。
家族のことを心配されているＹさんはとても優しい方のように感じました。

Ｙさんもおっしゃっているように、その彼が報道されるような行動を取ったらどうしよう、と事実ではないことを考えることで、自分で自分を怖がらせている状態のように思えます。
それに、その時の自分の行動を「浅はかでした」と責めても、残念ながら過去は変えられません。
怖いという思いは、怖いと思うからこそ起こりうる危険を防ぐことの出来る、自分を守るための感情です。
高いところに登った時、怖いと思うから手すりにつかまったりして身を守ることができるのです。
ですが、それが過剰になると、「いま」を楽しく生きることができなくなります。
Ｙさんが、過去を責め未来を怖がって、大切な「いま」を楽しめないのは、とてももったいないことだと思います。
彼と別れたのは数年前の事なのに、今でも思い出したり、悪い方へ考えてしまうのは、もしかすると、別れた時の「怖い」という思いを引きずっているからではないでしょうか？

一人になれる時など、その時の自分と向き合ってみませんか？
イメージの中で、怖い思いを抱いて途方にくれている、その時のＹさんを迎えに行ってあげてください。
Ｙさんの前に椅子を置いて、そこに座らせてあげる想像をしてください。
そして「怖いよね。自殺をほのめかす言葉や脅しをかけるような事を言われると、本当に怖いよね。」と話しかけながら、怖い思いをいっぱいいっぱい感じてみてください。
それから「でも大丈夫。もう終わったよ」と言ってあげて下さい。
この想像を一日に何度でも繰り返してもらいたいのです。
よかったら、試してみてくださいね。

「相談できる人も中々居ず」とのことですが、家族にも相談出来ない状況なのでしょうか？
Ｙさんは、その彼とのことを「私の行動が浅はかでした」とおっしゃっていますが、それはSNSで出会ったのが理由なのでしょうか？
もう終わった事なのですから、心の許せる友人などに話せるときっと楽になれそうですね。

Ｙさんが大切な「いま」を生き生きと過ごせるようになりますよう、願っています。

回答日時：2013年1月 9日(水) 22:45 JST

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